
昨日と今日の週末。
プライベートで大きなイベントがありました。
昨日、世田谷在住の妹と、母が暮らすホームを訪れました。アルツハイマーが、徐々に進行していることが、素人のボクにもはっきり分かりました。
その帰り。
妹が家に寄ってくれ、ふたりで主に母の衣類を片付けました。高齢女性の衣類に関する知識がボクには全くなく、今後も使う可能性があるものと、もう不要なものを選別して貰いました。
今日。
かねてから「片付け作業」を予約していた当日。
リビングの壁を占拠していた、大型本棚2つ。
亡き親父と、ホームにいる母の蔵書がギッシリ詰まっています。
親父のものは、大半が司馬遼太郎などの歴史小説。
母のものは、趣味の俳句、コーラス、手芸関連。
親父が亡くなりマンションを売却、この実家で暮らして8年が経ちましたが、趣味嗜好が全く異なり、ただの一冊も読んでおりません。ボクには無用の長物、負のエネルギーを放ち覇気を削がれる大量の存在。
遂に「お別れの時」が来ました。
「おにいちゃんは、まだここで暮らすのだから、お父さんとお母さんに申し訳ないと思わなくていいよ。ただ、荷物を出す時に、心の中で「有難うございました」とだけ、呟けばいいの…」
妹が分別してくれた、母の衣類。
一つしか頭はないのに、帽子が20個以上も出て来ました。これにはボクも妹も啞然…。
驚いたのは、大量の下着類。妹は満足に検分することなく、ほぼ全てを袋に入れました。ホームは暖かく、下着で防寒をする必要がないこと、オムツを使っているため下穿きは不要、ブラジャーなどはもう身に着ける機会は来ない、というのが理由でした。
ダイニングセット。
昔のもので重厚長大。ちょっと動かすのにも苦労させられます。座面の革は皺がより、割け初めているところも。亡き親父は野球中継を見るのが好きで、此処に座り、甲子園大会は朝から、読売戦は酔い潰れるまで見ていました…。
さすが「片付けのプロ」、小一時間でここまで来ました。
書棚が搬出されると、こんな状態。
洗剤と雑巾で掃除しましたが、全部は落ちませんでした。
まあ、これから漆喰を塗るつもり、良しとしました。
午後。
満載のトラックが去った直後。
ネットオークションで購入したテーブルが到着しました。
おお!写真の雰囲気そのままです!
今回の「一念発起」のきっかけを作ってくれたのがコレ、雑誌「BRUTUS」の2月1日号。この表紙を一瞥した途端、「これをお手本にしよう」と思ったのでした。
まだ「仮置き」ですが、パソコンやタイプなどを載せてみました。
思わず「ニンマリ」!此処が同じ空間とは思えないくらい…!
やっぱり「男の子」には、自分に耽溺できるモノに囲まれ、好きなことが出来る「机」は不可欠と、改めて実感しました。
ずっと使っていない産業用の足踏みミシンを掃除、一緒に置いてみました。俄然、創作意欲が沸き上がりました。
そうだ、ここを「アトリエ」にしよう…。
わが迷犬「ぶれいきー」は、ちょっと落ち着かない様子でした。
結構な重労働でした。
くたくたになったので、新しくて「旧い」テーブルで飲み始め、キーボードを打っております。
両親のものを処分するには躊躇がありましたが、正直、やって良かったと思います。現在62歳。親父と同じ年齢まで生きるとすれば、まだ19年もあります。晩年を充実させる上でも、重要な作業と実感しました。
お越しの方にも、ボクと同様の状況にある人は、きっといらっしゃると思います。思い切って「処分」することを、実体験からお薦めします。
追伸。
我が家の「溜め込み」具合は半端ではなく、来週以降も続きます。
Posted at 2023/04/16 16:27:31 | |
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