福岡県にある宗像大社の世界遺産登録を目指す「『神宿る島』宗像（むなかた）・沖ノ島と関連遺産群」に対し、沖ノ島(沖津宮)以外の構成資産は「世界的な価値を認められない」となる厳しい評価を受けたというニュース。
沖津宮、中津宮、辺津宮の三宮で宗像大社というのに、「世界的な価値」という価値観だけで沖津宮(沖ノ島)のみノミネートされるなら、記事にもあるように辞退する方が賢明な気がします。
古来より連綿と続く伝統、精神性、信仰心を、碌に知りもしない白人共の上から目線な物言いを真に受け、安易に受け入れなければならない必要性も必然性も無いように思えてなりません。
そんなに「世界遺産」は有難いのかねぇ？
それを取り仕切るユネスコは、そんなに偉いのかねぇ？
記事の最後にある言葉、「世界遺産は誇らしいことだが、登録されなくとも宗像大社に象徴される信仰の重みが変わることはない。」
その通りだと思います。
ってか、この偉そうなイコモスって何者？ｗ
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厳選進む世界遺産 沖ノ島４件除外「世界的価値認められない」 「長崎」にも注文
2017/05/08
政府が世界文化遺産に推薦している「『神宿る島』宗像（むなかた）・沖ノ島と関連遺産群」（福岡県）に対する国連教育科学文化機関（ユネスコ）諮問機関の勧告を受け、文化庁の大西啓介記念物課長は5月6日に記者会見し、沖ノ島以外の構成資産は「世界的な価値を認められない」と厳しい評価を受けたことを明らかにした。
文化庁は、2013年登録の「富士山」（山梨、静岡両県）に含まれる景勝地「三保松原（みほのまつばら）」のように、過去には除外勧告を受けたが登録を果たした例もあるため、7月の世界遺産委員会までに福岡県などと対応を協議する。審査する世界遺産委の委員に、全8資産の一体性をどう理解してもらうかが今後の鍵になる。
登録勧告を受けたのは、大陸との交流の成就を祈る国家的祭祀（さいし）が行われた沖ノ島（宗像大社沖津宮（おきつみや））と周辺の3つの岩礁（いずれも福岡県宗像市）。九州本土にある宗像大社辺津宮（へつみや）（宗像市）や、祭祀を担う豪族が築いた新原（しんばる）・奴山（ぬやま）古墳群（福岡県福津市）など4件は除外を求められた。
諮問機関は、沖ノ島について「活発な交流に伴う古代祭祀の証し」と評価する一方、除外された4件は「（日本に限定された）国家的なもの」で、登録要件を満たさないと指摘した。
諮問機関は構成資産を厳選し、世界的な価値を明確に示すよう求める傾向を強めている。
来年の登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」（長崎、熊本）では、キリシタン大名の城跡などを含めていた当初の内容を疑問視し、「日本の特徴である禁教の歴史に焦点を当てるべきだ」と構成資産の絞り込みを促した。
今後の登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」（北海道、青森、岩手、秋田）なども慎重な検討が必要になりそうだ。
世界遺産 貴重な遺跡や生態系などを人類共通の財産として後世に伝えるため、世界遺産条約に基づきユネスコが登録する。文化、自然、複合の3種類がある。イコモスが現地調査などを経て可否を勧告する。勧告には（1）登録（2）追加情報の提出を求める「情報照会」（3）登録延期（4）不登録-の4つがある。
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宗像三女神を引き裂く勧告、“辞退”の選択肢も 福岡
「『神宿る島』宗像（むなかた）・沖ノ島と関連遺産群」の世界文化遺産登録について、国連教育科学文化機関（ユネスコ）の諮問機関が出した勧告は、考古学的な価値を重視し、沖ノ島以外の4つの構成資産を除くよう求めた。3カ所に祭られた「宗像三女神」を引き裂くような勧告に、地元は落胆した。（小路克明）
「宗像大社と古墳群は、総体として一つの文化、文明だ。沖ノ島以外の資産を除いた勧告は非常に残念」。ユネスコへの推薦書案づくりに携わった西谷正・九州大名誉教授（考古学）は、こう語った。
沖ノ島からは「海の正倉院」と呼ばれるほど、数多くの遺物が見つかった。考古学ファンならずとも、ため息が出る素晴らしい品ばかりだ。
だが、沖ノ島の祭祀（さいし）は、大島にある「中津宮」や九州本土にある「辺津宮」と切り離しては存在しない。
「三柱の神」にも意味がある。沖ノ島の祭祀を支えた宗像（胸肩）族は、三女神を奉じた。宗像族と同じように航海術にたけた阿曇（あずみ）（安曇）族は綿津見（わたつみ）三神を祭る。阿曇族は宗像からもほど近い志賀島（福岡市東区）を本拠地にした。同様に海に縁がある「住吉神社」も祭神は3柱の神だ。
古代日本人の海への信仰と、3という数字は何かの関係があったのだろう。
だが、勧告は中津宮や辺津宮について「顕著な普遍的価値があると証明していない」と指摘した。信仰面の意義や価値を、考慮しなかったといえる。
九州・山口はこれまでも、世界遺産に振り回された。「明治日本の産業革命遺産」では、韓国政府が「半島出身者の強制労働の場が含まれる」などと主張し、揺さぶりをかけた。
今回、宗像の地元からは、中津宮など除外された資産も含めて、逆転登録を求める声が上がる。
だが、勧告を覆す道は険しい。沖ノ島だけが登録され、何千年も守り続けた信仰の体系に、ひびが入るようなことになれば、本末転倒だ。あえて「辞退」という選択肢もある。
世界遺産は誇らしいことだが、登録されなくとも宗像大社に象徴される信仰の重みが変わることはない。
http://j.sankeibiz.jp/article/id=1117
Posted at 2017/05/09 03:36:24 | |
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