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2021年09月12日 イイね!

使い手第一を突き詰めた結果としてのオリジナリティ

使い手第一を突き詰めた結果としてのオリジナリティ自宅からわりと近い圏内でまた現役のフェスティバミニワゴンを見つけました。これで4台目の現存車となります。そのどれも、見るからに使い込まれている趣たっぷりなのがいかにもこの車らしい。それにしても、この車のベースたる初代デミオも今でも見ることはあるけど、それ以上にフェスティバミニワゴン、現役で頑張っているかも?少なくとも自宅界隈ではデミオより明らかに多いです。

フェスティバミニワゴンは、おそらくそれがフォードだからという理由よりは、便利そうだから、使いやすそうだから、値段が安かったから・・などといった動機で選ばれたケースがほとんどだったのではないかと推測します。中には、もともとデミオが欲しかったけど人気で品薄だったので、OEM版のフェスティバミニワゴンをマツダディーラーから勧められた、などという人もいたかもしれません。
そんな邪推通りであったとしても、結果としてこうして今なお使い続けられている個体も少なくないという事実に、この車が有していた実用性と利便性の高さ・ランニングコストの低さは得難い価値として、ユーザーにしっかりと受け入れられていたことがうかがえます。

この車と初代デミオは、私はいまでも実用品として申し分のないインダストリアルデザインであったと考えています。メーカーが経営的に土壇場に追い込まれた逆境下ゆえ、余計なことへ色目を使う余裕などなく、ともかく手持ちのリソース-初代フェスティバの車台-を活かして、ユーザーにとって使いやすい・多くの人々が欲しているものをきちんと作ろう、そうすればきっと受け入れてもらえるはず。そういう邪念のない、愚直な姿勢だからこそ生まれた傑作といえます。
特に大事なのは、作り手の立場が追い込まれたときには、往往にして既存の他社の人気商品などを安易に右に倣えしたものを作ったりしがちなところ、初代デミオ/フェスティバミニワゴンはそうではなく、ともかくユーザーのためになることを追求した結果として、「それまでにありそうでなかった」オリジナリティの高い提案を伴っていたし、それが想定通り(以上)にユーザーに理解されたことがなんといっても尊かったように思うのです。
Posted at 2021/09/12 13:25:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | Festiva Miniwagon | クルマ

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「@@fiestaさん、シロッコは基本は洒落たクーペなのに、どこか生真面目さを漂わせているのが、やはりドイツ車だなあと思わされます。小粋さと実直さの塩梅はさすがジュージャーロの手腕ですよね。」
何シテル?   05/20 22:25
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。Fordを30年以上にわたって乗り継いでいます。2016年をもってFordは日本から事業撤退しまし...
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