
来年、40年を迎えるクルマたちを描きます。
港・四川(おすすめスポット参照)のイメージに合う、この年のクルマは、コレ(画像)を選びました。
セブンススカイラインの2ドアスポーツクーペGTSですね~(遠い目)。
前年に発売された4ドア(セダン&4HT)モデルは、「ついに、直6の4バルブDOHC、しかもターボ版もある」という前評判を大きく裏切りました。
トップモデルでも(つまり、24バルブターボでも)、シビックやハチロクに遅れをとるという始末(汗)。
徳大寺御大の名著からすると ・・・
「日産は、隣がハイソカーで売れているからと、軽くスカイラインのキャラクターを変えた。これではダメなのだ。スカイラインというクルマは、もともと確固たるキャラクターを持っていたのだから。 ・・・ その長く保たれたよいイメージを自ら捨ててしまっては、元も子もない。」
で、翌年に出してきたのが、このスポーツクーペなのです。
この間には、櫻井さんからバトンタッチされた伊藤主管の涙なしでは語れない苦労があったワケですが(コレ、くどいほどやってますね)、
私らお気楽ユーザーには、あのもや~とした「都市工学」CMから、
一変、バンドバージョン『エリーゼのために』をBGMに、バンクに表れる黒・灰ツートンのGTSの格好いいこと ・・・ それに「おぉ」となりました。
すでに4ドアデビュー時には、できあがってた(らしい)2ドアクーペ。
そのフロントには「GT-R」のエンブレムがあったとか。
「伊藤さんはシャシー屋でしょ」とエンジン部門から言われながらも、
「このままではスカイラインが死んじゃうんだよ」とRBのツインカムエンジンに大ナタを振るいます。
御大のお言葉、借ります ・・・
「大きく重い。そして、エンジンの特性が合っていなかった。これだけネガティブなファクターがそろっていながら、それをチェックせず、市場に出してきてしまったことをメーカーの日産は反省すべきである。」と。
それを伊藤主管は、2ドアで取り組んだワケです。
Z31ニセンZRと同じセラミックターボエンジンにして(なぜかZ31のRBは吼えたんです)、
「GT-R」を「GTS」に替えてね。
このGTSは、4ドアがゼロヨン16秒に遠く及ばなかったのを、16秒を楽に切る力を身につけて登場するんです。
1.5㌧に迫る4ドアに比べて、100㎏以上の軽量化も図ったからね。
で、ハードに振ったCMでは、あの、皆さんご存じのギミック・オートスポイラーがカパっとお披露目されるんです。
そして ・・・ 「そのとき、精悍。」でしたよね(あはは)。
スカイラインはHTという方には、HTではなくなったけど(まぁ、時代)、これぞスカイラインという思いになったんでしょうね。
遅ればせながら、4ドアにも「GTS」が追加されます、4ドア派にも納得の一台がやっとこさ提供されるワケです。
Posted at 2025/03/04 00:00:38 | |
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