東京・幕張メッセで現在開催中の
全日本模型ホビーショー。
色々と気になる新製品が発表されていますが、そんな中でも一際気になるブツについて自分の思いの丈を色々書き連ねてみようと思います。
今回は(も?)かなり個人的なウップン晴らしの内容なので、興味ないヒトはさっさと読み飛ばしちゃってください(笑)
1週間ほど前にティザー画像(新製品チラ見せ)が公開されてから、まさかまさか・・・と思っていた
FN SCAR-H がついに東京マルイ次世代電動ガンとして登場。
ずっと欲しかったという事もあって、これは嬉しいニュースでした。
早ければ年末にも出てくるであろう・・・との情報なので、早速購入に向けて貯金しないと。。。
ただ・・・この機種がマルイから発売されるのは意外だったというのが本音なんですけどね。
ちょっと下の画像をご覧あれ。
上がSCAR-L(LIGHT)で口径は5.56mm、下がSCAR-H(HEAVY)で口径は7.62mm。
異なるのはアッパー・ロアレシーバーとマガジン、チャンバー周りとバレル。
言葉にすると結構違うように感じるけど、基本設計は同じだから作るのもそんなに手はかからない。
このSCARというライフルは基本的に同じ設計で口径違いの兄弟銃。
クルマでいえば車体はフィットで1.3リッターと1.5リッターのグレードがあるのと同じね。
いわゆる「一粒で二度、三度おいしい」ってのと一緒(笑)
個人的な意見として、おそらくマルイはSCAR-Hを発売する事はないだろう・・・と思ってたんですよ。
というのも、ちょうど1年前のホビーショーでマルイは弟分にあたる画像上のSCAR-Lを発表・昨年末に発売しているから。
今までマルイはこういった口径違いの兄弟銃を商品化した事は無いし、仮に製品化しても多分売れないだろうな・・・と思ってた。
理由は簡単、こういう似通った製品というのは両方ともあんまり売れなくなってしまうから。
画像を見比べてもらえば分かるけど、両者共凄く似てる・・・ていうかもうソックリでしょ?
パッと見おんなじに見えちゃう。
実銃の場合、こういった兄弟銃というのは基本的な操作を覚えてしまえば口径の異なる場合も同じように扱えるので、訓練も減らせてついでにオカネも減らせると良い事づくめ。
けど・・・オモチャとして考えると、あんまり良い事とは言えなくなってくる。
ユーザーの心理として似たようなのを2挺購入するより、どうせオカネを使うなら全く別のカタチの銃が欲しくなるのが人情というモノ。
もちろんマニアは両方揃えたいから、有無も言わさず購入するだろうけどね。
けど・・・ひと昔前ならともかく、今は海外メーカー製の格安電動ガンもかなり出回ってるし、経済的な事情もあって両方欲しくても買えないヒトも多いと思う。
海外メーカーから既にSCAR-Hが(次世代タイプでは無いにせよ)発売されてるという無視出来ない理由もあるし。
それでも全く別モノであれば、たとえ時間が掛かってもいいからいずれは両方購入したい・・・という方々は結構いると思う。
こういう場合発売当初ブワッと売れて、その後双方共に鳴かず飛ばずになる可能性がかなり高い。
ぶっちゃけたハナシ、メーカーとしては一人のユーザーに両方とも購入して欲しいのが本音。
けど、上記のような理由でどっちもどっちになる可能性も否定できない。
そういった事を踏まえて、おそらくマルイがSCAR-Hを作る事はないだろう・・・と考えてた訳。
ただ、最近はM4ベースで外装をちょいちょいいじくったバリエーションモデルを出したりしてるし、単一機種でショート・ロングを作ったりというのは昔からあった常套手段なので、絶対にあり得ないとは思ってなかったけど。
こういう口径違い・刻印違いといった事も含めてバリエーション展開が幅広いのはむしろガスハンドガンの方で、いろんなエアガンメーカーが実に多種多様な製品展開を繰り広げている。
実銃でそれだけ色々バリエーションがあるのでエアガンメーカーもそれに倣って色々手を出すんだけど、マニアがコレクションで揃えたいから欲しがるといった理由もあるし、エアガンメーカーにとっても一度ベース機種を作ってしまえば、少々の手直しで新製品が作れるのでラクであるという事情もあるのよね。
そういった状況だけを俯瞰して眺めているとそれなりに華やいだようにも見えるんだけど、例えば業界の詳しい方に突っ込んだハナシを聞いてみると
「単一機種でバリエーション豊富な製品ほど、各商品が早々に品切れ・絶盤になるのも早い」
といった本音が出てきたりする。
ベース機種はそれなりに売れ続けるんだけど、安易に展開したバリエーション製品は瞬間風速なみにパッと売れて一気にしぼんじゃうという傾向になりやすい。
長く売り続けるのが難しいというのがメーカーもよく分かってるから、初回ロットもあんまり作らない(だから瞬間風速なみに売り切れるという意味もある)。
ヘタすると、初回ロットで1000挺位まとめて作って、早々と絶盤にしてしまう事もある位。
マルイにとってもこのハナシは他人事ではなく、例えば大黒柱的存在の電動ガンにしても初回ロットが随分少なくなってきているので、ショップで在庫確保するのがかなり大変になってきている。
十年位前までは初回1万挺単位で出荷量があったものが、最近ではよくて1万・ヘタすると数千挺しか出ない事もザラらしい。
だから新製品でも予約で売り切れのショップが多いんだね。
ソレは極端な例だとしても、SCAR-Hは製品の出来はともかく商売的に難しい・・・と思ってた。
まぁ何だかんだ言ってみたところで、現在ミリタリー業界は空前の特殊部隊ブームが到来中。
SCAR-HはSEALSを始めとして米軍特殊部隊が実戦運用を始めてるし、そういった方々御用達モデルになる日も近いと思われるので、マルイは先手を打って出してきたんだろうと思います。
今の特殊部隊ブームはもう数年続いてるけど、現状でイラクやアフガンに各国軍隊が出張ってる以上まだしばらくは続きそうなので、そう考えればSCAR-L・H共にソコソコ売れるような気もするし。
・・・長々とくっちゃべりましたが、とりあえずコレはもう買うしかなかろう?と。
何年も長モノは手をつけてなかったけど、ぼちぼちソレも終わりっぽい感じ。
とりあえず・・・
購入したら、↑ のオッサンのようにシブく決めたいと思います(笑)