
話を若葉マークのころに戻して
私が初めて手にしたクルマのカタログは2代目前期型のセリカ&カリーナ。昭和54(1979)年の3月のころでした。
突然、親父が
「エアコン付きのクルマにするぞっ!」
と言い出し ・・・ あの、あたりまえじゃんと思われるお若い方、当時はエアコンがないクルマがメジャーでした ・・・ 持って帰ってきたのがセリカとカリーナのカタログでした。
もちろん、カリーナは憧れの愛知トヨタから、セリカは新車購入の話を聞きつけたカローラ店のセールスさんが「ウチのも検討してくださいよ」と営業をかけてきたようです。
ハードトップ好きの親父は、どうやらカリーナハードトップが気にいっていたようです ・・・ カリーナならセダンだろっ!! ・・・ 当時は子どものことを考えてミニバンなんてのもないですし、子どもなんて後ろの席で黙って外でも見とれやって感じがウチの親父にはありましたね。
この2台はいわゆる兄弟車でシャシー関係を共有しています。
最近はこういうやり方はしないようで、国内ではあまり売れるとは思えない「TOYOTA 86」はセダンの兄弟車を今のところ持っていません。スポーツセダン出してくれればいいのにね。
かつてのセリカだって圧倒的に北米市場が買っていて、そのおこぼれを日本がいただいていたという感じでした。だから、セリカのためにもカリーナは必要だったわけです。とにかく、「コロナはおじんくさい」と思っているニューファミリー(この言い方もしないね~)には、カリーナはドンぴしゃのクルマでした。また、ハードトップをラインナップに加え「セリカはどうも」と二の足を踏んでいる若者には格好のクルマでした。
さて、私としてはセリカの方が良かったわけですが、いかんせん2代目セリカは後ろの窓が全開になりません。ダルマ後継のクーペはヒンジ式で窓が少し開く程度、リフトバックにいたってはハメ殺しです。
セリカにとって不利な商談が進んでいきました。
つづく
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旧車ネタ | クルマ
Posted at
2012/10/17 05:18:07