
入場すぐに目に留まりました(画像上)。
ケンメリの4発だぁ~、しかも前期型。
ケンメリも5年ぐらい作ってますね。
だから、スカイライン史上最も売れた代です。
このボテッとした(私感です)スタイルがたまらない方も多いようです。
「スカイライン」から「プリンス」の匂いが消えて「ニッサン」になっていく点では非常に意義深い代ですね。
1972(昭和47)年の登場ですから、まだ「未対策」が許容される時期です。
1973(昭和48)年初に追加された、プリンス製エンジンS20・24バルブDOHCが載る「GT-R」がまだあった代です … もっとも、発売3か月ぐらいで絶版になりますがね。
で、ふつ~の直6・GTは、日産製のL20、日産色が強く出てます。
櫻井さんは、ケンメリを「商品」と言ってました(ちなみに、先代のハコスカは「作品」と言われてました)。
で、「日産プリンス」ディーラーのエントリー車は、このスカイラインの直4車になります(ラングレーは「まだ」です)。
ケンメリの直4は、1600・1800、「大衆車」枠から「小型車」へボリュームアップします。
その載せられているエンジンは、プリンス製G型OHC。
セダンでは、あの特徴的なリヤコンビネーションランプ(画像上)とともに、うまくまとまったデザインになっています。
このG型エンジンは「名機」とされてますが(サーキットでも強かったらしい)、もちろん「未対策」。
いかんせん、70年代半ばからは「排ガス規制」対応を余儀なくされ、GT-RのS20も、このG型も絶滅の運命をたどります(涙)。
で、後期、排ガス対応車になって、直4にはNAPS押し込んだ日産製L型にバトンタッチされます。
この頃の日産の悪い癖で、マイナーチェンジでごてごてしたお化粧直しをするんです(画像下のシュッとしたフロントは「前期」です)。
リヤもなんか余計な飾りが入りますよね。
だ・か・ら、この画像のスカイラインGLは、プリンスの香りのする「前期」型なのです … 今から見れば、あのケンメリGT-Rより貴重かも(実際、画像は日本自動車博物館の展示車でした)。
ケンメリRは、「なんちゃって」も含めてケッコウ見ますが、コレ(画像)は見ないですよね。
そう、あの排ガス対応を境に、「スカイライン」から「プリンス」の香りがなくなるのが、ケンメリなのです。
で、さんまるカローラが排ガス対応に時間がかかり、5年の歳月を要したように、
ケンメリも後期だけでは対応しきれず(5年も作ったのに)、次のジャパン前期まで対応に時間がかかりました。
だから、ケンメリ後期とジャパン前期は「手を出しちゃいけない」と言われたクルマでした(該当車に乗られている方、ゴメンナサイ … でも、当時の事実です)。
Posted at 2025/11/07 09:29:56 | |
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