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2008年01月24日 イイね!

わたスキ #1 裏コメ


 とにかく懐かしい。


毎年、スキーシーズンが近づくとこの映画をビデオ(古っ!)で見ていたのだが、今シーズンはDVDを発見し、気持ちも新たにこの映画に向き合ってみた。当時はビデオから、音だけをカセット(これまた古い!)に録音し、車の中で流していた。セリフやユーミンの音楽を聞くだけで、映像が浮かんでくるほど、毎日毎日聞いていた。

この「私をスキーに連れてって」は、ホイチョイ・プロダクションズ製作の、「彼女が水着にきがえたら」・「波の数だけ抱きしめて」と続く、ホイチョイ三部作の第1作目の映画だ。1987年11月に公開。折からのバブル景気にあおられ、この映画の大ヒットが当時のスキーブームの火付け役となったことを覚えている方も多いだろう。このDVDには、監督の馬場康夫さんが、撮影関係者と、この映画を実際に見ながら、撮影の裏話などを解説する、コメンタリートラックが収録されているが、これまた興味深い。

 今となっては、ツッコミどころ満載のこの映画。私と同じ世代の方、この「私をスキーに連れてって」の名セリフ・名場面をピックアップしながら、一緒に楽しみませんか?


     *   *   *


「 できました 」

「私をスキーに連れてって」最初のセリフ。
「安宅物産株式会社」軽金属部の矢野文男(三上博史)が書類を作り終えて叫ぶ。そんな矢野を他の社員が振り返って見るが、その会社の机の上のコンピューターは8インチ?のフロッピーディスクのマシンじゃないか?

 私がコンピューターを初めて自分で買ったのは、今メインで使っているMacintoshではなく、PC-9801USというMS-DOSマシンで(当時はプリンター込みで30万くらいしたと思う。今30万出したら、どんなスペックのマシンが買えるやら…)一応3.5インチFDDだったが、3.5インチのプラスチックケースに入ったようなシャッター自動開閉機能付きのフロッピーディスクになる前の8インチとか5インチのフロッピーディスクまでは、ケースは紙で出来ていて、ペラペラですぐ曲がってしまい、取り扱いには結構気を遣ったことを覚えている。当時MS-DOSのCONFIG.SYSやらAUTOEXEC.BATを書き換えたりして遊んでたけど、今考えると、古き良き時代、って感じだなぁ。

 すいません、話を「わたスキ」に戻します。


 退社後、矢野は地下鉄に乗って帰宅するのだが、そこでなんと、志賀に向かうバスに乗る前の池上優(原田知世)とすれ違っていた、というのが最初の設定にはあったらしい。時間の関係でカットされているそうだが、DVDのコメンタリートラックでは、そんな裏話も聞くことが出来る。


矢野が自宅?のガレージで(どうみても、自宅って感じではないような…。矢野君の家は、お金持ちなのか?でも、お金持ちのボンボンなら、愛車、カロⅡはないか…)愛車、赤いカロⅡのタイヤをスタッドレスに履き替えている。フォグランプは「PIAA」この頃、みんなPIAAのフォグを着けてた。カロⅡには「SALLOT」関連のシールが、いろんなとこに貼ってある。「SALLOT」自体、商標登録もしてあったっていうから、当時本格的に売り出してたら、面白かったんじゃないかな。映画に出て来た無線機(アイコムのIC-u2という機種だそうだ)を指名買いする人も大勢いた、ってことらしいし。この映画をきっかけに、アマチュア無線家が急激に増えたんだそうだ(もちろんミーハーな私も)。一方では、免許を持たない無資格者の不法利用も増加してしまったんだが。


 車内の音楽は、もちろんカセット。この頃、MDとか、CDって、まだ一般的じゃなかったのかな?矢野がカセットを突っ込むと同時にユーミンの「サーフ天国、スキー天国」が流れてくる。「出来すぎだ」というか、映画だから「完璧だ」というべきか。途中で優たちの乗る西武のバスを追い越していくが、その後の展開を想像させる場面だ。私はその狙い通りに、しっかりはまってしまっていた。


「 メリット・ファイブ 」

矢野から「メリットありますか」という無線連絡を受けた小杉正明(沖田浩之)が、こう応じる。もちろん「感度良好」という意味だが、ミーハー無線家の私も、お世話になったセリフです。


「 とりあえず 」

小杉は、防水仕様のカメラをいつも持ち歩いていて、何かあると、とにかく「とりあえず」シャッターを押す。当時、この「とりあえず」で写真を撮るのが流行った。今、写真を撮るときに「とりあえず」なんて言っても、「とりあえず、何?」と思われるだけだろう。ちょっと淋しい。

「 後ほど! 」

って言われて、そのままかも知れない。



Posted at 2008/01/24 09:23:59 | コメント(2) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2008年01月24日 イイね!

私をスキーに連れてって #1



「 できました 」


 仲間は既に志賀のロッジだ。カロⅡのタイヤも、まだノーマル。スタッドレスタイヤに履き替えなきゃならないし、買い出しもしなきゃならない。もう、こんなに暗くなってきた。こんな調子だと、志賀に着くのは真夜中だ。

「検算はしたんだろうな、ん?」

 渡された書類から目を上げ、課長がそこにいるはずの矢野を見上げた時には、そこにはもう矢野の姿はなかった。

「おい、矢野!」



 ガレージでタイヤ交換。十字レンチでナットを締め付け、油圧ジャッキを降ろす。ブーツとウェア、ポールはトランクへ積み込む。板はルーフキャリアへ。無線機も忘れちゃいけない。エンジンをかけ、カセットテープをデッキに放り込む。カロⅡのリトラクタブルライトが、前を照らす。ルーフに無線用のマグネット式簡易アンテナをつける。さぁ、志賀に向けて出発だ。


     ゲレンデのカフェテラスで すべるあなたくぎづけ
     派手なターンでころんで 煙が舞い立つ

     スタイルなんてどうでも あなたらしけりゃ最高
     プロの選手もコーチも 出る幕がないよ

     自然は雪や太陽つれてレビューを見せに来る
     夕映え 樹氷を染めれば しばらく地球は止まってる

     スウィングしてる粉雪 Highな気分にさせるよ
     つれてゆこうかこれから スキー天国へ

               サーフ天国、スキー天国:松任谷由実


「JO1MHN JM1OTQモービルから。メリットありますか?」

「JM1OTQモービル、 メリット5。 現在地をどうぞ」

「ただいま、そちらまで5キロの地点」

「あのー、タイヤはスタッドレスですか?」

「はーい、その通り」

「ロッジ前まで、ノーチェーンでOKです。どうぞ」

「了解。じゃ、 後ほど 」


右手にはロッジが見える。今頃仲間たちはクリスマスの飾りつけもそこそこに、屋根の上に待機し始めた頃だろう。去年もそうだった。


「今年はひっかかるか、ばぁか」

 今年はこっちがみんなを驚かす番だ。仲間が屋根に上がったのを見届けると後を追うように梯子を登った。声が聞こえる。


「玄関に入る直前に落とすのよ」

「なるほどねぇ」

「毎回ひっかかるんだから。どうゆうんだろ」

「学習って言葉、知らねぇんじゃないの」

「経験を活かさないから、いまだに独りなんだよ」

「ねぇねぇ、いつも二組と一人なわけ?矢野さんて、気の毒~」

「充分気の毒がってやってね。不器用だけど、スキーはプロ並みよ。
                  冬の間、恋人にするなら最高ね」

「けど、あいつ喜ぶぞぉ、なんてったって、クリスマスプレゼントが女の子だもんなぁ」


 よし、今だ!「今年こそは」そう思った瞬間、足元の感覚がなくなった。


「おあぁ、あぁ…」


 滑り始めたら、もう止まらない。そのまま屋根から滑り落ちた。


「 とりあえず 」


 今年も格好の被写体になってしまった。


Posted at 2008/01/24 09:11:00 | コメント(3) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ

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