
髪を切りに行くという妻について池袋まで出かけました。美容院が終わまで2時間以上かかるとのことで、夫は付近を散策に行くことに。
道路標識に「鬼子母神」という表示があり、だいたいそちらに向かって進行することに。

とはいえ大通りは嫌いなので路地に入り込みます。
しかし、都会に残された細路地は手強く、すぐにはじき出されました。

はじき出されたのは、ゆるゆると店の続く商店街。
←
店舗前面一杯にメガネがディスプレイされたメガネ屋さんとか、面白いモノも多いので、そのまま進むことにしました。鬼子母神に向かうには方角が違うなぁ、とは思ったのですが、いちいち地図を見ずに行き当たりばったり、が街歩きの楽しみですから(笑)

商店街はやがて終わり(というか、始まっていたのかも定かではありませんが)、思いもよらないことに踏切に遭遇しました・・・都電の「雑司ヶ谷駅」でした。5分ほど待って一両撮りましたが・・・難しいです。撮り鉄も奥深いなぁ、と。ちなみに、線路に草が生えているのはちょっと新鮮ですね。

踏切の向こうは墓地でした。うすうす気が付いていましたが、鬼子母神とは方角的に90°近くも違う雑司ヶ谷墓地に到着・・・でも、結果的にはここがすごく良かったです。(言い訳じゃないです、ホントに)

紅葉には少し早いのですが、黄緑のイチョウに陽があたって輝いていました。
←35㎜で

同じところを90mmで。
この後墓地内を徘徊しながら、沢山撮らせてもらいまいました。天気も良くて、気持ちの良い場所でした。有り難いことです。

なんみょうほうれんげいきょう

葉っぱ

ビルが林立する都市模型のようです。

古くからある墓地だからか、園内に大きな木も多く、通路もコケや草が生えていました。細い草の通路の向こうを結構な頻度で、散策風の方々が歩いていきます・・・都会に残った貴重な自然、なのかも知れません。

墓地を抜けて振り返るとお供えの花を売るのか、懐かし井戸ポンプがありました。「此花亭」という屋号でした。

この後は、墓地内の地図でちらりと見かけた「
雑司ヶ谷旧宣教師館」という所に寄ってみました。

住宅街に残る洋館ですが、外観はキレイにペンキが厚塗りされていました。最近大規模に修繕が行われたようです。

南東側は大きな格子窓があり。

中から見ると廊下がサンルームのようにも見えます。こういう造りはいいですね。館内には当時の模型なども展示してありました。それを見るとこの建物は、南東にかけて流れる弦巻川から、緩やかに 登った高台のヘリに建っていたようです。もしかしたら、この窓からの展望が良かったのかも知れません。

窓越しのミドリも少し色づき始めているようです。
決して大きな建物ではありませんが、良い洋館でした。
時間も頃合いになり、池袋駅方面に戻ることにしましたが、先ほど模型で見た「
弦巻川」方面を歩いて帰ることにしました。

旧宣教師館から少し坂を下るように歩くと、「弦巻通り商店街」という通りに出ました。川自体は暗渠化されているようですが、川らしい曲線の道路に名残が残っていました。
←猫雑貨を扱う小さな店。

この後、池袋駅近くで妻と合流し、糖分を補給しました。
約2時間の散策でしたが、池袋駅から徒歩圏内で思いがけないほどの緑を見ることが出来ました。雑司が谷という地名は知っていましたが、初めて歩くことが出来て(由来の川の跡も歩けて)楽しかったです。
Posted at 2016/11/06 16:07:00 | |
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