
昨夜、2月27日のBS日テレ深層ニュース『平成の深層(2) 2つの大震災と自衛隊』で何とも珍妙な受け答えがあった。出演者は後に所属政党が民主党となった阪神・淡路大震災の当時は新党さきがけの衆議院議員で、神戸で被災した高見裕一氏、そしてキャスターは近野宏明氏。元陸上幕僚長の火箱芳文氏も出演していた。番組内で高見氏とキャスターの発言、少々異議がある。
自衛隊の出動が遅れたから、助けられたはずの犠牲者が増えたと。時の政府の問題では無いと言いながら、情報を上げるシステムがなかったとから・・・
・・・引用ここから(番組内から引用、一部要約)
高見
「最初は只管自衛隊を出動させてくれ、自衛隊を出してくれ、一刻の猶予もない助けてくれとこの一言に尽きます」
キャスター
「その時の反応はどうだったんですか」
高見
「県から要請を上げてくれ、
県知事の要請が無ければ自衛隊は出せませんと。何と言うこの非常時に要請主義だと、要請が無ければ動けない、何故だと。自分の議員バッジを外してもいい、自分が間違った事を言っているなら辞職してもいいから頼むから出してくれと言った。」
キャスター
「それだけ目の前では大変な惨状になっているのに、頼りにしたい自衛隊も現れるべくもなく、かつ求めてもそれに応じてくれる状況でもなかった。」
高見
「その通りですね、県知事に連絡を取ろうと県庁に何度も電話をした。繋がらない、県知事自体も不在だった。
良く、総理大臣が社会党出身だからだめだったんだみたいな事を為にするために言う人がいるが、それは関係ない。誰が総理であっても、情報自体が上がってくる仕組みが無かった、情報が無いのに判断は出来ない、決断も出来ない、指示も出来ない。情報自体を上がってくる仕組みをこの国は備えていなかった。」
・・・引用ここまで
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すでにあちこちに書かれ、ほとんどの方は当時の状況についてご存じだけど、深層ニュースで触れられた件の当時の状況について以下抜き書きしてみる。御存じの方が多いですよね。
時の貝原兵庫県知事、彼自身も被災した、だから高見裕一が県に電話しても出られるはずもない。知事は公舎に止まった、待てば迎えが来ると、その迎えが来たのは地震発生から2時間後、貝原県知事は県庁舎に着いても自衛隊の派遣要請は出さなかった。自衛隊の基地司令官、官舎で被災した、すぐに隊に指示を出し、非常招集をかけた。その後、彼は液状化し膝までの泥水の中を歩き、1時間20分後に部隊に到着した。この時、隊は出動準備を完了し、県からの要請を待っていた。
あの時、自衛隊はすぐに出動準備を始め、命令無しに出動すれば違法になるため、訓練名目で被災地上空にヘリを飛ばし情報収集に努めた。火災、自衛隊はヘリによる消火を進言した、しかし時の政府「水投下により溺死者が発生すると拒否」、消防は瓦礫に阻まれ要救助者のいる火災現場に近づけなかった。近くの駐屯地から偵察名目で出動した隊員、目の前の被災者を違法覚悟で救助した。
兵庫県が自衛隊に災害派遣を要請したのは10時10分、県知事が指示をしたのではなく、防災係長が県知事名義で出動要請をした。8時20分には県庁に到着していた県知事は事後承認を行った。この時、村山首相は派遣は3,000名と限定指示した。すでに要請以前に海自は呉から救援物資を積んで神戸に向かっていた。
セブンイレブンは8時30分、ダイエーは8時に地震対策本部を立ち上げ、ヘリで状況視察と共に救援物資お輸送を開始した。テレビは通常放送を中止し地震の情報を伝えていた、しかし、時の村山内閣動かず。深層ニュースで高見の言ってた政府への連絡、村山は「高見は大げさだ」と取り合わず。村山が大変な災害と気付いたのは16:00、高見さん、政府責任は関係ないってこの番組の中で言っていたよね。
高見氏は「情報が上がってくる仕組みが無かった」と言うけど、高見さん、民間は臨機応変に対応しているけどこれをどう見るの?情報情報と言うけど、あの時各局は通常の放送を中断して地震被害について報道していたよね、それを当時の政権は誰も見なかったという事、あなたの言う仕組み以前の問題。
おかしな話だ、すでにあの時の状況は分析され、報告書になっているはず。自衛隊が来ないとお怒りの高見さん、県警の協力を仰ぎ、パトカーの先導をもってしても渋滞と建物倒壊等で道が寸断され自衛隊の車両は進めなかった。それを知って何で自衛隊を叩く?意味不明。自衛隊が自衛隊がと随分と自衛隊がお嫌いな方のようだ。
政府の危機管理がと言っていたけど、その時の政府ってあなた方の政府でしたよね。なんであなた方はブーメランが好きなの?常々自衛隊反対と言いながら、自衛隊の準備がなっていないなどという批判は臆面もなく何処から出てくる?
「巨大地震が自衛隊をどう変えたか」と言っていたけど、自衛隊の問題では無く、自衛隊は要請が無くては動けないと言う事を無視して言っている。あの時、自衛隊は政府の動きより遥に早く訓練名目の偵察と救援物資の準備と輸送を始めていた。
1995年阪神淡路大震災 自衛隊 松島悠佐総監 涙の謝罪 でもこれが今の自衛隊の精一杯
↑2019/1/14追記、上の映像は削除されてしまったがアンカーはそのまま残す。
↓上と同じ動画がニコニコにありました。別ウィンドウで開きます。(2020/1/18追記)
1995年阪神淡路大震災 自衛隊 松島悠佐総監 涙の謝罪 でもこれが今の自衛隊の精一杯
↓2019/1/14、元映像削除の為、同様な映像に入れ替え。
阪神大震災自衛隊
震災対応をめぐる石原発言 貝原前知事が「見当違い」
↑上の動画、時の貝原兵庫県知事、自衛隊に対する嫌悪が要請を遅らせた。
↑2019/1/14追記。自衛隊に救助されたのはたった5%だけだと貝原は言い放つ。
コメンテーターが「自衛隊と防災訓練をしていた」と言うが、上の動画(松島悠佐総監 涙の謝罪)の中で総監が自治体の防災訓練さえも参加させてもらえないとの実情を吐露していたのをこのコメンテーターは知っているんだろうか。米軍の第七艦隊の救助協力を断ったのはどの政権だ!
阪神淡路大震災時、被災者救出に自衛隊出動が遅れたのは・・
【払拭不可】被災者を見殺しにした閣僚【社会党=民主党】
↑高見裕一さん、これでも時の政権に問題がなかったとも?あなた方をバックアップしていた筑紫哲也氏のTBSの報道特集が纏めた内容ですよ。
↑2019/1/14追記、上の映像は削除されてしまったがアンカーはそのまま残す。
↓上と同じ動画がニコニコにありました。別ウィンドウで開きます。(2020/1/18追記)
【払拭不可】被災者を見殺しにした閣僚【社会党=民主党】
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2019/1/14追記。
伝え続けた神戸新聞。
阪神・淡路大震災23年 あの日を思い祈り続けて
神戸新聞の7日間
神戸新聞の7日間 코베신문의 7일간
阪神大震災から15年 ■神戸新聞の7日間■ ~命と向き合った被災記者たちの闘い~
↑2022/8/4、再度掲載されていたので・・・
↑再度削除、DAILYMOTIONに掲載されていたのでリンクを張ります↓
DAILYMOTION:Kobe Shinbun no Nanokakan - 神戸新聞の7日間
そして、地震発生から連続11時間、冷静に伝え続けた宮田アナウンサー。宮田修さんはNHKを定年退職された後、千葉県の熊野神社で宮司をされている。こちらをご覧になって下さい、『
NHKアナウンサーから熊野神社(千葉県)の宮司となった宮田修さん(68)』。
上の記事の中で宮田さんはこうおっしゃっている、『人知を超えた自然災害に対して今は、神道思想に基づいて、自然を畏れ敬うことの大切さを強く感じています。また、後世に伝え残さねばなりません。そのためにも震災のことを忘れず、私の命のある限り、6434人の犠牲者に対して「御霊安かれ」と祈り続けなければと思っています。』。
阪神淡路大震災当日『NHKニュース』
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社民党時代(現在は立憲民主党)の阿部知子、こんな事をメールマガジンで言って叩かれましたよね。
・・・あちこちから引用。
安倍晋三政権になってから「国を愛する」・国防の強化などの言葉が氾濫し、あたかも外敵から国民を守るために国家の力=軍隊が必要であるかのように宣伝されるが、実は「軍隊は国民を守らない」という事実は戦争を通して如実に示されてきた。軍隊はもちろんのこと警察も、戦闘のためあるいは犯罪に対しての対処を第一とするため、国民保護は二の次、三の次となる。
阪神大震災は12年目を迎えたが、国民を災害から守ることを任務とされているはずの自衛隊が、国による命令を受けて救援に向ったのは、数日を経て後のことであった。日本の場合、自衛隊は軍隊ではないし、国土保安隊として出発し、防災のたねにも働くことを任務としてきた特別な生い立ちがあるのに、である。
・・・引用ここまで
この時、色々な言い訳をして謝罪していたけど懲りていないようだ。
「社民党 阿部知子議員の自衛隊発言について」(H19.1.29)
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【阪神・淡路大震災】被災者を支えた自衛隊への感謝と見送り[桜H22/1/15]
【政府の対応】阪神大震災の発災から4時間後「神戸が壊滅です!」官邸「大袈裟だwww」 【村山総理】
税金泥棒って言ってごめんね