ども、、
えー、本日も、古(いにしえ)の真空管式ラジヲと行ってみましょー
( ̄o ̄ )ノいってみよー!
ということで、
松下電器産業(ナショナル)の真空管ラジオから、
「DL-340」であります。
発売は
昭和30年(1955年)、当時の定価は
現金正価7900円、昭和31年の国家公務員の初任給が
8700円の時代ですから、月給1か月分近い高級品と云うことになります。
(⌒∇⌒)ノ
キャビネットの材質は
ベークライト、筐体やシャーシの構造などは、技術提携先のフィリップス社のラジオに倣っており、面白いことに、ヒューズが2本ほど取り付けられております。
( ̄▽ ̄)b
これは海外向けの電圧切替用ヒューズホルダではなくて、ACラインの上りと下りの両方にヒューズを入れる設計でして、おそらく、当時の不安定な国内電力事情を考慮したものだと思われます。
フィリップスのマークの中に
ナショナルと入った洒落たバッジは、パイロットランプのカバーも兼ねておりまして、電源オンと共に赤く光るナショナルマーク、無暗に豪華そうで最高ですよねー
所謂(いわゆる)5球スーパーで、使用真空管はmT管
(12BE6-12BA6-12AT6-35C5-35W4)、松下製の
5インチ・パーマネント・ダイナミックスピーカーを駆動させております。
( ̄o ̄ )ノ
本体のサイズは、横30cm×高さ17cm×幅13cm、重量も2キロ弱と、非常にコンパクトで軽いラジオでありまして、正真正銘のフィフテーズからやってきた、古き良き時代の国産ラジオであります。
本体前面に取付けられた筆記体の
「NATIONAL」のロゴマークもワンポイントで良いアクセントでして、ブラックとホワイトのツートンカラーも、とても素敵でありますよねー
( ̄ー ̄)σ
そんなわけで、今回もオクで見つけたジャンク品からレストア、
筐体が破損、ダイヤルツマミも
一個紛失、電源もまったく入らないというと云う、いつもにも増した
ボロボロのラジオでありますた。
整備済の美品となると、平気で諭吉さん数人分の価格になってしまうのですが、さすがに、こんなボロを欲しがるのはアタシだけだったと見えて、
2000円ほどで落札となりますたww
( ̄^ ̄)b
しかし、届いたラジオを目の前にして愕然としてしまいましてw、、雨ざらしか水没したラジオらしく、内部は泥まみれで、スピーカーなんてコーン部分は穴だらけと云うより骨組みだけでありました。
ま、届いてしまったものは仕方ありませんw、シャーシーは換気扇クリーナースプレー攻撃を実施し水道水で丸洗後乾燥、 呉工業のエレクトロニッククリーナーを吹きまくってw大掃除であります。
ブロックコンデンサーは
電解コンデンサー(47μF)を2個組み合わせラグ板で固定、水没した
抵抗とペーパーコンデンサーのすべて、そして電源コードとパイロットランプも新品に交換となりました。
5本の真空管は導通チェック後ピンを磨いて再利用、そして、恐る恐る電源を投入、
無事にパイロットランプも点灯しちゃんと放送も聞こえてきましたが、音質がイマイチな感じであります。
音声が歪んだ状態の、所謂、
ケロケロ音wってヤツでして、結局、発信コイルに接続された
チタンコンデンサ(300pf)の容量抜けが判明、これを交換してなんとか復活となりますた。
悲惨な筐体は、ひび割れた部分を瞬着でガッチリと固定、大きく欠けた部分は、2.5mm厚のブラバンを切りだしてハメ込むような感じで接着し、瞬着パテで
カタチを整えてみました。
ベークライト製のキャビネットは、紫外線や経年変化で表面の劣化が激しかったため、全体にタミヤのブラックを、フロント前面部分にはグランプリホワイトを吹いて仕上げてみますた。
ささ、というわけで、みなさま、今年も当方のヲタネタにお付き合いいただいて、本当にありがとうございました。
来年も同じような調子となりそうですが、どうぞ、よろしくお願いいたします。
m(_ _)m
でわでわ、、
Posted at 2018/12/31 08:32:18 | |
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