どうしてトリブートフェラーリにしたのか…
アパレルに始まって装身具や小物、文具に至るまで、オフィシャルなものもそうでないものも含めて、フェラーリのロゴの入った商品は実に様々ですね。
商標の使用料だけで結構な利益になるのではないかと…
そんな中で、フェラーリがクルマにフェラーリの名前を使うことを許した例はほとんどないですね。
世界で最も美しいクルマと賞されるディーノですら、V6エンジンではフェラーリを名乗る資格はないと言うことで跳ね馬のエンブレムを着けることは許されなかったくらいですから。
唯一と言って良い例外が…
ランチアテーマ8.32…
308GTBのV8をデチューンしたエンジンが積まれたお洒落な4ドアセダン…
エンジンルームを見ると、エンジンカバーに「LANCIA by Ferrari」と書かれているのですが、車体のどこにもフェラーリの名前は見当たりません。
辛うじてフロアマットに小さくロゴがあしらわれていますが、こんなものです。
そんな中でフェラーリを名乗ることが許された特別な695アバルト…
フェラーリの親会社であるフィアット社のクルマだとは言え、こうやってオフィシャルにフェラーリを名乗ることが許されているってのは凄いですよ。
ランチアと違ってエンジンにフェラーリの名前は見当たりませんが、ボディにちゃんとフェラーリのロゴが貼り付けられています。
自前で調達してきたエンブレムやステッカーを貼り付けて気分を出しているのとは根本的に違うのですよ。
世界で1696台だけ作られた、フェラーリを名乗ることを公式に認められているこのクルマは、生産台数以上に稀有なクルマなのではないかと感じた次第です。
ただ、残念なのは、フェラーリを名乗ることは許されているものの、あの「跳ね馬」だけはどこにも見当たらないのですよ。
ロゴはあっても跳ね馬はない…
8.32とも違うこの微妙な「妖怪人間感」が面白い…
そりゃやっぱりホンモノとは差別化しておかないとね(笑)
Posted at 2024/04/26 22:09:28 | |
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