クラゴン親方のブログ一覧

クリッピングの縁石に続いてコーナー出口の縁石の使い方です。

これ複合コーナーじゃない場合です。すぐに次のコーナーが来るなら、外まで使わない方がいいから。鈴鹿なら１～２コーナーとか。

そして縁石はアスファルトよりは滑ります。だから必ず使うかというと、やっぱりクルマ次第ですね。そこまでコーナリングエリアを広げてオイシイかどうかということになりますかのう。

もしかしたら真っ直ぐ加速した方が速いかもしれないから。



この映像だと５１秒くらい、デグナー立ち上がりの縁石の使い方が、訓練されたドライバーの使い方です（笑）。

デグナーは速度を高く維持したいコーナーだから、コーナリングのＲを大きくするとアドバンテージがあります。それでコース幅を広く使いたい。

ライン取りが甘い人は白線までも行かないから、場合によってはクルマ１台ぶん、２ｍくらいはＲが変わるでしょう。２ｍってけっこう大きいですよ。

今調べたらデグナーのひとつめって１５Ｒなんだって！

１５Ｒと１７Ｒだったらかなり違うけど、ぜんぜん１５Ｒのような気がしないのは角度が浅くてコース幅が広いからだな。

１５Ｒってクラゴン部屋の筑波ジムカ場定常円よりも小さいからね。デグ１って体感的には１００Ｒくらいある気がする。そう考えると数字ではわからないアレです。

あと訓練されたドライバーのところまで使うのはもうひとつ理由があります。

それはまた次回。

よーしわかりやすい話するぞー。

ついに縁石の話です。

縁石はクリッピングから立ち上がりの目安になると同時に、縁石を上手く使うとイイカンジに走れます。

基本中の基本からいえば、縁石はコース外です。本来は使っちゃダメ。走路外走行というヤツです。

なんだけど、アスファルトからはみ出たらタイヤが外に落ちちゃうのは危ないし、といって厳密に絶対に外行くなってのも現実的ではないし、というオトナのグレーゾーンです。

たまたま偶然便宜上縁石に乗っちゃうのは仕方ないですが、わざと縁石を使おうとしてスピンするとかコースアウトするのはダメ。という前提で読み進めてください。


縁石を使う一番のメリットは何かといえば、コーナーのＲをゆるやかにできることです。

立ち上がりはもちろんそうだけど、クリッピングも実はそうです。インカットしてＲが鈍角になるから、そのぶん高い速度で走れる。

クリッピングの縁石でひっかけて曲げるとか、短距離になるのも間違いではないけど、たぶん一番効能が多いのはインカットによるＲの変化です。

ただし、インの縁石はだいたい乗ると跳ねます。



だからＲはゆるやかになるけどタイヤの接地は悪くなって加速は鈍る。

縁石から降りて着地したときのおさまり次第で、使わない方が速いこともけっこうあります。

縁石そのものの高さや形状もそうだし、クルマによっても違います。フォーミュラカーとかはそういう傾向強いし。完全にケースバイケース。

不可抗力で便宜上仕方なく縁石を使うオレ。



どう見ても不可抗力じゃなさそうだし、よく見たら左のタイヤも白線内入ってるから走路外走行（笑）。



レーシングカーもガバッを使うことがあります。カッコ重視です。ウソです。

乗れるところはガバッと乗るけど、乗れない縁石に乗ると本当にブッ飛んでくから、判断はかなりシビア。

立ち上がりの話まで行かなかったか。まあいいや。

次回は立ち上がりの話です。たぶん。

ひさしぶりにバシバシ書いてるのは、おうちでおとなしくしてましょう企画ですからね。

上達のコツはこういう何もできない時間をムダにしないことです。知らんけど。

今回は縁石の話でもしましょうかね。

縁石ってだいたいクリッピングポイントとコーナー出口にあるでしょ。

ということは、コーナー後半のラインの目安はあるわけですよ。細かくはマイカーによって違うけどだいたいは。

その後半のラインにイイカンジに乗れる位置。そこにできるだけ円に近い軌道で到達できるようにステアリングを切りはじめれば、実はそれでライン取りは完成します。


それじゃわからんって？　限界で走っていればポイントはめちゃめちゃ狭いから大丈夫です。ほぼ点です。そうそう、ステアリングはほぼ一定なのも点になる要因です。

イイカンジな場所はどこかといえば、クルマの性能やタイヤの性能や路面の状況、たぶん速度によっても変わるからやってみないとわかりません。やってみればすぐにわかるけど。

だからコース図に線を書いて、あっちゃこっちゃというライン取りの説明は効果は限定的です。

どう限定的なというと、そのサーキットがはじめてで本当に何もわからない人と、ある同じクルマをシェアするふたりが共通の認識のもとに話すぶんには、ある程度の効果があります。たぶん。

ニュルのコース図を持って来てライン取りを教えてくれという人を想像して、地獄のようなめんどさを感じてしまった。めんどい of the year.


よく言う話なんですけど、オレが言うのは外国語をやるならラテン語方式です。

西洋の言語はだいたいラテン語から派生してるらしいから、ラテン語をやればぜんぶイケるらしい（笑）。

ラテン語できないからわからないけど。英語はだいたい、ドイツ語はちょっと、スペイン語はタクシーで行き先を指定するだけならできます。

なので、ここで書いてるのはある程度難しい話だし、完全に実践を含めてのアレです。

でも実践とセットでやればそんな難しくはないかな。この文章だけで考えないで、ご自身がサーキットを走るときを思い出しながら、「そういえばどうやってライン取り決めてるんだろ」というカンジでアレしていただけるとよさげです。

ライン取りの話の続きです。

縁石の話でもしようかと思ったんですが、先に難しい話をしてしまいませうか。

細かい目印を作るのは、手軽なサーキット攻略としては一定の効果はありつつ、そんな視覚情報で走るならゲームでよくね？　というのが前回のあらすぢです。初めてのサーキットでラインも何もわからない状態なら目印で走る方がマシやもしれません。

ドライビングの本質に興味がある方には、そこから早めに脱して次の段階に進んでほしいけど。

去年ひさーしぶりに走ったニュルブルクリンクの夜間攻撃はこうです。



ポストとかガードレールとかコース脇の消火器のマークとか、とってもよく見えるネ！

こりゃ目印がコース上か縁石くらいになりますな。

オレがベルトラップ出したのは、たしか明け方です。見えないけどタイム出してる。なぜかというと、気温が下がってエンジンが速くなるから。見えないとか関係ないし。１０年ぶりの夜でもちゃんと変態でした。

オレが特殊なんではないですよ。いやオレは間違いなく特殊で変態ですが、ある程度のレベルのレーシングドライバーなら誰でもそうです。

ということは、細かい目印なんか誰も見ちゃいねえということです（笑）。

視覚情報に関係なくコース全体を把握していて、あとはたまに見える縁石とかを目安に合わせるだけです。見えなくてもコースはあるから大丈夫。

だから大切なのはライン取りも含めてコーナリングの連続で覚えること。コーナーの場所はいつも同じだし、Ｒもいつも同じでしょ。突然違うコーナーになるってことはないんだから。

次のコーナーのＲがちょっと大きい小さい、カントがついてるとかついてないとか、路面が滑るとか滑らないとか、そういう流れを把握することが肝要です。

いちいち新しい目印を探すのは大変だし、みなさんもある程度は目印以外でドライビングしてるはずです。だから気合いを入れればできないことではないんですよ。

せっかくなので同じコーナーで昼と夜の比較。




ここはフックスレーレというオレが一番大好きなコーナーで、全開で下って登って縦Ｇが発生するところです。最高です。

この左に曲ってるときも全開です。メーターは時速２４０ｋｍだけどもうちょい先では２４６ｋｍくらい出てた。

視覚情報はある程度ってゆーかかなり有効なんですが、あまり視覚に頼るクセがついちゃうと、目立つ目印に呼ばれて、間違ったラインになることもあります。

ドライビングはクルマの都合が最優先。ライン取りももちろんそうです。

次走るときにはちょっとでいいので考えてみてください。

次回はもうちょっと簡単な話…のはず。

前回はコレ。

そのクルマにとって、走行会に行かれるみなさんだったらマイカーにとって程よいＲになるように、というのが基本です。

基本ってゆーか結論なんだけど、コレでは参考にならぬ（笑）。続きです。

サーキットには目印があるじゃないですか。

それをどう使うかという話です。みんな好きでしょ。オレはあんま好きじゃないんだけど（笑）。

参考にするのはブレーキングポイントの看板、縁石、あとはたまに路面の継ぎ目くらいですかね。

わかりやすい目印はブレーキングポイントだけです。それもメインストレートエンドとか、長い直線のあとで、本当に目安がないときのみ。コーナーまでの距離が遠いから。

コーナーが続くところでは看板は見ませんよ。鈴鹿なら１コーナーと１３０Ｒは見るけどデグナーは見ない。

あとはどの縁石に着くとかつかないとか、乗るとか乗らないとか、このコーナーは立ち上がりアウトいっぱいじゃなくて半分くらいがいいとか、そのくらいですよ。

なぜかといえば、操作に対する反応はクルマによって違うから。

それでどうやってライン取りや操作のポイントを決めていくかといえば、走ってみてイイカンジになるようにしかないネ！

あるコーナーを曲がったときに、例えばクリッピングに着けなかったとしましょう。そのときに考えられる原因はこのあたりです。

１、ブレーキング開始ポイントの遅れ
２、ステアリング切りはじめポイントの遅れ
３、オーバースピード

で、どこか修正してイイカンジになったら、それが正しいライン取りです。全部修正かもしれないけど。



多くの場合で気を付けるのは、マイカーの性能とコース幅の中で最大限大きいＲにするってことですかね。

だいたいの人がコース幅を使えてないです。使いすぎる人はほぼいないです。

進入のアウト側が甘くて、立ち上がりで苦しい人はけっこういるか。身に覚えがある人いるでしょう（笑）。問題は立ち上がりじゃなくて進入なんですよ。

何番ポストが見えたらとか、ガードレールの切れ目とか、消火器のマークとか、そういうのは決して間違いではないんですが、あまり細かすぎると、クルマが違うと別の話になっちゃうんだよね。

そういう細かいポイントをつなげていく攻略法は、クルマが新しくなったら、雨が降ったら、タイヤが新品になったら、それだけで使いモノになりません。

そして何よりもクルマの限界について考えていないのが致命的です。

視覚情報だけで走るならリアルで走る必要すらないべ。

はじめて走るサーキットを何とか安全に走る効果はそれなりにはあるから、全く使わないことはないけど。でもそれならグランツーリスモみたいなので予習してもらった方が１０００倍くらい効果があります。

国内でも主要コースなら何かのアレに入ってるだろうし。

オレはゲームはかなりやった方で、ニュルに行く前には相当走り込みました。６分台で走るＣカーで。メチャ速だから、コースを覚えないと絶対に走れなくてすぐ覚えます（笑）。

ライン取りって、つまるところコーナーの連続をどう効率的にクリアするかですよね。

覚えるべきはコーナーの連続性です。次のコーナーがこうだからこう、こうだからこう、という全てつながった話なんですよ。

ひとつのコーナーを失敗したら、もうそれだけで次のコーナーは違うドライビングになるはずだから。

こういう取り組み方をすると、クルマやコンディションが違っても大丈夫ですよ。たぶん。



ニュルブルクリンクで夜中にべストラップ出すバグッた親方の言うことだから、話半分くらいでちょうどいいと思いますが（笑）。