青ヶ島散策（１）

いよいよ三宝港から青ヶ島旅の始まり・・の前に、青ヶ島ってどんな島？という人いるかと思いますので、簡単な説明を。
こんな島です。

この島の空撮を最初見た時、どっかのRPGゲームの舞台かと思いました。
二重カルデラが特徴的で、周囲は断崖絶壁で砂浜はありません。
東京から約360㎞離れた、伊豆諸島有人島では最南端の島。
人口は約160人で、日本一人口少ない自治体（村）です。
住所は全域で東京都青ヶ島村無番地、郵便物は個人名で届くそうです。
（行ったら細かい地名はありましたが・・例えば、港は三宝・キャンプしたのは池之沢・役場があるのは岡部。）

アクセスが難しく、本土からの直行便は空路＆海路ともにありません。

どちらも八丈島を経由します。

ヘリは就航率80～90％と高めですが1日1便の定員は9名。

船の就航率は年平均50～60％と（おそらく日本一？）低いです。

まだ色々あるけど、その都度後程。




それでは、小雨の中、まずはキャンプ場向けて三宝港を出発。

港からすぐに、外輪山をぶち抜く青宝トンネル。

このトンネル、軽同士でギリギリすれ違える狭さなので、歩きだと怖いです。

しかもちょっと勾配あるし・・

（青ヶ島の坂は、基本勾配きついのが普通です。）

トンネルを出た所で写真撮ろうと立ち止まったら、ちょうど軽バンも停車して『乗ってけば』と声かけられました。

雨降ってるし、キャンプ場はもうすぐそこ。また帰りもここ歩くので、お言葉に甘えて乗せてもらいました。

軽バンの運転手はどうやら地元の人ではなく、仕事で頻繁に来島してる人。

船内もそうでしたが、観光より仕事で来てる人の方が多い印象でした。

数分でキャンプ場へ。

着いてびっくり。

ここが噂のレベル高いキャンプ場か・・

手入れされてないのか、草ボーボー。

しかもここ、水道がありません。

いや、正確には水道はありますが飲用不可。

キャンプ場周辺は人が住んでない地域で、上水道が整備されてないので飲み水がありません。

じゃあ、どうするか？

約4㎞離れた村役場行って水汲んでくるか、商店（島1つでこれも4㎞先）か自販機で購入するかのどちらかです。

煮沸すれば・・と思うかもしれませんが、調べたら誰もやってないので怖いです。

全国各地キャンプしてきたけど、水汲みから始まるキャンプ場って初めてかも・・

そういえば、港から歩いてきたのは自分1人。

ヘリで来るキャンパーはもういてもいいはずなのにいない。

ということは、今晩は自分1人だけ。

しかも明日は大雨予報なので・・

小雨の中、一番良い所に設営。

身軽になって早速散策・・と行きたいですが、まだやる事あります。

それは、役場行ってキャンプ場の利用申請。

青ヶ島も御蔵島同様 ”宿泊予約無き者上陸するべからず”というルールがあります。

キャンパーも同じで、事前予約をして当日申請しなければいけません。

ちなみに、キャンプ場は港から役場の途中にあります。通り道なので先に設営する事は特に何も言われません。

ついでに水汲みも兼ねてるので、ペットボトル等の空は忘れずに・・

島唯一の信号。

やっと・・役場のある集落に着いたよ・・

キャンプ場から役場までの4㎞は、半分くらいきつい上りなんです。

水汲みの度にこれを往復！？まいったな・・・

白い建物が役場。

日没まであと2時間半。
簡単に行ける所をまずは散策。

・・ですが、長くなったので続く。