今日から4月。
先月の3月は娘2人の引っ越しでバタバタと忙しかったのですが、ようやく一段落しました。
いやー、疲れました。お金もずいぶん飛んでいきましたし・・・(笑)
で、3月最終週にまず山形から茨城に転居する長女の引っ越しを片付け、続いて先日免許を取ったばかりの次女がジムニーを運転しつつ埼玉から山形に引っ越しをしました。
1週間のうちに2度の引っ越しはかなりハードでした(笑)。
それぞれの移動の際には、私の運転するセレナが随伴車として引っ越し荷物を満載しクリッパーバン、ジムニーとコンボイ走行をしたわけですが、このときに大活躍したのが「デジ簡」とも呼ばれるデジタル簡易無線機(登録局)でした。
もともと私はアマチュア無線免許を中学生の頃に取得しており、ジムニーにはモービル機を搭載しハンディ機もあったりするのですが、娘たちに免許はなく今回のコンボイ走行では使えません。残念(笑)。
移動中、高速道路で予定外にパーキングに寄りたくなった時や、一般道で信号待ちで離れてしまったり道に迷ったり、急に立ち寄り地を変えたりする場合などに、数台でコンボイ走行しながら相互に通話連絡が出来るアイテムとして無線機は大変便利です。
携帯電話やスマホですと、同乗者がいれば問題なく連絡を取り合えますが、1名乗車の場合はハンズフリーならまだしも基本的には停車しなければ操作や通話は出来ませんし、高速道路でも一般道でも意外とすぐには停車出来ないものです。
今回は娘2人とも知らない街への引っ越し移動ということと、免許取りたてでいきなり高速道路を長距離移動することになる次女とジムニー(ここ大事w)の、不測の事態に備えて連絡手段が欲しいと考え、まずは免許や登録も要らないお手軽な特小トランシーバーでいいかなと思いましたが、通信距離が短すぎるし、運転中にトランシーバーを手に持って操作するのは携帯電話同様に違反となるのでNG。
ただ、モービル機や、ハンディ機でもスピーカーマイクを付けられるタイプなら、マイクのPTTボタンの操作だけなので問題無いようです。
一番良いのは娘たちにもアマチュア無線免許を取ってもらうことでしょうが、さすがにそこまでは・・・(苦笑)
ということで、登録申請だけで簡単に運用できるスピーカーマイク対応のハンディとモービルのデジタル簡易無線機を導入してみた次第。
導入したのは、アルインコのハンディ5W機DJ-DPS70、同じくアルインコのモービル5W機DR-DPM60。
こちらのモデルに決めた理由は、「Sメーター」という受信感度をレベル表示出来る機能がアマ無線機ぽくて分かり易いのと、モービル機で本体と操作部がセパレート設置出来るのが登録機ではこのDR-DPM60しかなかったためです。
お陰で、ダッシュボードには操作部を取り付けるだけでコンパクトに収まるため、狭いジムニーにはピッタリです。
これまでアイコム製の同じくセパレート式のアマ無線モービル機を設置していたジムニー、チェロキーには操作部、本体を置き換えるだけで電源、外部スピーカー、アンテナ同軸ケーブルはそのまま使えたので簡単に入れ替えが出来ました♪(アンテナは後述)
実際にはこのように設置しました。下の画像はジムニーに設置したDR-DPM60の操作部。本体は運転席下に置きました。
随伴車のセレナには、スピーカーマイクを付けた状態で簡単につけ外しが出来るようにハンディ機のDJ-DPS70を下の画像のように設置しました。
セレナのアンテナは、ハンディ機の純正アンテナでは車内設置だと感度が落ちるため、コメット製のデジ簡用モービルマグネットアンテナをルーフに設置しました。
電源は、モービル機のジムニー、チェロキーはバッテリー電源。セレナはハンディ機のためアルインコ純正のシガー電源を使用しました。
アンテナですが、アマチュア無線とデジタル簡易無線では周波数帯域が違うため、これまで付けていたアマ無線用アンテナは使えません。
ただ、同軸ケーブルは共通なのでこれまでのものをそのまま流用しました。
ここでちょっと問題発生。
ジムニー、チェロキーともマグネット式のルーフアンテナ基台を付けているのですが、アンテナを取り付ける接栓はM-P型。
M-P型対応のデジ簡用モービルアンテナは、ダイヤモンドアンテナ製の単体だと短くても55センチもあって長い!(笑)
波を遠くまで飛ばすというならアンテナも長い方がいいのですが、移動局同士の通信であれば5kmも飛べば十分ですし、高さ制限のある駐車場に入ることを考慮すると、普段使いでは短い方が気を使わずに済みます。
基台と同軸ケーブル、アンテナがセットになってアンテナ長22センチというのも有るにはあるのですが、これだと同軸ケーブルを引き直さないといけないので却下。
そこで、ダイヤモンドアンテナ製のハンディ機用アンテナ「SRH350D」(長さ20センチ、接栓SMA)に、SMAをM-Pに変換するコネクタを繋げて、20φの熱収縮チューブで防水加工し基台に取り付けました。
これなら車高が高めのジムニーでも高さ制限2.1mの駐車場などにもストレスなく停められますし、多少ぶつかってもフレキシブルタイプのアンテナなので曲がってくれます♪
このようにして、引っ越し移動の道中は通信しながらストレスなく快適に移動出来ましたし、互いにアンテナをルーフに出していたこともあり、高速道路では車間距離が5kmちょっと離れても出力1Wで余裕で通信出来ました。
もっとも、デジタル簡易無線(登録局)はチャンネル数が30しかなく、混信し易いのが難点でしょうか。
これが同じデジタル簡易無線でも免許局という無線機を選択すれば、周波数帯域が違い60チャンネルもあるのでストレスなく通信できるのですが、無線機1台ずつの登録申請となり、申請者以外の使用は禁止といった制約があるのが難点です。
今回、私は登録局をハンディ機2台、モービル機2台の計4台まとめて「包括登録」というやり方で登録申請しました。
居住する地域の所轄の総合通信局(昔はデンカン(電波管理局)と言ってたような?w)に登録申請し、2週間ほどで登録状が交付されます。
登録局は登録状交付のあと2週間以内に必ず開設届出をしなければいけないのが免許局と違うところでしょうか。
ただ、登録局は免許局と違い申請者以外でも誰でも使用出来るので今回のように家族で使ったりグループで使うには適していますね。
そして忘れてはいけないのが、デジ簡もアマ無線の局免と同様に5年毎の更新をしないと失効してしまうことですね。
これは気をつけねば・・・。
あと、無線機1台ずつ電波の年間使用料が掛かります(笑)。