2009年04月14日
「なんだ!?太陽がこっちへ向かってくるぞ!」
太田が異変に気付いて大声を上げた。古代が太田を見る。
「太田君、いい加減なこと言わないで」
「嘘じゃない、見てみろ!」
雪の声に太田はモニターを指差した。
「これは、人工太陽だったんだ・・・」
「おい、島!艦首を人工太陽へ向けるんだ。あれを破れるのは波動砲しかない!」
古代の声に真田が心配そうに振り返る。
「間に合うか?艦首を立て直すには時間がかかるぞ!」
「しかもその間に我々は、ガミラス基地からの攻撃をもろに受けてしまう」
太田の指摘も心配な部分だ。
「ミサイル第四波、接近!」
躊躇している場合ではないが、今はガミラス基地からのミサイル攻撃に対応するのが精一杯だ。
「距離12万!落下速度が加速されてきています」
人工太陽は近付いてくる。打ち破れるのは波動砲以外にない。沖田が決断を下した。
「古代、船をお前に預ける。波動砲にすべてをかけろ」
「はい!波動砲発射用意!エネルギー充填、面舵一杯」
「面舵一杯!」
ヤマトの旋回が始まった。
「島、人工太陽に波動砲の軸線をあわせるのに、どのくらいかかる?」
「最低、300秒だ!」
島の言葉を聞いて、古代は太田を振り返った。
「太田!人工太陽とでっくわすのは、あと何秒後だ?」
「今、計算してます。アッ!あと290秒です!」
間に合わない。しかし、やるしかないのだ。ヤマトの生きる道はそれ以外になかった。
「ハハハハ・・・。やっと方向転換を始めたか。だが、もう遅い。波動砲を構える10秒前には人工太陽がぶつかっておるわい!ゲール、見ておけ。戦いはこうして勝つものだ」
「こんな・・・こんな無茶な!」
モニターを見上げるドメルを後にし、ゲールは部屋を駆け出していた。
「フフフフ・・・」
Posted at 2009/04/14 07:44:54 | |
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2009年04月13日
「ハハハハ・・・。ヤマトが基地に突っ込むのを受けて基地も応戦するんだ。当然ヤマトは基地に全ての神経を集中する。そこへ頭上から人工太陽を落下させ、基地もろともヤマトを潰してしまう」
「ドメル司令・・・」
モニターに映し出されるシミュレーションを見ながらドメルは続けた。
「気がかりなのは、あの波動砲で人工太陽を吹き飛ばされてしまうことだが、私の計算によれば、ヤマトが波動砲を撃つ前に人工太陽がヤマトにぶつかるはずだ」
「司令!基地を潰すなど、そのようなことをしては・・・」
強い口調で反論するゲールに軽い口調でドメルは言葉をつないだ。
「ハハハハ・・・。まぁ、見ていろ。我々はここで、じっとヤマトの動きを見つめておれば良い」
「ヤマト、射程距離に入りました」
「よし!全ての対空砲に、発射準備を司令しろ!」
ヤマト接近の報告にドメルは発射準備を命令した。
「総員、戦闘配置につけ!」
ヤマトの第一艦橋でも戦闘の準備が始まった。
「ミサイル、発射用意!」
「ミサイル、発射用意!」
ミサイルが充填され、スタンバイが整った。いよいよ戦闘開始だ。
「おい、太田。いいか、太陽の様子に十分注意しろ」
古代が振り返りながら太田に声をかけた。
「ん?太陽がどうかしたのか?」
「そんなこと説明してる暇はない。いいから言われた通りにしろ」
「はい!レーダーで太陽の様子を監視します」
古代には予測があった。その予測が確かなら、ヤマトにとっては大きな脅威となる。
「ミサイル、接近!」
バラン星のガミラス基地からミサイルが迫ってきていた。
「主砲、発射!」
「主砲、発射!」
主砲がガミラスのミサイルを迎え撃つ。
「ヤマトはバラン基地に向っています」
「ハハハ・・・。自ら地獄に突き進んでいるのだ。人工太陽へエネルギー伝達」
「人工太陽へエネルギー伝達」
ドメルの命令で、エネルギー伝達のレバーを下げた。
「よし、作動開始」
ドメルが作戦のスイッチを押した。
Posted at 2009/04/13 07:56:56 | |
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2009年04月12日
ゲーセンとかにありますよね。
ボールを転がして穴に入れて得点するやつです。
ハマっちゃうんだな、これが。

Posted at 2009/04/12 22:52:33 | |
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2009年04月11日
徳島ナンバーのバスが目の前に。
他にもいろんなところからのたくさんの県外車で善光寺周辺は大渋滞です。

Posted at 2009/04/11 13:31:59 | |
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2009年04月10日
「おい、アナライザー。お前は加藤の帰還を見届けてから来い」
ヤマトに戻った古代は操縦席に座るアナライザーに声をかけ、偵察機を飛び降りた。
「相原、加藤に帰還命令を出せ」
「はい。ヤマトより加藤へ。ヤマトより加藤へ。ただちに帰還せよ」
加藤への帰還命令が出された第一艦橋へ古代が駆け込んできた。
「艦長、バラン星のガミラス基地を叩きましょう。現住生物のバラノドンが大量に虐殺されているんです」
「バラノドン!?」
「そうです、彼等のためにも、あの基地は撃滅していくのが我々の使命です」
古代は沖田に向って自分の考えを話し始めた。
「古代、今ヤマトは44日も遅れを出しているんだ。体勢に影響がないのだったら、一刻も早くイスカンダルを目指していくべきだ」
島が航海長として、古代の意見に反対を表明した。
「おい、島!君はバラノドンがどうなってもいいって言うのか?たとえあいつらが未進化の動物だとしても、迫害されているものを見て見ぬ振りしていくようなことは絶対できない!」
「どうです?艦長。決断して下さい!」
古代の意見ももっともだ。島は沖田に判断をゆだねた。
「基地を潰していく!後顧の憂いを経つと言う意味でも、基地を残していくわけにはいかん」
沖田の判断が下されたその時、加藤機の帰還が報告された。
「艦長、加藤のブラックタイガーが帰還します」
傷ついた加藤機がヤマトへたどりついた。
その頃ドメルは、艦隊を率いてバラン星から50万キロ離れた宇宙空間に待機していた。
「落ち着け、ゲール。待つのだ、じっと待つのだ」
椅子に座ってモニターを見つめるドメルの後ろを、ゲールがせわしなく歩き続けていた。
「ドメル司令、なぜこんなじれったいことをしてるんです?我々はヤマトを倒すに充分な力を持ってるではありませんか」
「あせるなゲール。戦いは勝てばいいのだ。派手にやるだけが戦いではない。バラノドンの虐待された姿を見せて、その使命感をくすぐり、加えて基地の手薄な様を見せつけるんだ」
振り返ったドメルは余裕の笑みを浮かべながらドメルに言った。
「私にはわからん!そんなことでヤマトを潰せるんですか?」
「ハハハハ・・・、ヤマトは必ず俺の罠にはまる。バラノドンの姿を見て彼等は救世主のような気持ちになっているに違いないのだ。しかしそういう安直なヒューマニズムほど扱いやすいものはない。ヤマトは必死でここまで来た。我々の抵抗があればあるほど、彼等の使命感は強くあおられてきているはずだが、その高ぶりが落とし穴だ」
そしてドメルから意外な作戦がゲールに告げられた。
「ゲール、バラン星の人工太陽でヤマトを潰すのだ」
「ええ!?」
Posted at 2009/04/10 07:40:22 | |
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