8/9(木)-大洗港
22時45分、定刻どおりに乗船のアナウンスが開始される。
係員が先頭の人に声をかけた瞬間、誰かがエンジンに火を入れた。
その雄叫びに呼応するように、一台、また一台とバイクが目覚めてゆく。
そんなに急いだって船の出航時刻は変わんねぇのにな。
そう思う自分の右手親指もまた、愛車のセルスイッチを押していたのだけど。
乗船の様子[Youtube動画]
フル積載でUターンは怖かったぞ…!!
乗り込んだら必要な荷物だけ持って客室へ。
フェリーは出航すると車両デッキへ戻ることができないので、事前にフェリー内で使う荷物だけをまとめておくのが吉。
仕事後、そのまま走ってきたのでまずはひとっ風呂あびることに。
仕事でかいた汗と、出発前のドタバタ劇でかいた冷や汗をさっぱり流したあとは、そういえば晩御飯を食べてなかったことを思い出したので食堂へ。
食堂といっても、カップめんや冷凍食品の自販機が並んでいるだけのエリアなのだけど。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/photo/000/003/237/307/3237307/p3.jpg?ct=8b5c42d0ee9f)
晩飯はこんな感じで。
お酒が入ったら眠くなっちゃって、ベッドに戻って即刻夢の中へ…。
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8/10(金)-船上
目が覚めたら、9時を回っていた。
とりあえずやることも思いつかないので風呂に入ることにする。
フェリーの風呂は入り放題だから、暇になったらとりあえず行くといい。
午前中はとりあえず甲板から写真撮って遊んでいた。
甲板上は西川貴教ごっこし放題な感じの強風。冷静に考えりゃ時速40km/hで進んでる物体の上なのだから風だって感じるはずだ。
暇を潰していたら、腹時計が12時を告げた。
ここは海の上、やはり海の男たるものアレを食さねばなるまい。
そう、
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/photo/000/003/237/307/3237307/p4.jpg?ct=8b5c42d0ee9f)
シーフードヌードル。
…嗚呼、もっと栄養価の高いもの食べたいZE。
上陸したら覚えてやがれ北海道。
とりあえずメシ食ったら風呂入って、ベッドに戻って北海道でどう動き回るか作戦を立てる。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/photo/000/003/237/307/3237307/p5.jpg?ct=8b5c42d0ee9f)
ツーリングマップルは必需品。
その右の4色の地図は、ホクレンというガソリンスタンドが行っているフラッグ配布のマップ。
分かりにくいけど、マップルの下には0円マップというライダー向けガイドブックも。
今回は帰省もかねているので、
プランA:苫小牧→ツーリング→帰省→苫小牧
プランB:苫小牧→帰省→ツーリング→苫小牧
という2つのプランを立てた。
あとは天気次第でどちらのプランで行くかを決める。
プランの選択は明日の朝、週間天気予報を見て決めることにした。
この気ままな感じが一人旅の良いところでもあろう。
あまりに暇すぎて、船内のゲーセンへ。
そこで見たものは…
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/photo/000/003/237/307/3237307/p2.jpg?ct=8b5c42d0ee9f)
いつのグッズだよww
ちなみにこの中のメンバーなら僕は高橋愛を推します(←誰も聞いてない)
もっぺん風呂に入って、やっと迎えた夕刻。
しかし、目的地に近づくにつれて面積を増してゆく雲。
天気予報の中には苫小牧の雨を伝えるものも。
まー、前日の予報では曇りだったし、パラパラ降る程度でしょ。
と、思ったら…
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/photo/000/003/237/307/3237307/p1.jpg?ct=8b5c42d0ee9f)
接岸直前。ざんざか降る雨。絶望orz
しーちゃんで雨天走行したことはまだ無い。
ビッグバイクがウェット路面でどういう挙動を見せるのか、いまだに分からない。
しかし「船から下りない」という選択肢は無いわけで、もう当たって砕けろである。
いや、当たっても砕けてもいけない。誰に何と言われようとHETARE運転でこの雨をやり過ごすしか無いのである。
同じ船室にいた定年を迎えたくらいのおじ様ライダーと「やってらんないねー」なんておしゃべり開始。
このおじ様、2ストのスポーツバイクに乗ってきたとのことで「車体に荷物積めないから全部リュックの中なんだー。オイルも持参してきたんだけど重くって、はははー」などと笑ってました。
中身は若くてエネルギッシュなおじ様。こういう歳のとりかたしたいなぁ。
気づけば早速バイクの力、「誰とも打ちとけられるスキル」が発動していて、なんかちょっと嬉しかった。
20時ごろ船が接岸。車両デッキが開放され人々がデッキへなだれ込む。
ライダーたちは皆、雨に備えてカッパを着込んだりシートの荷物にカバーをかけたり大忙し。
やがてバイクの降りる順が来て、一斉に雨の夜の苫小牧港に降りてゆく。
ついに上陸ぅー!!という気分は夜の闇と大粒の雨によって一瞬にして消え去った。
その代わりに出迎えてくれたのは、千鳥に並ぶバイクのテールランプの灯り。
これが路面やヘルメットのシールドにつく水滴に映り、キラキラして美しい。
しかしそれらもやがて一台、また一台とそれぞれの目的地へ散って行く。
やがて路上に居るライダーは自分一人になった。
まずは今日の宿泊地、千歳市のライダーハウスへ向けて進路をとる。
忘れ物に即刻気づく一日目、予想外の荒天に迎えられた二日目。
もうこれ以上悪いことは起こるまい。いまはずぶ濡れでもどうにでもなれ…と、宿に向けてそっとアクセル捻った。
現在地:苫小牧
この回での走行距離:数百メートル
風呂に入った回数:4回
総走行距離:約105km
Posted at 2012/08/28 00:40:06 | |
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