ども、、
えー、本日も、古(いにしえ)の真空管式ラジヲと行ってみましょー
( ̄o ̄ )ノいってみよー!
ということで、松下電器産業(ナショナル)の真空管ラジオから、
「5R-433」であります。
前回、キャビネットのカラーが、
渋いブラックのラジオをアップしましたが、今回は、オシャレな佇まいのwライトグレー系のラジオであります。
(`・ω・´)キリッ
発売は
昭和31年(1956年)、サイズは、横約390mm×奥行き約150mm×高さ約185mmと、堂々としたサイズでして、AM専用のシングルスピーカーのセットとしては、大型のサイズとなります。
当時の
定価は14500円、キャビネットの材質は
ベークライト(フェノール樹脂)、
DX/LOCALの感度切替や、音質切替機能を装備し、リモコンまで付属した高級ラジオでありました。
横長のスタイルにフロントの大半を覆ったフィン状のスピーカーグリルと、左右両端に取付けられツマミがのおかげで、かなり個性的な顔つきwとなっておりますよねー
( ̄ー ̄)σ
使用真空管は、トランスレス用のmT管
(12BA6-12BE6-12BA6-12AT6-50C5)の5球で、(35W4)等の整流管ではなく
(セレン整流器)が使用されておりました。
(`・ω・´)
12BE6の前段に12BA6で高周波増幅を行う、所謂、
「高1中1」構成のラジオでして、セレン整流器も真空管としてカウントすると、ST管時代を彷彿とさせる6球スーパーラジオと云うことになります。
また、受信アンテナも、筐体天井の内側に貼ってある薄い銅板をアンテナとして使う、所謂(いわゆる)
キャパシティアンテナを装備、なかなかの高感度を誇っております。
( ̄ー ̄)σ
さらに、トランスレスラジオですが、出力トランスを2個も積んでおりまして、一つは、ダイヤルのバックランプも兼ねたパイロットランプの明るさを確保するためのヒータートランスでありました。
スピーカーは、余裕あるサイズの自社製6インチ・楕円形パーマネント・ダイナミックスピーカーを装着、プラ製の筐体のラジオとは思えない、とても良い音でなっております。
(⌒∇⌒)ノ
リモコンは
有線でして、本体の電源スイッチと直列に入っており、背面のリモコンソケットにプラグを差し込むと回路が開き、両方のスイッチでON-OFFが可能となっております。
所謂
ペンダント型と云われる、電源の入り切りしかできないリモコンですけど、寝るときに枕元で使ったり、タンスの上のラジオを座ったまま操作できるとあって、大変、重宝したものでしたw
ラジオ本体のデザインだけではなく、回路的にも非常に凝った設計がされており、従来の木製筐体に替わる、プラ製筐体を使った、新しい高級ラジオを目指していたのだと思われます。
しかし、当時の定価で
14500円と云いますと、同時期の
他社プラ製筐体のAM真空管ラジオと比べると、倍近い価格設定となっており、かなり割高なイメージでありました。
昭和31年の
国家公務員の初任給が8700円の時代ですから、現在のレートに直すと、
30万円近い価格だったと云うことになってしまいますよねー
(`・ω・´)
そんな訳で、プラ製筐体なのに
無暗に高性能でw高額のAM専用ラジオは、あまり需要もなかった模様でw、直ぐに筐体はそのままで、シャーシを入れ替えた
「UA-390」 が発売されてしまいました。
ということで、今回も格安で仕入れたジャンク品から当方でレストア、出品者曰く
「受信レベルは不明ですがラジオ受信ができた!という程度とお考え下さい。」云う
ボロボロのラジオでありますた。
早々に到着したラジオのレストアの開始となりましたが、プラスチック製の筐体は、割れや欠けもなく、クリーニングだけでなんとかなりそうな感じであります。
( ̄o ̄ )ノ
シャーシは、固くなった電源ケーブルとACラインのコンデンサー・
パイロットランプケーブルを新品に交換して電源を投入、なんとか受信しておりますが、音声が酷く歪んだ状態であります。
そんなわけで、残りのペーパーコンデンサーを一個づつ交換しながら様子を見てみますが、感度が若干良く鳴った程度で、音声の歪は、なかなか解決いたしません。
( ̄ー ̄)σ
セレン整流器やブロックコンデンサーも疑ってみましたが、結局、歪の原因はボリュームスイッチの劣化でありまして、
早々に新品に交換してやって、無事に良い音で鳴るやうになつてくれますた。
あとは、プラ製の筐体をクリーニング、完全に分解して水洗いを行い、本体はピカールで磨き上げて仕上げております。w
( ̄▽ ̄)b
ささ、ということで、今週も始まってしまいますた。
ま、なんとか頑張って行ってみましょー、、
でわでわ、、
※写真はクリックで拡大します。( ̄▽ ̄)b
Posted at 2021/08/23 21:53:14 | |
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