ども、、
えー、本日も、古(いにしえ)の真空管式ラジヲと行ってみましょー
( ̄o ̄ )ノいってみよー!
ということで、
「テン(神戸工業株式會社)」の真空管ラジオから、
「MS-30A」であります。
さて、
「富士通テン」の前身の
「神戸工業株式會社」は、大正9年設立の
「川西機械製作所」の真空管や通信機器等の生産部門が、昭和24年になって独立したメーカーでありました。
「テン」と云えば、カーオーディオ
「BIYO(バイヨ)」シリーズが真っ先に思い浮かびますが、元々は、無線機器や電蓄、それに民生用ラジオ受信機のメーカーサンでありました。
自動車関係の進出は、昭和30年に登場した
初代トヨペットクラウンの
純正真空管式カーラジオの製造からでして、翌年にはタクシー向けの車載無線機も発売されました。
という事で、その神戸工業の真空管ラジオ
「MS-30A」で、発売は昭和32年(1957年)、当時の
定価は7850円、短波と中波の受信できるツーバンドラジオとして登場いたしますた。
サイズは
幅32cm×高さ15cm×奥11cm、スピーカー部分の
「TEN RADIO」の金文字も無暗に豪華そうで最高で、ライトグレーのカラーリングもとても良い感じであります。
( ̄ー ̄)σ
フロントの大半を覆ったフィン状のスピーカーグリルが特徴で、上に押し上げられ横一杯に広がったダイヤル表示部などなど、なかなか個性的なデザインでありますよねー
また、シャーシーの銘板の
「KOBE KOGYO CORPORATION」の文字も誇らしげですし、お馴染みの
「○にTEN」のロゴマークも、ワンポイントで、とても良い感じであります。
使用真空管は、
12BE6-12BD6-12AV6-35C5-35W4と一般的なもので、
自社製の5インチ・パーマネント・ダイナミックスピーカーを駆動させております。
(⌒∇⌒)ノ
特筆なのはトランスレスラジオなのに
パイロットランプが2個あることでして、上の赤色がMW受信時、下側の緑色がSW受信時に点灯しております。
(`・ω・´)
しかし、大手メーカー品のラジオと違って、当時は、まったく売れなかった模様でして、オークションなどでも、めったに見ない、とても珍しいラジオなのでありますた。
そんなわけで、今回も、
国内オクで見つけた格安(2000円w)のジャンク品から当方でレストア、電源は入るけど放送は聞こえないと云う、
超ボロボロのラジオでありますた。
( ̄ー ̄)σ
プラスチック製のキャビネットは、左側前部
天板が大きく欠けており、それに合わせて、
クリア部分もひび割れw、また、全体にヤニと埃でひどく汚れて悲惨な状態でありますた。
到着したラジオのあまりの酷さに、部品取りにするつもりだったのですが、せっかくの貴重なラジオですし、もったいナイおばけwが出てきても嫌ですしw、大レストアの敢行となりますた。
まずは悲惨な筐体からですが、欠けた部分はプラリペアを流し込んで成形してやり、あとはサンドペーハーでひたすら削ってやって、元通りにカタチを整えてやりました。
資料的観点から、極力塗装は行いたくありませんので、吹きつけは
修正加工した部分にとどめ、後はピカールで磨き上げてピカピカに仕上げてやりますた。
ひび割れてしまったクリア部分は、割れた部分に透明な樹脂を流し込んで接着してやり、ある程度まで
目立たなくなりましたけど、完全に誤魔化すのは、まだまだでしたねーw
続いてシャーシは、固くなった電源コードと、ACラインのペーパーコンデンサーを交換、スイッチを入れてみましたが、確かに、オクの説明どおりでウンともスンともモノを言いませんw
( ̄^ ̄)b
そんなわけで、目視とテスターでチェック開始でありますが、まず、目に飛び込んできたのが、真っ黒に焦げてしまった、1.5KΩの抵抗でして、早々に新品に交換であります。
結局、コレだけで快適に受信を始めてくれましたので、あとは、劣化していたバリコンゴムなどを交換、アンテナ線とスピーカーケーブルも新品に交換してやりました。
(`・ω・´)キリッ
ということで、やっとレストアの完了でありまして、早速、動画もアップしてみましたが、さすが、カーオーディオメーカーのラジオですよねー、とても良い音で鳴っております。
( ̄ー ̄)σ
ささ、ということで、月末週刊w。いや週間に突入でありますけどw
ま、ぼちぼちと、頑張って行ってみましょー
でわでわ、、
※写真はクリックで拡大します。
Posted at 2019/10/29 22:21:44 | |
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