
今日の午前。
母を買い物に連れて行き帰宅。W1Sを掃除する前に、ちょっとだけネットを見ようと思いパソコンの前に。
いつもいらっしゃって下さる同じロードスター乗りの、ひーのりさんのページへ伺いました。何と、細野晴臣さん関連の展示会イベントに行かれたとのこと。
うーん、ボクも行きたかったけれど、4日までとのことで後の祭り。
中学生の時。
当時としては斬新かつ画期的な、洋楽の臭いがぷんぷん漂うレコードが発売されました。それがこのティン・パン・アレーの「キャラメルママ」。結成当初はティン・パン・アレーではなく、グループ名をキャラメルママとしており、ミュージック・ライフ等の雑誌でも後者の名前を使用していましたが、このアルバムが発売された時には前者を名乗っていました。メンバーは細野晴臣の他は鈴木茂、林立夫、松任谷正隆と、まさしくオールスターですが、最初にクレジットされているのは細野さんで、事実上のリーダー格だったように思います。
ティン・パン・アレーはその後、「ティン・パン・アレイ2」を発表しますが、その後細野さんは「はっぴいえんど」に加わります。名盤「風街ろまん」を含め数枚持っていたはずだなと思い出しました。
ひーのりさんの記事を読み、自分が音楽を聴き始めた13、14歳頃のことが思い出され、レコードを探してみようと思い、一念発起しました。と言うのは、親父が亡くなり実家に引っ越したのが6年前。ブルーノートのレコード以外は「持ち込んだだけ」で、何が何処にあるのか、今もさっぱりわかりません。棚に収まりきれず、ダンボールに入ったままのものも、かなりあります。
果たして、発見出来るのでしょうか…?
リビングルームのレコード棚の現状です。
ボクの未整理も原因ですが、ご覧のように前には大きなダンボールが鎮座しています。これは84歳になろうとする母が原因。衣類を探す目的でダンボールごとリビングに持ち込み、そのままになっているものです。他にも書道の道具や、コーラスに通っていた時の教材など、片づけられないままの状態です。母は几帳面でしたが、齢をとるにつれ、徐々にこんな風になりました。
もう、笑うしかない状況デス!
前に置かれた荷物をどかすと、行方不明だったニッパー君2匹が、埃だらけの状態で出て来ました。
何とか、遮蔽物を取り除きました。
棚に積もった埃が酷く、掃除機で丁寧に吸い取りました。
探し始めると、意外に早く「キャラメルママ」が出て来ました。
ジャケット写真は、ヨーロッパの何処かの旧い建築を彷彿させる、敢えてピンボケで撮影したと思われる写真。この時代、歌い手や演奏者の写真を使うのが一般的でしたから、これは画期的と言えます。
盤とインナースリーブを出して並べました。
ちょっとイイ雰囲気ですが、肝心の盤は針を落とすと雑音だらけです。
キズ盤なのではなく、あまりにも何度も針を落としたので、すっかり擦り切れてしまったのでした。
当時、お小遣いを貯めて、やっとこのレコードを買いました。所有していたレコードは、ジョーン・バエズの「勝利への賛歌」のシングル盤(RCA)、アメリカの「名前のない馬」のシングル(ワーナー)の、他に数枚程度。初めて買ったLP、家にあった電蓄を部屋に勝手に持ち込み、毎日何度も聴きこんだものでした。
久し振りに聴いてみました。
…まるで円形の黒いサンドペーパーに針を落としたみたい(笑)!
でも、とっても懐かしかったー!
チョッパーズ・ブギ
はあどぼいるど町
チュー・チュー・ガタゴト
それに
イエローマジック・カーニバル
45年も前ですが、毎日憑りつかれたように聴いていたので、今でもソラで歌えました!
浪人中にイエローマジック・オーケストラが大ヒットしましたが、そのバンド名を聴き、ピンと来たことを思い出しました。
ボクはこのレコードで音楽に魅せられ、楽器を持つことになりました。
大学を出て就職したのは、レコード会社でした。
様々な部門を渡り歩きましたが、やがて貸しレコード、廉価な輸入盤、音楽配信などの逆風に見舞われ、レコード会社はどこも追い詰められて行きました。ボクが働いていた会社も例外ではなく、毎年のように希望退職募集と、限りなく一本釣りに近い下級管理職を狙った好条件提示が続きました。
やがてある日、役員室に呼ばれ、19年10か月勤めた会社を退職することになりました。その後の8年間は亡き妻の病気もあり、出口のないトンネルを歩くような日々が続きました…。
人生、何がきっかけになるか、本当に分かりません。
ボクの場合、良くも悪くもこの「キャラメルママ」が、人生に大きな影響を与えてくれました。でも、その出逢いがあったからこそ、今のボクが存在するのは紛れもない事実。後悔は全くありません。
久し振りに、自分自身のルーツに触れた思いがしました。
ひーのりさん、良いきっかけを与えて下さり、有難うございました!
今日の「オマケ」!
探していたら、いろいろヘンテコな物も含め、あれこれ出て来ました。
少しだけご披露します。
ちなみに、値段の張るオリジナル盤は全くありません(キッパリ)(笑)!
縦に保管してはいけないSP盤が、その状態で出て来ました(笑)!
これは、山下達郎さんの、CMに使われた音源ばかりを収録したシングル盤。
60年代のアメリカ的イラストが収められた絵本の形式で、
最後の扉にシングル盤が添付されています。
基本はCMなので、どれも短い曲ばかり。中には「浣腸は、イ・チ・ヂ・ク」なんてものもあり、ほほえましくもあります。
もうすぐ、クリスマス!
スターバックスのお店は、既にクリスマス・ムードを演出しています。
クリスマス・ソングのアルバムが2枚、出て来ました。
上はアメリカン・ポップスの重鎮、フィル・スペクターのもの。
下は対称的にブラック・ミュージックの巨匠、スティーヴィー・ワンダーのものです。同じクリスマス・ソング集でも、味わいが異なるから面白いものです。
日本人に愛されたジャズピアニスト、ソニー・クラークの、ブルーノートからのデビュー・アルバムです。最も有名なのは女性のハイヒールをクローズ・アップしたジャケット写真で知られる「クール・ストラッティン」ですが、ボクはこちらの方が好みです。
同じジャズでも、モダンに移行する以前、デキシーランド・ジャズで最も有名なクラリネット奏者、ジョージ・ルイスの「オハイオ・ユニオン」。ディスク・ジョッキーというマイナー・レーベルが、初回プレス50枚でリリースしたとされていますが、今となっては正確なことはわかりません。
この日本盤の発売元はミノルフォン。既に存在しません。
「ザ・ドリフターズ」です!
ドリフとは言っても、いかりや長さんやカトちゃんのアレではありません。
リズム・アンド・ブルースの黒人グループです。
最後。
萩原健一さん(ショーケン)がお亡くなりになり、グループ・サウンズが亡くなった気がしました。
これはグループ・サウンズで最も大物とされた「ゴールデン・カップス」のアルバムです。レタリングが、当時のアメリカのヒッピー・レター的で味があります。
メンバーの写真をよーくご覧下さい。
その後、「ガンダーラ」が大ヒットしたゴダイゴの、ミッキー吉野さんが写っています。
オマケの「オマケ」!
埃を被ったニッパー君2匹を丁寧に水洗いし、軽井沢で買った2匹と並べてパチリ!
母は「これ以上、買って来ないで!」と、のたまいマシタ(!!笑笑)