あんまり一杯飲めないけれども…
味覚や嗅覚に訴えるのとは違うけれど…
本を読むだけなら…
飲み放題です(笑)
影響されて、グレイス甲州を…
といきたかったのですが、手持ちがなくて…
個人的なお気に入りの一本…
イケダワイナリーの樽熟甲州を開けましたよ。
最近、日本ワインのことで良く聞く言葉が…
垣根栽培…
まさに垣根のように仕立てるやり方で、フランスをはじめ海外でよく見かけますね。
一方で、ぶどう狩りの場面でよく見かけるのが、棚栽培…
伝統的な栽培方法で、ワイン用の甲州も、普通はこれのはずです。
棚栽培だと、1本の樹から500房もの収穫が期待できるのに対して、垣根栽培だと、これが10房から20房程度に…
畑の単位面積あたりの樹の本数が多いとしても、垣根栽培にすることで収量は棚栽培の半分程度になってしまうのだそうで…
その分、果汁が凝縮されて糖度が上がって、良質なワインになるのだと…
んじゃあ、みんな棚栽培をやめて垣根栽培にすりゃあいいじゃんよと言いたいところなのですが…
垣根栽培にしたところで、そんなに顕著な結果が出るもんじゃないようで…
醸造家の中には、垣根栽培に懐疑的なスタンスをお持ちの醸造家さんもいます。
糖度を数パーセント上げるために費やされる、とんでもない投資と手間のことを考えると…
「棚栽培と垣根栽培では、できる葡萄がまるっきり違うのだ」と声高に言いたくもなりますよね。
んでも、甲州の垣根栽培にチャレンジした第一人者であるグレイスワイナリーの三澤茂計さん・彩奈さん親子も、違いがわずかであることは認められているのですね。
その上で、甲州の未来のために、シュールリーや樽熟成に頼るのではなく、葡萄そのものの素性を上げることに情熱を傾けるのだと…
こういう話を聞くと、すぐにクルマのことを考えちゃう…
最先端の製法で組み上げられたエンジンと、熟練の職人の手で一つずつ手組みされたエンジン…
最近の工作機械の精度は大変なものだけれど、やはり手組みのエンジンはちょ~っと違うよと…
わたすなんかでは、その違いは分からないでしょうね。
でも、分かる人には分かると…
普通のエンジンを搭載したクルマと、少しだけ違うエンジンを搭載するクルマが…
片や200万円、もう一方が700万円…
さあ、どうします?
実際には、外装やインテリアも含めて、価格に見合うよう、全体的に差別化されるはずだから、そのへんはうまく作ってあるのだろうけれど…
僅かな違いにどれだけの価値を見出すのか…
これは人それぞれで、面白いですよね。
まあ、クルマだと、それなりに満足を得やすいのかもしれませんが、これがワインになると、難しいところも出てくるのであって…
ワインには、特別な塗装もなければ、本革張りのシートも、セラミックのブレーキも、カーボンのボディパネルも、ツインターボもないのであって…
ガラスの瓶に入っているだけの、垣根栽培の五千円の甲州と、棚栽培の二千円の甲州…
さあ、どうします?
う~ん(笑)
ははは、またまたつまらない話でごめんなさい。
Posted at 2018/07/29 00:21:39 | |
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