
前年のホンダ・レジェンドに次ぎ、
1986(昭和61)年、三菱からV6サルーン・デボネアVがデビューします(画像)。
実に、22年ぶりのフルモデルチェンジでした。
が、しかし、コレは1985(昭和60)年のアメリカからのプレッシャーに対応したものではありませんでした。
なんせ、デボネアは「国内専用車(ドメスティックカー)」ですから ・・・ これは三菱の事情が大きかったですね(今では考えられないけど)。
ちょっと噺が長くなりますが(汗) ・・・
画像左上のデボネアが、22年の長きにわたって売られ続けた(月販200台ほど)のは、「三菱というグループの車」として存在理由があったためです。
この三菱グループは、宴会では「キリンビール」を飲み、お偉いサンはデボネアの後席に乗る、そんな考え方がまだ残ってました(ビズリーチなんてありません)。
事実、当時の三菱自動車の会長さんが ・・・
「デボネアもモデルチェンジをしないとイカン、ウチの関係の重役さんたちは気の毒だよ」と仰ったとか(ほのぼの笑)。
つまり ・・・ デボネアは三菱の重役さんのためにある車なのです。
デボネアはかつて直6も持っていたけど、ギャランΛに直4・2600が載った頃から直6は消滅しました。
三菱は直6エンジンと直4エンジンを天秤にかけて「これが結論だ」何てCMもやってました ・・・ が!
時代が「マルチ」を指向するようになると ・・・ 新しくV6を開発しました。
提携のクライスラーがV6エンジンを求めていた経緯もあります。
新しい6気筒エンジンラインを作るとしたら、莫大な資金がいるし、それが多量に生産されなければいけない。
し・か・も、それをペイするだけ売りさばきゃなきゃならない。
そのチャンスが、この1986(昭和61)年にやってきたんです。
それが ・・・ デボネアV!
画像を ・・・ 凄いデザインです。
画像のは、追加された「AMG」(そう、あのAMGですよ)ですから、凄いスタイルになってます(好きな方はたまらない)。
なんせ、本家AMG(メルセデスのね)よりも、リヤスタイルは○○かも。
本家AMGと違って、コレはFFサルーンです ・・・ ってことは輸出したのかな(そこまではわかりません・・・汗)。
サイズ的には5ナンバーぱんぱんです、
まだ、3ナンバー専用ボディにはいけなかった時代です。
というより、5ナンバー・デボネアVをラインナップに載せたのは、これも三菱の事情からなんです。
な・ん・と ・・・ 三菱銀行の地方の支店長には5ナンバー車という不文律があるんだそうです(あな、恐ろしや日本のムラ社会)。
そんなこともあって、でも、デボネアは22年ぶりに3リッター・2リッターのV6FFサルーンになって蘇りました。
そういや、どっかのGT-Rも22年にリーチだったようですが、流石にやめるようですね、デボネアを「走るシーラカンス」って言ってたけど、GT-Rがそうなっては流石に ・・・ あ、自粛。
本日はこんなところで ・・・ 明日につづく(笑)。
Posted at 2025/08/01 00:08:31 | |
トラックバック(0) |
旧車ネタ | クルマ