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「真上にガミラス戦隊が現れました！」
「なに！？」

突然の報告に沖田は動揺を隠せなかった。何が起こったと言うのだ。

「うわっ！」

宇宙空間とはいえ、戦艦にとって上をとられるという事は、精神的にも大きなダメージだ。
幾つもの爆発がヤマト第一艦橋まで届いた。

「くそ～、どこから現れたんだ・・・」
「古代、どこにいる？ヤマトは今ガミラス爆撃隊の攻撃を受けているぞ！」

ヤマトを守るはずの戦闘機隊はいない。

「ヤマトの戦闘機隊を引き離す罠だったのか・・・くそ～！」

ヤマトからはずいぶん離れてしまった。

「了解、直ちに戻ります！」

古代はブラックタイガー隊に通信した。

「追撃中止！全機フルスピードでヤマト上空へ戻れ！」
「了解！」

ヤマトも応戦しているが、焼け石に水の状態だった。爆発はヤマトの機体に幾つもの傷を負わせていた。
ブラックタイガー隊が戻ると、ガミラスの爆撃隊はヤマトの後方の宇宙空間に逃げた。ブラックタイガー隊がそれを追う。

「よし、第３空母へ。雷撃隊発進！コスモゼロは爆撃隊が引きつけている。あの反対側へ飛び出せば手薄だ」

ドメルの作戦は計画通りに進行していた。第３空母からは大きな魚雷型ミサイルを腹に抱え込んだような雷撃機隊が発進し、ドメルの前に並んだ。

「雷撃隊全機、ワープエリアに入りました」

ドメルは笑みを浮かべ、再び瞬間物質移送機のスイッチを押した。

雷撃隊はワープ光線を浴びると、溶けるように宇宙空間に消えた。

「アッ！」

再びガミラスの雷撃隊が現れたのを古代が発見した。それはまるで何も無いところから光が現れるように見えた。

「うわ～」
「くそ～！また空中からの不意打ちだ」

幾つもの魚雷型ミサイルがヤマトを襲った。

「戦闘隊長、早く戻って下さい！ヤマトが想像もしない空間からの攻撃を受けているんです」

古代の目にもそのヤマトの姿は確認できた。

「第１砲塔、大破・・・あ～！」

ヤマトは沈没寸前のダメージを受けていた。