随分放置しましたがノートe-powerを借りた話の続き
金曜の夕方に借りて100kmほど習熟運転を行い、本番の土曜日朝に亀岡へ向かいました。後部座席に義母を乗せるのでいちびった運転はできませんが、神戸市北区までのルートは偶然にもワインディングロード・勾配のきつい高速・有名な峠とエコカーに不利な条件ばっかりです。
国道423号線法貴峠
ようやくバイパスの事業化の目途がついたようで・・

亀岡から大阪・池田方面に向かう際のヘアピンカーブが続く峠。土曜朝ということもあってゆっくり走る車が多くて必要以上に加減速を強いられますが、峠をスムーズに登っていきます。峠を抜けると緩やかな勾配が繰り返される田舎の2車線道路になります。
絶好の自転車シーズンなのでロードバイクが多く、追い抜くのに躊躇する車で数珠つなぎになっています。小排気量CVT車だとアクセルを踏み込む→一瞬トルクが抜ける→数秒後に加速するというパターンになりますが、電気モーターはレスポンス良くあっさりクリアしていきます。
中国道宝塚IC~阪神高速北神戸線
池田から宝塚まで郊外の道を走り(ここから暑くなったので常時エアコン稼働)、宝塚ICから高速に乗ります。中国道のこの区間はきつい長い上り坂が続きますし、交通量も多く3車線の道路は常に殺伐としてます。
走行車線を時速95kmを目安にし、前方の車に追いつくと追越車線に移るというパターンで走行しました。交通量が多く頻繁にレーンチェンジしていましたが、ここでも何のストレスもありません。(120km以上は急激に加速が鈍るという噂がありますが、さすがにそこまで出していない)
減速する機会が無い(=回生制動による充電が発生しない)ので電池ゲージの減りが早くなり、今まで余り気にしていなかったエンジン音が気になりました。電池の減りの早さに対抗してエンジンがフルに稼働して電池に電力を注ぎ込んでいるようです。
厳密には測っていませんが、(上り坂ばかりの)高速道路の区間燃費はリッター20を割り込んでいたようで、フィットやヴィッツのガソリン車より少し上回るくらいと思います。繰り返すようですが、動力性能「だけ」考えると1300ccコンパクトクラスを比較対象にすべきではないと思います。
箕谷・鈴蘭台周辺
写真はネット上から引用しています。

山を切り開いた住宅街が続くエリアで、どこへ行くにも勾配がついて回ります。上り坂では電気モーターの力強さを感じますし、これで少々電気を食ったとしても下りの回生でいくらか取り戻せます。エンジン車の下りだと燃料カットで燃料消費量が0になりますが、回生は電力消費0どころか生み出すので、きつい下り坂は有利(※度を超えると回生失効というやつが・・)になります。電車の回生制動が起きると電力消費計で回生量がわかるんですが・・
ワンペダルドライブで完全停止するとブレーキペダルを踏まなくても普段は動かない(設定でクリープぽい演出もできるが)のですが、かなりきつい上り坂での交差点では僅かに下がるので久しぶりにブレーキペダルを踏んで止まっていました。この状態でペダルを離すとモーターによる停止力も解除されて完全に後ろに下がります。
神鉄沿線沿いを時間つぶしで90分ほど走りましたが、高速道路より条件の悪そうな加減速を繰り返したものの、やはり高速走行でないため平均燃費に悪い影響はなさそうでした。
西六甲ドライブウェイ~深江浜
日が暮れるまで余裕があるので、六甲山のドライブウエイを走ってみました。家族連れのミニバンとスポーツカーが混在するカオスな状態でしたが、
ブレーキペダル踏まずにコーナーをクリアしていくので挙動変化が穏やかでゆっくり走るのも楽で、このあたりは同乗者に特に好評でした。
六甲山ホテルに立ち寄り
鉢巻展望台
六甲アイランドの奥に大阪市内が見渡せます。
展望台から神大まではきつい下り坂です。回生制動を効かせまくりなので、充電池がフルになりました。そうなると回生で発生する電力の行き場が無くなり(諸々の説明は省略しますが)回生失効=制動力が発生しなくなります。そうなるとブレーキペダルを踏んでスピードを調整するという当たり前の操作を行います。すぐ慣れると思いますがちょっと焦るかもしれません。
電車の場合は、回生制動で発生した電力は同じタイミングで他の加速する電車の電力に使用したり、回生吸収装置や蓄電池で電力を受け止めて回生失効しないように工夫しているんですが、それでもタイミングや容量の関係でたまに回生失効は発生しています。
回生失効が予想される区間やタイミングの前に蓄電池を容量をできるだけ空にするとか、充放電のマネジメントを最適化しておけば、それだけ回生制動で発生する電力を受け止めるバッファができることになります。同じ区間を繰り返して走る電車にはうってつけですが、技術的にはまだまだ途上のようです。
電気自動車だと自分1台で完結させる必要がありますし、ルートも一定しないので相当難しいでんでしょうね。バッテリを大容量化して受け入れ容量を増やしても車重・コストの問題が出てきますので、現状では回生失効が起きたら淡々とフットブレーキを踏んで減速する作業を行い、必要がなくてもエアコンのスイッチを入れ、ガソリンエンジンを意味もなく回して(←e-powerは自動でこれをやる)無駄に電力消費を使う行為を行えば良いと思います。どれくらい効果があるかは分かりませんが・・
深江浜で運転者が休憩
車を手放してからはこういう場所へは行きにくくなってしまいました。
自販機うどん(そば)に何の価値を見出すのかとの冷たい視線のなか、一人そばをすすります。
その後、渋滞気味のR43から名神・縦貫道経由で亀岡に戻り、下道で京都に戻りました。
362km走行してリッター23.1kmと良好な燃費でした。恐らく30系プリウスが同じ条件で走っても似たような燃費になると思いますが運転の楽しさは明らかにノートが上。
翌日は日の出とともに目が覚めてしまいました。8時に返却ですが、走り足りないので一人で天ヶ瀬ダム方面に向かいました。やっぱりファミリーカーの範疇なので、電気モーターが元気よく回る領域だとカーブでグラグラします。素直にNISMO仕様とかその手の足回りにしませう。
隣のEFシビックと車高が・・。※天ヶ瀬ダムとは全く違う場所です。
平等院横にスタバができたと聞いたのでやってきました。
昼間はこの辺を車で進入するのは至難の業ですが、朝っぱらはガラガラ。
朝早すぎて開店しておらず、翌週に自転車で行きました。
自宅から一番近いスタバとはいえ普段通るルートからはずれるので、これからもサンマルクカフェに通い続けます。
2時間ほど徘徊して返却しました。昨日よりプラス70km程走り、返却直前の給油で燃費を計算したところリッター22.1km。久しぶりに安楽かつ楽しい車に出会えました。
Posted at 2017/06/20 21:37:42 | |
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