Dai@cruiseのブログ一覧

先ほどのブログに続き、またまた圧縮比関連の話です。

こちらは、ＲＢ２６改２，８Ｌにアクチュエータータービンで

９００ｐｓを狙うＳ様のＢＮＲ３４のシリンダーヘッドです。

あえてフルスキッシュ形状で今回、製作いたします。



理由は圧縮比を下げたくない、燃焼速度を上げたい、Ｄｒａｇガスを使用する、アクチエーター仕様。

これが主な理由です、当社ユーザーのフルチューンＲＢ２６も仕様によって全て違います。

８００ｐｓのＢＮＲ３４と６２０ｐｓのＲ３５を所有するＴ様のＢＮＲ３４のシリンダーヘッドは全て
ＮＣ加工でスキッシュが削除された形状、Ｍ７６５５で７５０ｐｓを出すピンクのＢＮＲ３４の
ヒデ号はＩＮ側のみスキッシュ削除。

全てに意味があり、常に最高のパフォーマンスを求めると一つとして同じ仕様などありませんね♪

＞Ｄａｉ

当社はシリンダーブロック組み上げ、シリンダーヘッド
燃焼室容積実測後、圧縮比を計算してヘッドガスケッ
トを選定→発注するという段取りです。

机上の計算からガスケットの厚みを決めての事前発注
は絶対行いません。

気筒間での圧縮比のバラツキも当然許されませんので、
燃焼室の容積は全て完璧に揃えます。

でもそれは圧縮比がそれだけエンジンの性能に直結する部分だからで本来は当然の事なのです。

そんな拘りの影響でG様の必要なヘッドガスケットがメーカーで長期欠品、作業は一時中断となり
本日やっと再開となりました。

この後、シリンダーヘッド組みつけ、バルブクリアランス測定→バルブシム発注→クリアランス再度
測定→バルブタイミング調整という流れになります。

＞Ｄａｉ

先日、８００ｐｓ以上もあるチューニングカーに乗る当社の
常連のお客様と、３５の実車がリフトＵＰされた状態で車体
下で会話していた時の、ビックリ発言が↓こちら・・・（笑）

写真のこの部分を見て『３５のミッションて意外とコンパクトですね！！』・・・（汗）



３５ＧＴＲは、世界初の独立型トランスアクスル レイアウトを採用した市販車であることを知らない
方が意外にも多い事を知りました。

そして、某Ｎ口君がミッションと勘違いしたこの部品は『フライホイールハウジング』という名称で
エンジンから車両後方にあるミッションに動力を変換する為の、只の仲介役的なパーツです。

このフライホイールハウジングも、コンパニオンフランジ部分のベアリングのレースが
初期物と現行品は変っていて、不具合対策品に変っています。

冷間時に軽い『カラカラ音』が出だしたら、ここの部品を要チェックです♪

＞Ｄａｉ