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ポッポの丘には、営団丸ノ内線の400形も保存されていた。車内に入れたので、ぐるっと見回してみると、アッと声をあげてパチリ。

これは、車内の非常灯で、側面窓の柱に取り付けられている。銘板によれば、小糸製らしい。営団地下鉄では、銀座線と丸ノ内線が第三軌条集電方式で、亘り線などを通過する時、一時的に集電が途切れることになる。その際、車内の照明の電源も同時に切れてしまうので、車内が真っ暗になる。同時にこの非常灯が蓄電池の電源でボワッと光って、突然ムーディーな車内になるという仕掛け。

この400形あたりでは、実際にはフライホイール付きの補助電源になっていたので、照明が多少暗くなる程度だったらしい。ただ、銀座線の初期車両では本当にバサッと真っ暗になる。

安全面では新しい車両がいいのは確かだろうが、昔の車両はそれこそ生き物のような「味」があったのは確か。