(日本国政府専用機)
え~~、昨日ニュージーランドで発生した大規模な地震による被害者はまだまだ増えるようですね。
不幸にも日本人の被害者も多く出たようで、未だに安否の確認の取れない方もかなりいるとか・・・。
被害に遭われた方には御見舞い申し上げます。また不幸にも犠牲となった方のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。
さて、今回の災害に対して日本政府は救助隊の派遣を決定し政府専用機で現地に向かわせるとの報道を見て、先月にあった「政府専用機引退」のニュースを思い出しました。
政府専用機が引退する理由は、一言で言うなら「維持費が掛かるから」というもののようですが、皇家や政府首脳の外遊といった外交時の移動手段としてだけでなく、今回のような災害時や、いま中東を揺るがせている政情不安などで、いついかなる時に海外の邦人を救出しなければならなくなるかも分かりませんし、今回のように緊急援助隊を派遣する際にも、政府専用機はやはり無くてはならない「国民の財産」だと思うのですが・・・。
維持費が嵩むというなら、政治家達に国民に奉仕する気概があるのなら・・・、自分たちの歳費(給与)を削ってでも維持費を捻出しようという考えは浮かばないのでしょうか・・・。
1985年、イラン・イラク戦争のさなかに、「飛行の安全が確保されない」からと救援機を飛ばさずに、数百人の邦人を見捨てた罪を再び犯してはならないと思います。
そして、その時にトルコが救いの手をさしのべてくれたことも忘れてはならないと思います・・・。
今回のような災害を見ると、そして世界中がなにやらきな臭くなっている世情を考えると、やはり政府専用機は今後も継続して維持すべきだと思うのですが・・・。
もしも、政府専用機が引退した後で、また同じような事態が起きたら、一体どうするのでしょうか?
そしてその危険性はかなり高まりつつあるような気がするのですが・・・。
あ、ちなみに現政権での新しい首相官邸ホームページでは政府専用機の紹介ページは既に削除されているのか、パブリックコメントの記事しか出て来ませんでした・・・(^^;
★旧首相官邸ホームページ(政府専用機)
http://www.kantei.go.jp/jp/vt2/main/07/photo-senyoki01.html
★現首相官邸ホームページ
http://www.kantei.go.jp/
★テヘランに孤立した日本人を救出したトルコ航空(日本とトルコの民間友好史より)
http://www.turkey.jp/2003/info03_5.html
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政府専用機:退役へ 経営再建JAL、整備困難に 新型機購入?民間機チャーター?
首相ら要人の外遊や緊急時の在外邦人救出に使う政府専用機「ボーイング747-400型」2機が数年以内に退役する方向となった。「あと10年は使える」(防衛省)というが、機体整備を委託する日本航空が今年度中に同型機を全て退役させ、整備が困難になるため。政府は近く検討委員会を開催し、新型機購入の方向で検討するものの、財政状況が厳しい中「民間機をチャーターすべきだ」との意見も出ており、議論の行方は不透明だ。【樋岡徹也】
防衛省などによると政府専用機は91年、米国の対日貿易赤字減らしに協力するために2機を360億円で購入した。日航に機体整備や搭乗員教育などを委託しているが、経営再建中の日航は燃費の悪い同型機を今年度中に退役させる方針。部品や人員の関係から、数年後には整備を受けられなくなる見通しになった。
自衛隊が自ら整備するには、設備や器材などをゼロから用意しなければならない。数百億円を超える経費が必要で「費用対効果の観点から適当ではない」(防衛省)という。このため、新機種導入の是非など今後の方針を決める必要があり、政府関係者は「人気機種はオーダーから納入まで数年はかかり、改装や飛行訓練も考慮すると、再来年度予算の要求までに決めないと間に合わない」と話す。
ただ、政府専用機の必要性への理解が十分に得られている状況ではない。日航が政府専用機の整備だけのために部品や人員を確保するとコストが上がることから、防衛省は11年度予算の特別枠に、前年度より11億円多い41億円を維持費として要望した。しかし特別枠を巡る「政策コンテスト」で、A~Dの4段階評価でC判定となって17億円しか認められず、他の予算を削って維持費を捻出せざるを得なくなった。
政府関係者は「先進国は全て政府専用機を持っている」と説明する。だがコンテストで公募した意見でも「事業を実施する必要があるか」の問いに、約6割が「そう思わない」と回答した。
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■ことば
◇政府専用機
約150人を一度に輸送でき、日本から北米や欧州まで無給油で飛べる。会議室のほか盗聴されない秘匿通話装置やインターネットが利用できる装置もある。航空自衛隊千歳基地に所属する自衛隊機で、パイロットや客室乗務員も航空自衛官が務める。
毎日新聞 2011年1月24日 東京夕刊
ニュース元URL↓
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110124dde041010007000c.html
緊急援助隊、23日派遣=政府専用機で、自衛隊含め70人
政府は22日、ニュージーランドでの地震発生を受け、緊急援助隊を23日に派遣することを決めた。ニュージーランド政府の要請を踏まえた措置。援助隊は自衛隊員を含む約70人で構成し、同国までの輸送には政府専用機を使用する。情報収集のための先遣隊として、外務省と国際協力機構(JICA)などによる調査チームが22日夜、日本を出発した。
緊急援助隊は国際緊急援助隊法に基づくもので、海外で大規模災害などが起きた場合に現地政府などの要請に応じて派遣される。今回は消防隊員や警察官なども参加する。
援助隊は政府専用機でまずオークランドに向かい、そこから被害が大きいクライストチャーチまでニュージーランド空軍機で移動する。前原誠司外相は22日夜、記者団に、クライストチャーチで被災した専門学校生の家族についても「うまくタイミングが合えば(専用機に)乗ってもらうよう手配している」と語った。
政府専用機を首相や皇族など要人の移動以外で使ったケースとしては、2005年のパキスタン地震の救援で陸上自衛隊員を派遣したり、イラク戦争に伴う難民支援で03年にヨルダンにテントを輸送したりした例がある。
政府は今回の地震発生後、ニュージーランド政府に対し、直ちに緊急援助の用意があると伝達。これを受け、ニュージーランドのケネディ駐日大使が同日夜、外務省で前原外相と会い、正式に支援を要請した。
政府は同日夕、首相官邸で菅直人首相も出席して関係閣僚会議を開催。首相は、情報収集に全力を挙げると同時に、邦人保護と被災地支援の準備を急ぐよう指示した。
政府によると、震源に近いクライストチャーチ周辺には約3000人の邦人が滞在していたという。(2011/02/23-01:49)
ニュース元URL↓
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%b6%db%b5%de%b1%e7%bd%f5%c2%e2&k=201102/2011022300013
上記ニュースの続報。救援部隊から自衛隊を外す意味がよく分かりません・・・。
緊急援助隊67人が出発へ=自衛隊参加は見送り-NZ地震
ニュージーランド地震の被災者を救援するための国際緊急援助隊は23日午後、政府専用機で成田空港を出発する。国際緊急援助隊法に基づく派遣で、ニュージーランド政府からの要請を受けた措置。援助隊は警察官や消防隊員、医師ら67人で構成する。徳永久志外務政務官が同行し、現地で活動を指揮する。
援助隊派遣に先立ち、政府は同日午前、国会内で菅直人首相も出席して地震対策関係閣僚会議を開き、派遣を確認。首相は「各省庁が連携して行動してきたが、これからもしっかり対応してほしい」と語った。また、枝野幸男官房長官と首相が相次いで外務省を訪ね、海外邦人安全課の職員らが現地と連絡を取りながら情報収集に当たる様子を視察した。
政府は当初、援助隊に自衛隊員も加える方針だった。しかし、自衛隊員の活動先は、主として開発途上地域が想定されていることから、政府内部で再調整した結果、今回は派遣を見送ることにした。(2011/02/23-12:38)
ニュース元URL↓
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%b6%db%b5%de%b1%e7%bd%f5%c2%e2&k=201102/2011022300072
Special thanks:B.D氏
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Posted at
2011/02/23 13:33:52