(これも「痛車」かなぁ?www)
え~~、なんだか久しぶりのクルマネタです(笑)。
ダイハツの軽「ミラ バン」をベースとしたコンバートEVと呼ばれる車両で東京~大阪間を無充電で走行し、走った記録555.6kmをギネスブックに申請するのだとか。
無充電で東京から大阪まで走りきるのは素直にすごいと思います!
ただ、走りきる分の電池を載せただけとも思いますが・・・www
ヒネたことを書きましたがw、軽の小さなボディーに560km余りを走り切るだけのバッテリーを積んだり効率よく電気を取り出すためには、さぞや大変な努力と工夫があったことと思います。勝手な想像ですが(^^;
こんな挑戦を可能にしたのも電池の性能が飛躍的に向上したと言うことでもあるのでしょうけど、使った電池がリチウムイオン電池8320セルとのことで、一体どれだけのボリュームなのか想像もつきません(苦笑)。
その重量やスペース、お値段といったコスト面も気になりますね~(^^;
まぁ、単純に考えれば航続距離を伸ばそうと思えば電池の数を増やせばいいと言うことになるのでしょうが、現在の電池性能では大量に積むことで車重が増えたり車両価格が高くなってしまい現実的ではなくなるのでしょうね。
今回の試みにあたって主催者側も「EVの航続距離はどの程度が適切なのかを議論するためのひとつの材料にしたい」と述べているように、ただ闇雲に航続距離が伸びれば良いというものでもなさそうです。
以下は、今回の試みの主催者である「日本EVクラブ」が過去に行ったアンケート記事からの抜粋ですが、EVの走行コストが条件付きながらキロあたり1.2円と言うのはすごいと思います!
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日本EVクラブでは、2001年に手作りのEVAクラスで日本1周の旅を行いました。総走行距離は12279km、消費電力は2284.3kWhでした。
これを深夜電力料金で充電したとすると、14726円となります。1.2円/kmです。
ガソリン車では、リッター11kmの軽自動車の場合、リッター155円として14.1円/kmです。
EVの燃料代は、ガソリン車に比べて格段に安いということです。
たとえば、航続距離いっぱい走って充電したとして、走行距離が60kmであれば、72円ということになります。日々の通勤で往復20km走る人の場合は、24円/日、20日通勤して1ヶ月480円です。
月に1000km走る人の場合、軽自動車ですと年間の燃料代はリッター11kmとして、リッター155円のガソリンを入れると計169091円ですが、EVですと14400円で済みます。差額は154691円ですから、5年では約77万円となり、ガソリン軽自動車との差額はかなり埋まります。
ネタ元URL↓
http://www.jevc.gr.jp/question/
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今回のチャレンジで1キロあたりのコストがどれくらい掛かったのか気になりますね~(^^;
で、コストと言うことで考えると、私のレンジで東京~大阪間を高速メインで走るとしてリッター7kmで走ればハイオク満タン80リッター、リッター150円として12000円、キロあたりは約21円掛かることになります!
これが市街地メインのチョイ乗りだと途端に燃費が落ちるのでw、キロあたり40円くらい掛かる計算になります。EVの約30倍!?www
まぁ、燃費の良いコンパクトカーやハイブリッド車ならリッター15~20km走るとしても、東京~大阪間を走るのにレギュラーガソリン約30~37リッター、リッター140円として約4000~5000円掛かる計算になります。
これがEVならキロあたり1.2円、実際には倍の2.5円掛かるとして東京~大阪間を1000円ちょっとで走れるとしたらすごい事だと思います。
もっとも、単純に走行コストだけを見ればEVの優位性は凄そうですが、初期投資としての車両購入価格、バッテリーの寿命と製造や廃棄処理に掛かる環境負荷、社会的なインフラ整備を考えると、一般的な普及にはまだまだハードルが高いのが現実といったところでしょうか。
それでも近い将来には国内を走る車の大半がEVとなるのは間違いないのでしょうね~(^^;
それに、CO2を排出しない「エコ」なEVであってもその電気がどこから来るのか考えれば単純に「エコ」ばかりが良いことではないとも思えますし・・・(苦笑)。
現在の日本では火力発電が約6割、原子力発電が約3割、水力発電は1割にも満たず、地熱や風力などの自然エネルギーは全体で見ればまだ1%程度なんだそうです。
EVだけで見れば「クリーン」でも、電気を作る仕組みや大量に必要となるバッテリーの製造・廃棄に関わる環境負荷次第では「エコ」では無くなるかも知れませんネ(^^;
もちろん、従来のガソリン車、ディーゼル車が「エコ」だとも思ってませんが、要はトータルで考える必要があるのではないかと。
多少燃費が悪くても古い車を大事に乗る。トータルでの環境負荷を考えれば、これだって立派な「エコ」ではないかな~と。
ハイ!コレが言いたかったんです!(爆)
まぁ、ガソリン、軽油といった内燃機関タイプの車が無くなることはまだ無いとも思っていますし、私個人としては、レンジに乗れるウチは最後まで乗り倒しますよ~!w
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出発! EVで東京-大阪を無充電走行
2009年11月17日(火) 16時03分
17日、東京から大阪までのおよそ560kmを、電気自動車(EV)で途中1度も充電することなく走り抜くチャレンジがスタート。日本EVクラブが製作したEVが午前3時に東京日本橋を出発した。
EVでの途中無充電航続距離は、10月27日に米国テスラモータースが量産EVで501kmの記録を打ち立てているが、560kmの航続距離は世界記録となり日本EVクラブはギネスに申請をしている。
東京日本橋出発のあとのスケジュールは、高速道路6割、一般道4割を走行しながら、大阪日本橋に17日15 - 16時ごろに到着の予定。
世界記録に挑戦する一方で、日本EVクラブの舘内端代表は「EVには適切な航続距離があると思うのです」と、このチャレンジによりEVの航続距離はどの程度が適切なのかを議論するためのひとつの材料にしたいとのこと。
現在のバッテリー性能でEVの航続距離を延ばそうとすると、多量のバッテリーを搭載しなければならず、車両重量の増加、価格の高騰を招くことになる。早期のEV普及を考えた場合、EVにあったクルマの使い方を考えなければならないようだ。
ニュース元URL↓
http://response.jp/article/2009/11/17/132582.html
到着! EVで東京-大阪を無充電走行…記録555.6km
2009年11月17日(火) 22時43分
17日、日本EVクラブが製作した電気自動車(EV)が、東京から大阪まで途中1度も充電することなく走り抜いた。航続距離は555.6kmとなり、日本EVクラブでは達成記録をギネスに申請する。
世界記録挑戦者一行は、17日3時に東京日本橋を出発、走行時間約13時間半をかけ、同日16時半に大阪日本橋に到着。ウエスティンホテル大阪にて到着式を行った。挑戦のようすを実況中継するブログでは「途中、冷や汗をかくようなトラブルもなく、ケガもなく、ほんとによかったよかったです」と報告されている。
今回の挑戦に使われたのは、ダイハツの軽自動車『ミラ バン』をベースとしたコンバートEVと呼ばれる車両。通常のエンジンを降ろし、代わりにモーター、コントローラー、電池を搭載。パソコンなどに使われる三洋電機のリチウムイオン電池8320セルを使用している。
EVでの無充電長距離走行の世界記録は、米テスラモータースが市販しているスポーツEV、テスラ『ロードスター』を購入したオーストラリア人が、10月27日に樹立した「501km」ということになっているが、今回の記録はそれを50kmほど上回ることになった。
《椿山和雄》
ニュース元URL↓
http://response.jp/article/2009/11/17/132617.html
「日本EVクラブ」サイトURL↓