「治にいて乱を忘れず」

※動画説明より
（「治にいて乱を忘れず」ということで、陸上自衛隊　第３７普通科連隊　災害派遣　徒歩行進です。深夜から長距離を歩く訓練です。どういうわけか、今の日本人は、弱いものにはお金を与えるが、助けに行くものにはお金を出しません。彼らが１キロ多くの荷物­を担げれば、より多くの人が助かるということを忘れてはなりません。）





え～～、甚大な被害をもたらした「東北地方太平洋沖地震」。

被災地には全国からたくさんの消防、警察、自衛隊だけでなく在日米軍、そして世界各国の救助隊が多数駆けつけ、救難活動に就いてくれています。

それに対して被災地の方達に何の手助けも出来ない私などは、彼らの献身的な活動に頭を下げるしかなく、せめてもの感謝の気持ちを持つことしかできず、なんとも心苦しく感じています。

彼らの、災害時や緊急時を想定した日頃からの訓練があるからこそ、こうした非常時に活躍できるのでしょうし、そうした平時の努力に改めて心から感謝します。

そして、今一度国民が広く防災意識を高め、「治にいて乱を忘れず」の気持ちを忘れずに持つことの重要さを改めて感じます。





★「治に居て乱を忘れず」

もともとは古代中国の古典「易経」の中の言葉です。

意味は、「泰平の世になっても、乱世のときのことを忘れない。平穏無事のときも、万一のときを考えて備えを怠らない。」といった感じです。



「君子安くして危うきを忘れず　存して亡ぶるを忘れず　治まりて乱るるを忘れず　ここを以って身安くして国家保つべきなり」

「君子安而不忘危　存而不忘亡　治而不忘乱　是以身安国家可保也」