BSのディスカバリーチャンネルで、オンボロの356をピッカピカにレストアする番組を興味深く拝見しました。
ブラストして塗装や錆を完全に落とし、腐食した鉄板を切り取って新しい鉄板で継ぎを当てて、エンジンは組み直して、シートは張り替えてと、かなりの徹底ぶりです。
本当は足回りや電装関係など、手を入れる個所はもっとあったのだろうと推察しますが、現代のクルマと比べると遥かにシンプルなのでしょうね。
んで…
触発されて、取り出してきました。
カーグラフィックの18号…
創刊の翌年のものです。
1963年9月…
50年以上前のものです。
特集=ポルシェだと…
小林彰太郎先生による、最新にして最善のポルシェ、356 1600S-90クーペのロード・テストであります。
あの小林彰太郎先生でも、これまでほとんどポルシェのハンドルを握る機会がなかったのだそうで…
御しやすく、乗り心地に優れ、混んだ街中でも実用に使い得る唯一の100マイル級スポーツカーであると…
クラッシックカーとしてではなく、今のマクラーレンのような最新のクルマとして、しっかりと評価しています。
その次は…
ポルシェの歴史…
ここで気を付けるべきことは、まだ911は入っていないと言うこと…
356は、1950年から、1959年の356Bまで…
カレラにRS、フォーミュラレーシングカーも…
いや~、とっても読み応えがありますよ。
んで…
世界一です!だと…
三和自動車、つまりミツワさんの広告であります。
世界一だなんて、言っちゃっていいのか…
それだけ品質に自信を持っていたのでしょうね。
普通のクルマとどこが違うのかが色々と書かれていますが…
荷物をいっぱい入れるスペースがあるとか、空冷エンジンなのでラジェーターはなく、水が必要ないとか、何とものどかですねぇ。
そして、興味深いのが、356のお値段…
クーペは、235万円~275万円…
カブリオレだと、255万円~295万円だと…
う~ん、やっぱり911よりかなりお値打ちなんでしょうね。
同じ号に載っているクルマの値段は…
ダットサン フェアレディ1500が88万円(ラジオ、ヒーター付き)
プリンス グロリア スーパー6が138万円(エアコン付き)
スバル360カスタムが38万円
いすゞベレル スペシャルデラックスが106万円
MGBが155万円
グロリア2台分って…
当時のグロリアって今のフーガなんてもんじゃなかったたろうから、やっぱり高かったのでしょうね。
この年に発足したポルシェ・クラブ・オブ・ジャパンのメンバーを見ると、特別なクルマだったことが分かります。
9ページから始まって64ページまでのポルシェ特集…
こんな中身の濃いポルシェ特集は、見たことがないですねぇ。
Posted at 2017/03/25 21:56:17 | |
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