いやいや、今日もまたミリネタです。
最近はミリネタもテッポウ関連が多かったので、たまには毛色を変えてヒコーキネタでも。
時々ニュース等でも報道されてるのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、航空自衛隊の次期主力戦闘機導入計画(F-X)の機種選定期限が来月らしいんですよね。
ある程度機種は絞られてるようですけど未だハッキリした確定情報が無いので、マニアの皆さん(自分含め)がヤキモキしているようです(笑)
ちなみに現在の選定候補は・・・
アメリカ ロッキード・マーチン F-35ライトニングⅡ
適当に見つけた画像ですが、何だか作りかけのプラモみたい・・・ポリパテでヒケを埋めてすじ彫りやってる最中です、みたいな。
いわゆる第5世代機のステルス性能を有したマルチロールファイターという点で、F-22と並び現在唯一無二の存在。
アメリカ ボーイング F/A-18Eスーパーホーネット
当初F-15SE(サイレント・イーグル)を推してきていたものの、F-15SEそのものがポシャッた為代替機として提案してきたのがスーパーホーネット。
第4世代機を改良した機体なので第4.5世代機と呼ばれてますが、同じ第4.5世代機であるタイフーンに比べるといささか見劣りするのは否めません。
ま、元々は40年近く前の設計ですからね・・・
BAEシステムズ ユーロファイター タイフーン
第4.5世代機の代表格。
ライセンス生産・国産の電子機器搭載等も認可、自衛隊独自の兵器搭載の融通性もある等、現時点でF-X最有力と目されている機体。
F-35と比較すると見劣りする部分もあるがアフターバーナー無しでのスーパークルーズ(超音速巡航)が可能・最大速度及び航続距離はF-35よりも上と、無視出来ない要件も多い。
空自としては現状で最新鋭のF-35が欲しいというのが本音なんでしょうけど、F-35の最大の問題が未だ実験機の域を出ていない事。
米空軍には先日最初の量産型であるA型が引き渡されて各種テストを行なっているようですが、実際に空軍戦力となるのが早くても2017年以降。
ちなみに、空自はF-X選定機種に対して2016年中に一号機を引き渡すように要求しているので、F-35は納期的に無理・・・というのが現状。
個人的にF-4EJ改の後継機としてF-35を補完・・・というのは、少々疑問。
F-4EJ改は要撃(スクランブル)任務も行なっており、最大速度が遅く航続距離も短いF-35は正直役不足に思えてしまう。
対艦攻撃にしても自衛隊独自の空対艦ミサイルは機体の格納ハードポイントに収まりきらず、主翼下に吊るすしかないのでせっかくのステルス性能が台無し。
当初複数国共同開発で調達コストもなるべく抑えて・・・という予定だったのに、相次ぐトラブルでひょっとするとF-15Jあたりと変わらないのでは?
ライセンス生産も基本的に認めず・・・という姿勢は最近になって「最終的に20%程度は認める」と多少態度も軟化してきましたが、それでもユーロファイター・スーパーホーネット等に比べると最新鋭機ゆえの不自由さを感じます。
タイフーンは欧州機でありアメリカ製ではないというのがF-X選定にあたって最大の難関。
戦闘機としても攻撃機としてもソツなく優秀、これがアメリカ製であればそのまま黙って正式採用してしまうと思う安定感がある。
ライセンス生産も95%まで承認・基本的にブラックボックス無し・電子機器は自前のモノを使ってもよい等、国内ライセンス生産を希望する自衛隊にとってもかなりの有望株。
ただ、今まで基本的に米軍機を採用してきた自衛隊にとって、欧州機を選ぶというのはかなり冒険・・・へたするとアメリカに喧嘩売ってるように見えるかも。
アメリカ様の顔色を窺うのが大好きな方々からすれば、使いたいけど使えない・・・といった心境?
その点スーパーホーネットは米軍も採用しているので何ら問題はないんだけど、正直いささか機体の古さも目立つのが気になる。
第4.5世代機とはいえ、同世代のタイフーンやラファールあたりと比べても、対地攻撃はそんなに遜色ないけど要撃任務には少々役不足。
韓国も次期F-XXに向けてタイフーンに興味があるようだし、ロシアや中国は第5世代機の開発に熱心なのはよく知られるところ。
ただ、中国に関しては「とりあえず飛んだ」というレベルで、ロシアのPAK-FAに比べればまだまだ問題にはならないと思うけどね。
個人的にスーパーホーネットの利点は国内ライセンス生産可能な事と、とりあえず運用実績があるので安心牌という2点しか無い。
・・・色々好き勝手書いてきたけど、最終的にどれが無難か?というと
・ あくまでトータル性能・国内メーカーの存続重視でタイフーン。
・ F-15J退役後の事を考えて、とりあえずスーパーホーネットを購入しておく。
ライセンス生産出来るなら条件はタイフーンとほぼ同列?
スーパーホーネットもグダグダ書いたけど、電子機器・とりわけレーダーに関してはかなり高性能なタイプも搭載可能となっているが、向こうがソレを売ってくれるかどうかは条件次第。
ま、最新型レーダーはまず無理でしょうね。
それに何だかんだ言っても米軍で一応現役バリバリで現在も生産が続いてる訳だから、とりあえず現時点ではそんなに不満は出ないかもしれない
ただ、そう遠くない将来には隣の芝生は青く見えるという事で絶対にグチが出てくるだろうけどね(例 中国・ロシア)。
個人的には現時点で一番最良といえるタイフーンを購入・周辺国に対し威圧して欲しいトコだけど、結局お得意の「政治的理由」ってヤツでスーパーホーネットに落ち着きそう。
あと、ライセンス生産とはいえ40機程度の少数生産がどの程度国内メーカーにメリットがあるのか分からないのよね。
あくまで想像なんだけど量産効果によるコストダウンもそんなに見込めなさそうだし、メーカー側にしてもようやく作り慣れてきた頃に生産終了・・・なんて事にならないか?
まぁでも、最初から1機あたりの調達コストは見えてるので、あんまりその辺は関係ないかもね。
結局今回のブログで一番何が言いたかったか?というと・・・
F-35は最新鋭機だというのはいいとして、このHMDという新型ヘルメット・・・
なんというかこの昆虫みたいなカタチはもうちょっと何とかならなかったのか?
酸素マスクもやたら小さくて、何だかハエの顔面みたいなんだが(滝汗