
話をパワーウォーズ前夜の1979(昭和54)年夏ごろに戻して・・・
スカイライン(ジャパン)にケンカを売ったクルマです。
2代目セリカはマイナーチェンジで角目4灯をまとった時、非常に挑発的な広告戦略を展開しました。当初はスペシャリティカー同士の販売競争から火が付いたわけだったのですが・・・。
同年春にデビューした3代目・日産シルビアが兄弟車のガゼールを伴って、好調に売れ始めました。また、ホンダから出たプレリュードは、セリカのお株を奪う電動サンルーフを標準での登場でした。
にわかにスペシャリティカー市場がにぎわってきた際にセリカのMCは行われました。
しかし、この時の日産はしたたかで、春にHTのみで売っていたシルビア・ガゼールに、セリカのMCに合わせるかのように、ハッチバック(HB)をぶつけてきます。このHBが格好良かったし、ワンアームワイパーなんかでスペシャリティカー好きをくすぐりました。
しかし、セリカのアドバンテージは「DOHC」搭載のGTグレードがあることでした。
苦しい排ガス規制の中、日産がスカイライン2000GT-Rを早々にあきらめてしまう中でも、トヨタは2バルブながら1600と2000のDOHCエンジンを粘り強くこつこつと作り続けてくれました(短い生産中止期間はあったけど・・・)。その誇りが生み出した渾身のキャッチコピーが・・・
名ばかりのGT達は、道をあける。
でしたね。CFもおそらくクルマCMの歴史に残る名作です。
舞台はフランス・ルマン。BGMは、あのローリングストーンズ「サティスファクション」。
いっやぁ~ コレはしびれましたねぇ~。
この「名ばかりのGT」が何だったかは、当時のクルマ好きはみんな知っていました。
ターボがまだ追加されていない、角目になったばかりの、「伝説で売っている」と陰口をたたかれていた(オーナーさん、ごめんなさい)・・・スカイラインでした。
最後に
クルマ達よ、忘れた歌を思いだせ! なんて言われた日にゃぁ ・・・ つづく
Posted at 2012/11/28 05:30:48 | |
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