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2008年11月17日 イイね!

「 決断!! ガミラス絶対防衛線突入!! 」#62


「ホラ トレタゾ」
「よぉ~し、でかしたぞ、アナライザー」

アナライザーがコントロールチップをとりはずすと、ヤマトの周りの機雷の動きが止まった。
デスラーはこれを見ると、口に運ぼうとしていたグラスの動きを止めた。

「解体作業、終了」
「機雷の動きは停止しました」
「電磁波停止」
「よし、真田君、至急船に戻れ。古代」
「はっ!」
「ブラックタイガーの乗組員を連れて、あの機雷を撤去してくれ。君たちの手でやるんだ」
「はい、我々の手で・・・はぁ・・・あの、手って、この手でありますか?」
「ん!」
「は、はい」

古代をはじめとするブラックタイガーの乗組員は戦闘機に乗らず、宇宙に流れ出てきた。

「島、見てるか?すぐ道をあけてやるからな」
「ありがとう、大変だな」
「無重力だもの、軽い軽い。人間の動きにはこいつら手も足も出んよ」

一つ一つの機雷をブラックタイガーの乗組員一人一人が運んで行く。

「ヒス君」
「は、はい」
「近頃物忘れをするようになってね。あの機雷は何という名だったかな・・・?」

椅子から立ち上がったデスラーは不安そうなヒス将軍に向って改めて聞いた。

「はあ、その・・・総統の名をいただいてデスラー機雷と・・・。
 総統の名を辱めた罪は重大です。どのようなご処分なりと・・・」
「フフフフ・・・。まあまあヒス君、君が恐れ入ることはないのだよ。
 恐れ入ったのはこの私だ。宇宙機雷を、まさか手で取り除くとは・・・」
「えっ・・・?」
「ガミラス科学の粋をこらしたデスラー機雷でも、そんな馬鹿なことにまで対策を立てていなかった。
 はぁ、まったく野蛮人の素朴な発想には教えられるじゃないかね。
 そうじゃないか?諸君。フフフフ、ハッハッハッハッ・・・」

ヒス将軍はじめ、デスラーの部下たちは愛想笑いをするしかなかった。

「艦長、航行可能になりました」
「よし、補助エンジン始動」
「はっ、補助エンジン始動」
「補助エンジン始動~!」

今日何回めのエンジン始動だろうと思いながら、徳川はレバーを倒した。

「ヤマトの最後は見られなかったが、結構楽しいショーだった。
 諸君、私への心遣い、深く感謝しよう。私はゆっくり眠りにつくとしよう。おやすみ、諸君」
「総統、バンザ~イ」

歩き始めたデスラーが振り返った。

「あっ、ヒス君。ヤマトの艦長はなんと言ったかね?」
「オキタ、でございますが・・・」
「オキタか・・・お見事だったと祝電を打ってやってくれ。デスラーの名でな」
「はい、デスラー総統」

ヤマトにデスラーからの通信が届く。

「ガミラスから電報です」

相原が電報を沖田に手渡した。

「相原、何故切った?」
「はっ?」
「発信源を探るチャンスではなかったか?」
「はっ、申し訳ありません」
「まぁいい」

そう言いながら沖田は電報を相原に返した。

「艦長、なんと言ってきたんですか?」
「相原、読め」
「ヤマト諸君の健闘を称える。今後の対決が楽しみだ。ガミラス総統、デスラー」

島が口を開いた。

「デスラー?それが敵の帝王の名なんですね?」

古代は拳を叩いて、島に続いた。

「ちっきしょ~、面白くなってきたぜぇ、こりゃ~」

そして、いろいろな思いをかき消すように沖田が叫んだ。

「波動エンジン始動。全速前進~!」


急げヤマトよ、イスカンダルへ。地球は刻々と最後の日に近付きつつある。
ヤマトよ、君が戻る日はいつか?

人類絶滅の日まで、あと300と11日。





Posted at 2008/11/17 07:33:46 | コメント(1) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ

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