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総湯というのは、おそらく北陸独特の表現じゃないかと思うのだが、温泉街で中心となる公共浴場のことをいうらしい。

朝一番の撮影はイマイチのまま、ひとまず観光客らしいことでもやってみるか、ということで、片山津温泉の総湯に行ってみることにした。駅からCANBUSに乗っていけばいいや、ぐらいに思っていたら、千円の一日券でないと乗れないという。乗車1回あたりいくら、という運賃収受はやっていないのだと。

そうしたら、「今年から出来たんですが」と、乗車2回券、施設入場券、スイーツ券がセットで800円なるクーポンを紹介された。それなら総湯にも入れるし、ちょうどいい。

建築家の谷口吉生が設計した建物で、全般にエッジの効いたデザイン。2階はガラス箱の中にいるようなカフェで、スイーツ券だと400円ぐらいのオリジナルケーキが食べられる。温泉自体は市営のようで、公共施設によくある光景が展開されるのは致し方ないところか。でも、温泉も440円するので、バス代はまるまる無料になる計算。風呂上がりに涼みながら、ケーキと飲み物で一服。これはおすすめ。

金沢に移動して、最後の獲物を求めて撮影するも、調査不足ゆえか、不発にて終了。かがやきでスヤスヤ寝ながら帰宅した。