NetNews…遺族「憤り、受け入れがたい」 軽井沢スキーバス事故 運行会社社長ら無罪主張 大学生ら15人が犠牲
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最近、死への話題に神経質になってるナーバスチックのまーたんです(^_^;)))w
先ずは、被害にあわれた方がにお悔やみを申し上げます。
もう5年も経つのか。。。
私も運輸業界にいるが、これは想定できた結果だと思っている。
個人的な考えであるから、呟きとして理解して欲しい。
バブルが弾けて景気に陰りが出ていた2000年頃、日本全体が規制緩和でより暮らしが豊かくなるという風潮?!
いや、行政の未来をこの規制緩和という4文字に託して、民営化が進んだ。
その風潮からも、経済を優先するため規制緩和を行い貸し切りバス事業の参入が緩和されたのがこの頃である。
元々のなぜ運輸において公共輸送は法律により規制されていたのかと言えば、当然お分かりの通り『安全運行』確保の観点から認可事業になっていた。
そう、いろいろと法律ルールに合わせてかなり厳しい基準をクリア出来ない会社は免許をもらえなかった。
そうすることで、安全に対するコストを考慮した公共料金として運送対価も決められた認可事業であった。
で、当時何を目指して規制緩和し豊かな暮らしを目指したかと言えば、規制緩和出来れば自己努力で安全は維持しサービス対価は下げられるので、下がった分ユーザーは豊かな暮らしとなると言われていた。
では、当然その必要な安全は今後どうなるかと政治に問いかければ、返ってきた言葉は『不正となった企業は淘汰される』と言われれ、国民がその方針に乗っかった形で、貸し切りバス事業に新規参入しやすく法律が代わり、かなりのバス事業が増えることになった。
そう、都市間移動などの貸し切りバスが爆発的に事業者として増える結果となった。
ただし、当時は都市間バスが出始めで交通インフラが整いトレンドであったためこぞって新規参入が進んだ。
もちろん乗合運送事業ではなく、路線バスとは違った形態を取っているので、新規参入が多くなり経営維持させるために1台のバスを低コストで運送しなければならない業界となってしまったのである。
当然、当初からわかりきっていたことである。
需要と供給のバランスであり、淘汰されるということは限界ギリギリまで淘汰される訳もなく、その『淘汰』の意味はまんざら『死亡事故が起きて淘汰される』という意味でも間違いなかったと言える。
だが建前上は、安全が担保されていない業者は行政も目を光られているから『淘汰される』ではなく『淘汰させる』と解釈していたものだと思う。
だが、実際はローコストのために安全を犠牲にし、免許はあるが敬虔なし、交代要員も過労ありきで運行、ましてや法律で決まっている運行管理者による管理もおろそかだったりして起きた残念な事故であった。
この事故だけではなかったが、定期的に貸し切り事業の重大事故が起きる度に、利用者の安全が担保されていないとの話題が上がり、貴重な若い世代である大学生の命を奪われた事を切っ掛けに規制緩和以前よりも厳しい規制がかけられることになった。
この規制強化の結果から、特に回送料金や運賃に規制が厳しくなり、田舎では今まで運行していた小さい仕事(例えば、幼稚園児の遠足のバス利用)など、一気に運賃が指定され結果的に例年の予算ではバスを確保することができず、困っていたユーザーも多いことだろう。
でも、最初からわかっていたことである。
特にこの事故を切っ掛けに私も当時いろいろ調べたが、スキーツアーに参加した大学生は破格のツアーパックでスキーに行くためにこのバスに乗っていた。
安全より価格を選んだのだ。
ただ当人にはそんな考えはなかっただろう。
当然だ、規制緩和となっても運輸局に認められた営業ナンバーのバスに乗っていたのだから、そんな危険なバスとは思っていないだろう。
で、ここからは予想であるが、肝心なバスツアーの運賃はどうだったのか??
当時の記憶では、激安スキーパックで2泊3日で二万円程度であったと思う。
その料金の内訳は、バスでの車中泊を含む、ホテル一泊と食事代、そしてスキーリフト代かも含んだ料金だったものと思う。
とすると、バスの実質運賃は??
おそらく往復でも一万円には到底見合ってないだろう。
おそらく運行決定されているバスの席が空いているよりマシということで、破格で売ったものと想像が出来る。
規制から逃れる旅行業法の闇である。
当時、この運行会社の社長が運行管理者であり、『運行当日の点呼は?』という記者会見の回答は『普段は行っている点呼もこの日に限って寝坊した』とか言っていた記憶がある。
もう滅茶苦茶である。
安全がおろそかとなっていた大昔のバス事業者ならともかく、人の命を預かる運送会社が事業として成り立っていない状態が慢性的に行われていた結果であり、その結果、事故が起きて不良事業者が淘汰されることになった。
行政が当初言っていた通りになったのだ。
結果的には、命が犠牲になったのである。
ダメだよ、何故運輸行政で規制かけなきゃならないか根本を理解して今後の規制を考慮しなきゃならない。
巷では、安いタクシーになるため『ウーバータクシー』の解禁要望があったりする。
世界の治安や常識を見比べてくれればわかると思うよ。
治安が悪いところのタクシーに乗ったら、客として扱われず犯罪被害者になりかねない。
また逆にタクシードライバーがタクシー強盗にあることもしかり。
その両立が出来るのが法の縛られていないタクシーを安全に乗れるであろうタクシーにする方法であるのがウーバー。
最初から登録あるドライバーとクレジット解約に担保されている客の紐付けが出来るからことそ、治安が悪い地域に求められ拡大してきたウーバー。
日本では、ローコストでその仕組みが出来ている。
公共輸送として法律で縛られているからだ。
それを更に安くするという欲求に答えるためにはそれなりに犠牲になるものもあるのだ。
それが安全な乗り物かどうか、乗る顧客の判断が重要となる。
今回、この裁判で会社は免許保持者が事故を起こすなんて予想できなかったと無罪を主張した。
そりゃ、そうだ。
事故を起こしたのはドライバー、そのドライバー管理ができなかった結果でしかない。
行政がコレ有りきで規制緩和してきたのだから。
だから規制強化となった今、安全に対しての対価を付加しなきゃならないと思う。
また、世の中の考え方も安ければ安いほどいいんだという考え方を変えなければならない。
その分の何かしら犠牲になっていることを理解すべきだ。
そうでなければ自分の命は守れないだろう。
過度に心配することはないが、特に安いものにはそれなりのリスクがあると理解すべきである。
今回、コロナの影響で運輸業界は壊滅的な状態に陥った。
コロナの影響が少なくなり経済的にも回るようになれば、需要に追い付かない場合も考えられる。
今後どうなってしまうのか、社会全体のインフラがどう変わっていってしまうのか心配である。
てか、最低賃金28円も上がったのだから、景気良くならなきゃその対価を見いだせないでしょ!
月例で5000円アップ、一刻も早く経済が回って暮らしが豊かになれるよう切に望みます。
今回の選挙で変わるかな?!(^_^;)))
タイヤラックを作りました!
1/24だけどねwww
エキゾチック~ジャパン!