バシケンのブログ一覧

何故、サービスマニュアル通りに作業が進まなかったのか。
それを検証します。

最初に、ラジエター下部にあるドレンが取り付けられているコック。
アメリカのECS-Tuningに他の部品を頼むタイミングで格安互換メーカー品（ハドソン製）を購入しました。


さて、新品だとコックはどうなのか？


廻したらすぐに理解できました。
90度以上コックを回すと、コックのノブが出てくるんです。
つまり原因はコックが回転方向には固着していないものの、出し入れ方向に固着していたのですね。
これさえ理解すれば、引き抜きながらコックを捻るとクーラントが排出できるのではないかなと思います。


次は、エア抜きブリーダーの件。
サービスマニュアルで調べると、部品番号は「06E127535B」
当初、ネジなのか、コックなのか自信がなかったのですが、部品が届いたところ、やはりネジでした。
という事は、アルミの母材（メネジ）に樹脂ナットが固着しているのが原因。


ebayで部品番号で検索すると、同じ部品番号で良さそうなブリーダーを見つけました。
その部品番号は「06E127535」。
つまりBの枝番号が無いものです。年式は失念しましたが、パサート用と記載されておりました。このネジ、真鍮製だから耐久性がよさそう！
という事で注文しましたが、何とサイズが異なる！部品番号自体は同じで枝番号だけ違うのに？？
やはり、純正の樹脂ナットしか選択肢はないです。
それにしても、部品発注の際は、○○○_○○○_○○○_×××という部品番号の×部分を無視してはならないですね（汗）


しかし、金属製を諦められません（汗）
そこで、JIS規格のMネジが合わないのか、ネジ部分を計測。
山の高い部分の直径は7.86mm。


ネジのピッチは1.0mm。ピッチゲージで計りました。


Mサイズの規格を調べると、M8のサイズが該当しそうです。
ノギスで計測すると、ネジ山の部分の直径で7.86mm
M8の規格表を見ると、ピッチが1.0mmであれば、ネジの谷での直径は6.917mm。有効径（山の中間位置での直径）は7.350mm。
という事は、山の直径は6.917+(7.350－6.917)*2=7.783mm。
0.1mm程度の誤差なので、間違いなく、M8の細タップのネジでしょう。


問題は、頭が小さいキャップボルトでM8の細ネジ且つステンレス素材なんて、近くのホームセンターでは販売されている訳がない。
そこで、送料がかかる事を承知で通販で用意しました。


ネジの長さは20mmのもの。
届いたものを比較すると、長さもほぼ同じです。
唯一の違いは、純正樹脂ブリーダーは少々緩めただけでエアー抜きが出来るようにタップ部分に縦方向の溝が切っているんです。
通常のネジはそのような溝は無いので、エアーを抜く時はネジ事態を完全に抜かなければならない。その作業だと、多くのクーラントが噴き出す事ですね。


頭が小さい事が大事（ベース部分の窪みに収めるため）なのですが、純正部品よりも頭が小さく、合格！
あとは、パッキン代わりに用いるアルミ製ワッシャー（内径8mm、外径12mm）が届けば準備完了です。


このブリーダー、メカニックさんのお話では、クーラント交換作業を行う際にはブリーダーが破損する場合が多いので、予備品は常に在庫するのだそうです。
その話を聞いて、僕が間違っているのではない！と妙な自信を持ったのでした（笑）

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