ほとんどのファクトリーが営業を終えるこの期に及んで、急きょ外来受診…
何が起こったのかって…
オーバーホールを終えたエンジンは極めて快調ですよ。
目覚めてしまえば…ね(笑)
このところ頻発するようになった症状なのですが、キーを捻ってエンジンをかけようとすると、カチッと言うだけでセルが回らない…
慌ててキーをオフの位置に戻し、もう一度トライしてもカチッと…
すわバッテリー上がりかと思ったのですが、電圧は十分あるし、バッテリーがなくなった時に発生するセルのカチカチカチ…という音とはちょっと違います。
なおもトライすると、普通にセルが回ってエンジンが目覚める…
検索してみると、セルモーター自体の劣化に起因することもあれば、配線の接触不良に起因するものもあるようで、セルカッチンなんて呼ばれているみたいです。
セルカッチン…うまいことを言うものです(笑)
エンジンがかかることはかかるのですが、いつ出かけた先でお不動様になってしまうかもしれず、このままでは非常に精神衛生上よくないので、急遽、本日朝一番の受診を予約したのであります。
聞くと、寒くなってくると好発する症例なのだそうで…
そうか、寒いとダメなのか…
って、今朝はやたら寒いけど、大丈夫なのかって…
あらら、一発で始動しましたよ。
んでも、やっぱりこのままでは精神衛生上よくないよね。
と言うわけで…
年末だと言うのに、日帰り入院…
手術室へと入るのを見送ると、あとは廊下の椅子に座ってただ祈るのみ…
な~んてことはなくて、暖かい待合室で、雑誌を読みながら、暫しの時間が経過していきます。
検査の結果、やはりセルモーターの摘出手術をするのが最善の策のようで…
接触不良なのであれば、その特有の症状もあるようで、素人診断は禁物ですね。
人間の手術とは違い、遠巻きにではありますが、術中の様子を窺うことができます。
こんな感じね(笑)
一時間余り経過して、目の前に置かれたのは…
摘出した前立腺、いや、セルモーターです。
ああ、こんな感じで親父のも見たっけ…
こりゃ、いかにもくたびれた感じで…
少し前までしっかりと動いていたはずなのですが、こうしてさらけ出されたあられもない姿を見ると、よく今まで働いてくれたよなぁと、感謝の気持ちで一杯になります。
ホント、四半世紀、お疲れ様でした。
と言うことで、二時間程度で日帰り手術完了です。
治療前と治療後では、その違いはキーを捻ると如実に分かります。
今までの音は…
ドルンドルンドルンドルン、ガ~オン、ゴォォォォ~~
治療後は…
シュルル、ガ~オン、ゴォォォォ~~
セルって、こんなに軽やかに回るものだったのか…
いや、今までだって、そんなにくたびれたような音だとは思わなかったのですが、この音を聞いてしまうと、もう、恐れ入り谷の鬼子母神です。
この日も、車検整備を終えたと思しき911が何台か納車されていきましたが、一台一台、エンジンを始動させる時の音には個体差がありますねぇ。
他人のポルシェの音は良く聞こえる…ものですが…
んや、セルモーターの音は断然これです。
やや苦しげに回る方が味わいがある音だよなぁと思うのですが、やっぱり違い過ぎる…
空冷乗りの皆さん、寒い季節を迎え、始動時のセルモーターの音が元気がなかったり、時々カチッと音がしてセルモーターが回らないと言った症状が出るようになったら、出かけた先でお不動様になる前に受診された方が良いかもしれません。
いや、ホント、胸のつかえが取れて、晴れやかな気持ちで新年を迎えることができそうです。
帰宅して車庫にクルマを入れて、一旦エンジンを切った後、嬉しくてもう一度セルを回してしまいました。
電光石火で始動するようになっていました。
それでは皆様もよいお年を…
Posted at 2018/12/31 00:17:47 | |
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