
80年代はFF化の時代でもありました。
フロント横置きにエンジンを置き、同時に駆動もフロントに託す。
キャビン以降は思い切ったレイアウトが採用でき、センタートンネルにシャフトを通すこともないので広い室内・荷室が確保できます。
理想的な小型車ができますよね。
だから、軽自動車なんかもほとんどFFを採用するようになり、それは大衆車からブル・コロナサイズの小型車までFFを採用するようになります。
FFに慎重だったトヨタは、エンジン縦置きというFF(ターセル・コルサ)から始まりました。
そして、本格的なエンジン横置きFFは、大型のビスタ・カムリから始め、
コロナFF、ここでカリーナと双子車になりカリーナもFFに。
それと前後して、大本命・カローラをFF化します ・・・ スポーツエンジン4A-G搭載のクーペは敢えてFRに残して。
凄いですよね、こんな芸当はトヨタ以外できません。
で、最終的にFF化されたのが、当時のエントリークラス・スターレットでした(画像)、1984(昭和59)年10月のことです。
全長3700㍉×全幅1590㍉×全高1380㍉、ホイールベース2300㍉。
車重 ・・・ なんと! 740㎏!!
これをスポーツグレードは、新しい3バルブEFIエンジンで93馬力!
後輪サスは固定式なれど、これがよく躾けられていて、楽しいドライビングができました。
それは、このFFスポーツを117万円という驚異の価格で送り出すためです。
スポーツグレードにこだわらなければ、軽並みの価格で1300ccFF2ボックスが手に入るんです。
そして ・・・
もう少し頑張れば、ツインカム16バルブ・130馬力のレビン&トレノ(これも後輪サスはリジッド)に届き、
スターレットデビューの頃には、4独サスのカローラFX(FF+4A-G)にも手が届きます。
なんと若者にやさしい時代だったんでしょう(遠い目) ・・・
バイトにも精が出ますよね(遠い目)。
そして、2年後には ・・・ ターボモデルまで追加されます。
後輩が乗ってました、もちろん、3ドアの方。
室内広かったなぁ ・・・ BMW・MINIよりずっと広かった記憶です。
まぁ、現代のFFはいろんな足かせがあるから仕方ないかもしれないけど ・・・ 汗。
Posted at 2024/04/06 00:00:29 | |
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