クラゴン親方のブログ一覧

ニュル展も終わったことだし、アレ申告からの現実逃避のために過去記事の話に戻りましょうか。

シフトチェンジの基礎です。

読んでみるとぜんぜん基礎でもありませんな（笑）。

でも腕に関係なく、誰にでも体感しやすいところが喜んでもらえたのかもしれません。それに極めて実践的です。レーシングドライバーは実践家ですから、実践的なのは当たり前だけど。

実践的でいえば、マイカーのＳ２０００、インテＲ、ロードスターは全部シフトフィールが違います。

一番いいのはＳ２０００。ゲートというかシフトの入る位置がしっかりと決まっていて、それでいてスコッと入ります。極めて正確です。

次がロードスターで、ゲートの正確さがちょっと落ちて、入るときの抵抗もちょっとあります。でもこの抵抗が、人によってはシフトフィールだという解釈になるのかもしれません。モノによっては「渋い」に近いのもあるけど。

最後がインテＲなのはまあ当然でして、ＦＦだからリンケージでエンジンルームまで引っぱっているのと、もう１７万キロを超えているので、まあそんなもんでしょう。

シフトの入る位置がぜんぜん甘いし、シフトフィールもよくない。でも入るのはちゃんと入ります。


実はレーシングカーで大切なのは、シフトフィールよりもシフトが柔く無抵抗に入ること。ギアさえ間違っていなければ、とりゃーで入れちまえばいいんですよ。ミッションを組むときに、そういう加工もするそうです。もちろん違反ではないです。

普通に組んだミッションと、レースメカニックが組んだミッションでは、ギアの入りやすさがかなり違います。そうするとチェンジの速さも違うし、シフトミスの回数も違います。シフトミスが少なければ、壊れるリスクも減るでしょう。

速いレーシングカーって、実はそういうことになっております。ふふふ。