2009年05月14日
「こ、これは・・・。艦隊が全滅だ・・・」
「うろたえるな、ゲール!まだ勝負がついたわけではないぞ。ドメルが滅びる時はヤマトも滅びる時だ!ヤマトに向かって進撃せよ!」
体勢を立て直すと、ドメルの乗る旗艦はヤマトに向った。
「はっ、突っ込んでくるぞ!」
「体当たりするつもりか?」
古代と島の目の前にドメルの艦が近付いてくる。
「いかん、逃げろ!」
「両舷全速、面舵いっぱい!」
正面衝突は回避した。一旦ヤマト後方へ通り過ぎたドメルは方向転換してヤマトを追った。
「だめです、完全にくっついています」
振り切れない。スピードでは完全に相手が勝っている。
「よぉし、構わん!あの暗黒星雲へ突っ込め!」
沖田は目の前に広がる暗黒星雲を見つめて命令した。
「こうなったら、どんな方法をもってもこのドメルから逃げることはできまい」
「ソナー探知!ヤマト確認!」
ソナーにはヤマトの機影が映っている。
「爆雷、投下!」
無数の爆雷がヤマトめがけて降ってくる。今のヤマトにはその爆発を防ぐすべはない。
「爆雷だぞ!」
「レーダーはまだなおらないのか?」
「だめです!」
「くそ~、これじゃ手も足も出ない。ヤツはどこにいるんだ?」
ヤマト第一艦橋にはドメルの情報は何も無かった。ただ何かに掴まり、倒れないでいるのが精一杯だった。
ヤマトの機体もいつ爆発してもおかしくない状況のままガミラスの、ドメルの攻撃に耐えていた。
「ヤマトの位置、本艦前方上方45度!」
「攻撃中止」
「な、なぜやめるんですか?」
ゲールはドメルの言葉を疑った。今こそヤマトにとどめを刺す時なのではないだろうか。
「このままでは、ヤマトにとどめを刺すことはできない。自爆装置をいつでも入れられるようにしとけ」
「じ、自爆装置・・・」
「そうだ、セットカウントは30秒。これが私の最後の決め手だよ。ゲール君」
ドメルは目をつぶったままゲールに言った。
Posted at 2009/05/14 08:22:03 | |
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2009年05月13日
「艦首右舷に、敵艦隊発見!」
ヤマトが敵を発見したのは、第一波の攻撃がヤマトに届いた後だった。
続いて、第二波、第三波がヤマトを襲う。
「ドリルミサイルはまだか?波動砲は使えんのか?」
沖田が叫ぶ。このままではヤマトが沈む。
「くそ~!」
古代はミサイルを撃つが、レーダーが使えない今となっては当るはずもない。
「こいつだ!わかったぞ!」
ドリルミサイルの回転が止まった。真田はアナライザーに指示を出した。
「こいつを逆転にセットすればいいんだ」
「ワカリマシタ」
その間にもヤマトの傷は艦の深くまでおよんでいた。
「第二砲塔損傷!」
「くそ~、もうヤマトを防ぐ手は尽きた・・・」
「ドメル艦隊、接近してきます」
ドメル艦隊の進撃はとまらない。ドメルはとどめを刺しに来るはずだ。
「ヤマトは、完全に沈黙しました!」
「ドリルミサイル爆発まで、あと30秒です」
ゲールがドメルに報告する。
「ヤマト、良くやった。褒めてやるぞ」
ヤマトの波動砲の発射口深くまで進んでいたドリルミサイルの中で真田は叫んでいた。
「そうだ!そのコードを繋げ!」
アナライザーが2本のコードを火花を散らしながら繋ぐと、ドリルミサイルは逆転を始めた。
「マワッタ」
「よぉし!逆転成功!引き上げろ!」
真田とアナライザーがドリルミサイルから飛び出すと同時に、ドリルミサイルはエンジンルームから見えなくなっていた。
「やった!」
「やったぞ!」
波動砲の発射口からドリルミサイルが勢い良く飛び出して行くのを古代と島が見つめる。
ヤマトを離れたドリルミサイルは進軍してくるガミラス空母艦隊に向っている。先頭をきる戦闘空母はドリルミサイルを避ける間もなく正面にドリルミサイルを受けて爆発した。
第1空母がその爆発に突っ込む。誘爆に巻き込まれ第2空母、第3空母も爆発し、ヤマトの眼前では巨大な爆発が大きくなっていった。
「な、何だ?何がいったい・・・?」
爆風に煽られながら旗艦の中でドメルとゲールは必死に振動に耐えていた。
Posted at 2009/05/13 08:01:39 | |
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2009年05月12日
「みんな、非難しろ!」
「退避!」
「みんなエンジンルームから離れろ~!」
ドリルミサイルの先端は回転しながらエンジンルームに到達しようとしていた。
「こいつだ!中で爆発されたらヤマトは粉々だ!」
真田とアナライザーは巨大なドリルミサイルの内部に潜り込んだ。
「アナライザー、こいつの動力源を探れ!」
「ハイ」
「こちら真田、今ミサイルの動力室」
ドリルミサイルの先端ドリルの部分は動力室になって、計器が並んでいる。
爆発が起こるのはミサイルの後部だろう。
「このミサイルを逆転させて、元に戻すしかない」
真田とアナライザーは動力室の調査を始めた。時間はない。
「あのミサイルの爆発まで、あと15分。波動砲を塞がれたヤマトは、もはや無力!とどめをさしてやる!」
ドメルの目の前のモニターにはヤマト波動砲の発射口にドリルミサイルが突き刺さっている映像が映し出されていた。
「重爆撃機、帰還しました」
ドリルミサイルをヤマトに打ち込んだ重爆撃機が戦闘空母に着艦した。
「全艦発進!」
「全艦発進!」
ドメルの命令にゲールが復唱する。ガミラス軍の空母部隊にドメルの旗艦が続いた。
「おい、レーダーの修理はまだ終わらないのか?」
度重なる爆撃に、ヤマトの機能は完全に停止していた。修復の目処は立たない。
「こんなところへ敵がドッと押しかけてきたら一体どうなるんだよぉ・・・」
古代の心配も気になるが、沖田は真田に声をかけた。
「工場長、ドリルミサイルの処理はまだできないのか?」
「まだ、何とも言えません」
古代の心配が現実になろうとしていた。ヤマトに最大の危機が迫っていた。
「全艦空母、攻撃用意!」
ドメルの声に戦闘空母がその主砲をヤマトに向けていた。
「攻撃開始!」
幾筋もの光の束がヤマトに向って伸びて行った。
Posted at 2009/05/12 07:52:17 | |
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2009年05月11日
「いよいよとどめをさす時が来たな。戦闘空母へ!」
ドメルはモニターに映るヤマトの姿を椅子に深々と座ったまま見つめ、司令を出した。
「重爆撃機、発進せよ!」
戦闘空母の甲板には、あのドリルミサイルを積んだ重爆撃機が姿を現した。
操縦桿を握るのは戦闘空母隊長のハイデルンだ。
ハイデルンは戦闘空母を発するとその重爆撃機をドメルの乗る艦隊旗艦の前に浮かばせた。
「エネルギーが残り少ない」
「よし、今のうちに補充しよう」
「ブラックタイガー着艦します」
その頃ヤマト上空での戦闘は、お互い多くの機体を失いながら終息に向っていた。敵の雷撃隊も空母に帰還している。
「ヤマトの艦載機は、全部着艦した。やるのは今だ!行け!」
その一部始終をモニターで見ていたドメルはハイデルンの乗る重爆撃機をヤマトの目の前に送り込んだ。
「!!!!!」
それはいきなりだった。ヤマトの操縦桿を握る島の目の前にガミラスの重爆撃機が現れたのだ。
それを見た雪はその場に崩れ落ちた。沖田が立ち上がる。
ヤマトの第一艦橋では時が止まったように、目の前の爆撃機から巨大なミサイルが発射されても、誰も声を上げることさえできなかった。
「うわ~!」
「あぁ~!」
爆撃機から発射された巨大ミサイルはヤマトの波動砲の発射口に突き刺さった。
「うっ、どうしたんだ?何が起こったんだ?」
着艦したばかりの古代には、そのヤマトの衝撃が何によるものなのかさっぱり分からずにいた。
「よかった、不発だったぞ・・・」
ミサイルは爆発しない。島の言葉を真田が遮った。
「いや、待て!」
ミサイルは先端のドリルの部分が回り始め、エンジンルームに向って侵攻し始めた。
Posted at 2009/05/11 07:45:00 | |
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2009年05月10日
買い物ついでに母の日ランチです。
一応支払いは私です。

Posted at 2009/05/10 14:23:46 | |
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