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2009年04月28日 イイね!

「 ドメル艦隊 決死の挑戦状!! 」#135


「太陽系方面作戦司令長官ドメル・・・どんな男だ?彼も祖国の命運を懸けて出てくるのだ。ただの男ではあるまい」

ヤマト艦長室で、沖田はまだ見ぬ敵、ドメルを想像していた。


「我々はこの暗黒圏の外でヤマトを待ち、作戦に入る」

ドメルはゲールに向って作戦を説明していた。

「ヤマトは七色星団の発する電磁波でレーダー妨害された上、第一次攻撃隊はヤマトのレーダーを叩き壊す。こうなれば後は完全に我々のなすがままだ。ヤマトは我々の位置をつかむこともできぬまま、我らドリルミサイルにより、波動砲を封じられる。そして、内部から爆破されるというわけだ」
「なるほど、さすがドメル司令。これではヤマトは手も足も出ないですな」
「だが、油断はできん。ヤマトの艦長沖田という男は、ただ者ではないからな」

ゲールはモニターを見ながら頷いていたが、ドメルの目は遠くヤマトを、そして沖田を見ているようだった。


「艦長、間もなく七色星団に達します」

島が沖田に報告した。

「よし、自動操縦に切り替えろ」
「はい」
「森、全員を展望室に集めてくれんか?」
「はい」

展望室にはヤマト乗組員全員が集められていた。

「おい、一体どんな風にして来るのかなぁ」
「いっぺんに片づけるにはちょうどいいチャンスじゃないか」
「なぁ、古代。何だかこんな挑発に乗るべきじゃないような気がしてきたよ」
「じゃあ、逃げろって言うのか?」
「しかし、いずれは出くわす相手なんだぞ。だったら少しでも早く片づけた方がいいじゃないか」
「けど、もし負けたらどうするんだ?」
「しっ!艦長だぞ!」

沖田が現れた。

「諸君、いよいよドメル艦隊との決戦は間近に迫った。挑戦状から推して、彼等も並々ならぬ決意で挑んできている。我々も祖国の危機を救うため、ひいては全宇宙の平和を獲得するために、全力を投入して勝利を収めなければならない。だがもちろん、戦の勝ち負けはやってみなければわからん。ここで諸君、私はしばしの別れの挨拶として、水杯をかわしたいと思う」
「水杯・・・」

アナライザーが全員分の杯を運んできた。

「しかし、これは死を決意するためのものではない。いいか、諸君。もう一度ここで諸君とともに、勝利の宣言をするための水杯だ」
「オー!」
「成功を祈る!」

沖田は一度かざした杯を口に運び、全員がそれに倣った。


「ドメル司令、ヤマトです!ヤマトが来ました!」

ヤマト来る、の報告にドメルは独り呟いた。

「ネズミが袋に入って来る・・・」


「あっ、レーダーが利かなくなりました」

雪の見つめるレーダーから反応が消えた。

「総員、戦闘配備!」
「総員、戦闘配備!」

沖田の命令を古代が復唱する。

「人類の興亡を懸けて、この一戦に期待する!」

沖田がヤマト全艦に向けて、ゲキを発した。


「全艦、戦闘配備」
「全艦、戦闘配備」

ガミラス側ではドメルの声にゲールが復唱していた。


七色の星輝く美しい宇宙空間で、今まさに宇宙戦艦ヤマトとドメルの艦隊とが、祖国の明日を懸けて戦おうとしている。
ヤマトよ。人類は君の帰りを待っているのだ。

人類絶滅の日まで、あと200と15日。あと200と15日。


Posted at 2009/04/28 08:39:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ

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