
年明けから、すっかり出無精になったのは、腰痛のせいです。が、さすがにしびれを切らして先週末は、自宅から70㎞ほど走って科学と研究の街、つくばまで行って来ました。
今回の目的地は「
産業技術研究所 地質標本館」です・・・石をたっぷり愛でてきました♪

自宅を8時に出て、9:30頃到着です。開館時間ピッタリなので、当然私たち以外に見学者はいなくて、しばし貸し切り状態でした。
←エントランスホールの天井にはなんとなく違和感のある日本地図が・・・下にぶら下がっているのは、震源の位置を示すボールです。違和感の原因は日本を地底から見上げる形になっているからですね。
※こういう見え方は
個人的には見覚えがあります。久しぶりにWebSiteを見に行ったら、
ブラウザで表示できるようになっていました。

白模型にプロジェクションマッピングで表示された日本列島全体の地質図。ボタンで選択すると、地形図や交通網等いろいろ表示できました・・・地図好きにはたまりませんですね。

古い地図や地質図なども展示されていました。
←古い地図の印刷用の活版・・・おっと、地図については本家の国土地理院の博物館が同じく筑波にあるので、そちらにもいずれ行かなきゃ(ホントはこの日梯子しようと思っていたのですが、時間が足りませんでした)

化石も収蔵されているようですが、代表として「デスモスチルス」。謎の多い生きものだそうですね。爬虫類のように左右に広がった脚の構造、円柱形の歯、結合した胸の平らな骨・・・全然知りませんでしたので興味深かったです。

アンモナイト階段(笑)こういう
ネタ 拘りが楽しいのです。

燃料鉱物資源のコーナー。しばらく前に北米で大騒ぎしていた「シェールオイル」の泥岩。なるほど、これをギュッと絞るとオイルが出てくるのね。心なしか表面のテカリも油っぽいですねw

結晶いろいろ・・・ちょっと妻の目つきが真剣になって来ました。

妻の目つきの真剣さがMAXになった、宝石標本たち。夫は何故か速足になるところでしょうか。

今回の展示の中で一番興味深かった「
室内岩石破壊実験」の試験体(ビフォー・アフター)。この円柱形の岩石に沢山のセンサーを取り付けて、上下に圧力を加えて、体積やひずみ、部分的な極小な破壊を観察することで、巨大な地殻で起きていることを、小さな岩石の中でシミュレートする実験だそうです。この円柱の試験体の中で何百回も起こる極小な破壊が、地殻中で起きる地震と見立てられる、とか。こういう研究がある、という事が一番興味深かったです。

火山のコーナーにあった凶悪な面構えの火山弾。昨年の草津白根山の噴火もありましたが、これは怖いですね。灼熱のこんな岩が飛んで来たら、と考えるとゾッとします。

フォッサマグナで採取された断層部分の地層剥ぎ取り標本。トレンチという細長い溝を掘って、その側面に樹脂をしみこませ布を貼ってべりべりっと剥ぎ取ったもの。これには、縦に2本の断層と、4回分の地震の形跡が残っているそうですが・・・うーん、判読には相当のスキルが必要なようですね。

一番最後の部屋一杯の岩の標本です。いろんな形、いろんな色、硬い鉱物がどうしてこういう形になるのだろう、なんて惚けた頭で眺めましたw
あえてお気に入りを3つ選ぶと・・・

ハリネズミ♪

硫黄だそうです・・・硫黄も透明な結晶になるんですね。

ありきたりで恐縮ですが、黄鉄鉱。数学や物理学、その他諸々の科学が最終的には私たちの生きる自然の不思議を解き明かすものなのだ、という事を「逆から」実感させてくれる、自然の中の完璧な図形、だと思います。
9:30に入館して、標本館を出たのは12:30過ぎ。3時間も楽しませて頂きました♪
お腹が空いたので、グーグルマップに旗を立てておいたレストランに行くことにしました・・・が、一軒目は改装のため休業中・・・HPにもそう出てたのに見落としてました。気を取り直して2軒目に向かうと(ちゃんと2軒目まで旗を立てていた用意周到さに我ながら感心w)小さな居心地のよいビストロでした。

ビストロ・シェ・レノン というお店。
ボリュームたっぷり、肩ひじ張らず、気軽に美味しい料理を頂ける良店でした。ここへの道すがらにも、お洒落で美味しそうな店が沢山あって・・・筑波、侮りがたしと思いました。いいなぁ、羨ましいなぁ、うちの近所にこういう店あったらいいのになぁ、と。
というわけで、筑波探検第一回目はこんな感じでした。まだまだ博物館や見学できる施設があるので、そのうちまた行きたいと思います。
Posted at 2019/02/07 23:39:51 | |
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