
僕とロイヤルパープルの出会いは20年前!
昔一緒に働いていたメカニックの知り合いが今ロイヤルパープルを弊社納入してくれているナカノさんでした。
最初は怪しい方だと思っていましたが、知り合ってから数年経過したところでナカノさんの怪しさにも慣れ口車に乗ってロイヤルパープルを取り扱いさせて頂く事にしました。

何故取り扱うかを決めたのかと言うと、昔ザーレンオイルの取り扱い店やワコーズさんが良く油膜強度テストする為に持ち歩いていたこちらの『ティムケンテスト』と言う潤滑油の極圧試験においてロイヤルパープルの潤滑油が飛びぬけて高性能だったからです。
ロイヤルパープルを使用するまで僕は当時高性能だった、『センチネル』、『オベロン』、『モチュール』などをセレクトして使用していましたが、それらのオイルは少なくとも極圧テストだけに関して言えばホームセンターの4L/1000円のオイルと同じレベルでした。

このティムケンテストは回転する金属のボールとそこに点で接触する金属のテストピースと言われる部分の油膜強度をだれか見ても一目瞭然にする事が出来る試験機で、年一回程度の割合でお客様の御希望でランダムにティムケンテストをプチイベントとして開催しています。
このティムケンテストで僕はロイヤルパープルの良さを理解しロイヤルパープル社の回し者の如くロイヤルパープルオイルの布教活動を行っているのですが、ここから更に興味持ったのが、このロイヤルパープルのオイルに含まれるシナーレックというナノカーボンによる摩擦抵抗の低減でした。
このシナーレックと言う分子をオイルと結合させたことでオイルの粘度にとらわれずに強固な油膜を実現していると言う理論だった為、僕は600psオーバーのBNR34や、W124の500Eと言うメルセデスのV8・5000ccのエンジンを搭載する自家用車で1年近く街乗り~高速道路~サーキットでの全開走行までをXPR0W-10(現在は粘度設定無し)というサラダ油の様にサラサラな低粘度オイルを使いテストしました。
流石に日本の輸入元でもハイパワーなターボ車や大排気量車には0W-10はトラブルが起きる可能性が有るのでオススメ出来ないと言われましたが、油温や油圧、油量さえちゃんと管理できればきっと壊れないし、上手くいけばもう一歩先のフィーリングを味わえると思い人柱で始めました。
その結果から今に至っているわけですが、低粘度がエンジンの構造上絶対にオススメ出来ないと言われていたスバルの水平対向や水冷ポルシェ(997以降)にも使用し素晴しいフィーリングを獲得する事に成功しました。

自動車用の潤滑油は粘度表記が硬めの方がエンジン保護性能が高く油膜も厚く油温も上がりにくいと言う都市伝説がありましたが、やはり本当の都市伝説でした。
油膜強度さえ確保できるなら柔らかい方がシリンダーヘッドからのオイルの戻りも早く、結果オイルパンに常在する油量も増えむしろ油温も早く下がりやすいと言う事が確認されています。
ただ柔らかいがゆえにブローバイガスやオイルの多いクルマは油量の減少に注意が必要ですが、それ以外はクルマ好きの方が日常行っているオイルの管理方法で問題無くロイヤルパープルの0Wシリーズは使用可能です。
クルーズ マネージャー Dai
Posted at 2021/02/18 15:37:44 | |
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