(近藤正司氏所蔵、黒澤明 直筆絵コンテ)
え~~、明日は12月8日。
この日は戦後の日本史に忘れ得ぬ記憶として刻まれてきた、しかし後世では歴史上の記録のひとつでしかないかもしれない、近代日本の大きな転機となった日です。
そんな日に公開が予定されている、一つの作品があるそうです。
それは、
故黒澤明監督が小國英雄氏、菊島隆三氏とともに製作に挑んだ大作、日米開戦の端緒となった真珠湾攻撃を描こうとしつつ撮影中に黒澤監督が降板したことによりついに実現し得なかった映画「虎 虎 虎」のシナリオです。

(小國英雄氏が保持したシナリオ。武者小路実篤記念館所蔵)
200字詰めの原稿用紙にして960枚にも及ぶ大作が、世界で初めて明日の12月8日午前0時よりウェブ上で無料公開されるということです。
公開するのは、「
BinB(ビーインビー)」という新読書システム。
『BinBなら、HTML5対応のWebブラウザがあれば、パソコンでも、タブレットでも、スマートフォンでも、すぐに本を読み始めることができます。iOSのiPhone/iPadでも、Androidタブレット、スマートフォンでも。SONY ReaderでもKindle Fireでも、それは可能になります。Webブラウザをリーダー/ビューアとする以上、特定の書店に紐づけられた特定の読書アプリケーションから読者は解放されます。App Storeの「検閲」からも離れて、iPhone/iPadでの閲覧が出来るようになります。』
(報道用資料より抜粋)
最近は電子書籍が花盛りのようですが、アナログな私は相変わらず紙媒体を支持しているので(苦笑)、電子書籍というものにはほとんど関心がありませんでしたが、このボイジャー社が進める、「BinB(ビーインビー)」という新読書システムには興味が沸きました♪
★ボイジャー新読書システムBinBについて↓
http://www.voyager.co.jp/hodo/111201_press_release.html
映画「虎 虎 虎」は、黒澤監督降板後、「トラ・トラ・トラ!」として1970年に公開され、数ある戦争映画の中でも傑作との評価の高い作品となりました。
この映画については、
3年程前にも拙ブログで取り上げたことがありましたが、イマドキのCGでは出せない実物ならではの迫力と、イマドキの作品にありがちな変に偏った思想的な視点ではなく、史実に忠実に再現されたドラマは、今だからこそ見る価値のある映画であると思います♪
Special thanks:Mr.B.D
ボイジャー新読書システムBinBプレスリリース↓
Posted at 2011/12/07 01:08:43 | |
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