![浅間記念館 浅間記念館](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/042/732/855/42732855/p1m.jpg?ct=a2f3c5173c37)
先週土曜日、草軽電鉄の北軽井沢駅舎を見学後、こちらを訪れました。
浅間記念館は、1955年から59年にかけ、ここ浅間の地で開催されたオートバイレースの歴史を伝える目的で、主に旧いバイクを展示しています。冬期は閉鎖され、4月に入ってオープンしたばかりです。
ボクは10年ほど前にWでのツーリングで訪れて以来です。
入口には、浅間でのレースを伝えるライラックの社内報(?)でしょうか、「ライラツク・タイムス」と、優勝を宣伝するポスターが展示されています。
ライラックとはブランド名で、正式な会社名は丸正自動車。本社は浜松市にありました。ホンダで修業した伊藤社長が独立して興した会社で、BMWのようなシャフトドライブを採用したのが最大の特徴。また流麗なデザインは日本車離れしたもので、何処かイタリア的なエッセンスがあります。戦後、国内には二輪メーカーが乱立、一時は200社も存在したとされていますが、徐々に淘汰が進みました。丸正はメグロとともに60年代まで存続しました。
その丸正のベビーライラックSFです。
ライトケースとガソリンタンクが一体化させたデザインが特徴。分厚いシートと上手くマッチしています。50年代の日本は幹線道路から脇道に入ればダートばかり。そんな時代にこんなデザインのバイクを作ったのですから、時代を先取りしています。今、こんなお洒落なバイクが販売されたら、女性が飛びつきそうな気がします。
ヴェロセットLE200。
カラーリングがイタ車的ですが、英国産です。
レッグシールドとサイドケースが特徴です。
ボクの愛車、WSが展示されていました。
特徴は国産車最後の右シフト左ブレーキと、「ユニークな形状のマフラー」が放つ豪快な排気音です。このタイプのマフラーは「キャプトンマフラー」と呼ばれることが多いのですが、キャプトンは実際に存在したメーカー名です。カワサキは他社の社名を冠して呼ぶことは避けたようです。
このブルーは、オリジナルよりも色が濃く感じます。オーナーの好みで塗った可能性があります。
メグロKの白バイ、K1Pです。
メグロはライラックと並び、現在の4社体制になる直前まで存在した最後の会社です。前回昭和39年の東京オリンピックでは、このK1Pが活躍したそうです。メグロはカワサキに吸収合併され、このKシリーズがボアアップされて624CCとなり、カワサキWシリーズに発展したのでした。
そのメグロの浅間を走ったレーサーです。
いかにも野太い走りをしそうな外観です。
これも消えた会社、モナークの浅間レース仕様です。
プランジャーとシートスプリング仕様でダートを走るのは、さぞ大変だったはず。マシンを捻じ伏せるには、相当の体力が必要だったと想像します。
丸正自動車のライラックランサーマークVMF。
横置きVツインにこんな凝ったデザインのタンク。
やはり伊藤社長のセンスは凄いと思います。
今、こんなバイクが販売されたら、ボクは絶対に買います!
展示スペースの上には、スーパーカブが吊られていました。
赤いカラーにタンデムシートの輸出仕様。
ウーン、これはイイ!
こちらは隣接する浅間火山博物館玄関に展示されていました。
記念館の入場券はこちらで購入するため、訪問を促すのが目的と思います。
ヤマハの傑作、YDSです。2ストの250cc、後のRZに繋がる元祖です。ボクの地元でコレを乗っている人がいらっしゃり、年に数回見掛けます。とても売れたそうですが、2ストの宿命か、残存台数は少ないとされています。
さて、ラストです。
日本高速機関のホスクロードクインDB。ホスクはライラックと同様、ブランド名です。当時、ホスクは大変な贅を尽くして製造されたバイクで、英車に例えればロールス・ロイス的な存在だったそうです。バーチカル・ツインエンジンですが、シリンダーが長く振動が大きそうです。
まだまだ沢山展示されていましたが、ちょっと珍しい車両を中心にご紹介しました。
風光明媚な北軽井沢。火山博物館も併設されていますので、バイクに興味のないご家族と訪れても「つまらない!」とせかされる心配はありません。バイク好きのパパにはお薦めします!
ただ、これからは「渋滞」が大変…。
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Posted at
2019/04/14 15:58:06