今回は、私としては珍しいかなの大八車・・・いや、ダイハツです。大阪発動機ですな。
【DAIHATSU Storia】
「ダイハツ ストーリア」です。

1998年~2004年の間で生産販売。
スペックを(まずは、ベースグレードを2つ)。
水冷直列3気筒DOHC、排気量989cc、最高出力は60~64馬力。
水冷直列4気筒DOHC、排気量1297cc、最高出力は110馬力です。
車重は900kg台でなかなかの軽量。
1998年に、シャレードの後継として販売開始されました。
そのスタイリングは独特で、新しさとクラシカルさが融合された感じ。シンプルなんですが特長があると言いましょうか、
横楕円形に大口を開けた開口部を横切るバンパー、何となく、魚類を思わせる顔ですね。
まあ、もっとも、後期型では。

グリルが付いてわりと普通~な顔に変わりましたが、個人的には、前期の魚類顔が好きなんですけどね。個性的で良いと思いますが。
なんか、話によると、親である盗用多様の意向だとか、ヨタでも「デュエット」として販売され、実はデュエットの方が多く売れていたりしますけどね。
そして、この車を語る上で忘れてはいけないのが。

ストーリアX4(クロスフォー)、全日本ラリー選手権を戦うために生まれた、生粋のラリーウエポンです。
こちらもスペックを。
水冷直列4気筒DOHCターボ、排気量713cc、最高出力は120馬力です。
この713ccのエンジンは、ミラTRーXXの

こちらですね。これの660ccターボエンジンをボアアップしたものが搭載されています。
なぜ、713ccかと言いますと。
全日本のレギュレーションで、「過給機付きエンジンの排気量は、過給係数1.4をかけて排気量が1000cc以下であること」という規定からです。
713×1.4=998.2cc
こうなります。
この、通常なら660ccで64馬力のエンジンを、120馬力まで引き上げていますから、燃料は当然ハイオクのみ。リッター換算だとリッターあたり163馬力を叩き出しています。
工場出荷値でのブースト圧は1.2kg/cm2程度です、しかし、タービンのアクチュエーターに備えられた調整ナット(普段は、黄色いマーキングで封印されている)を回すことで、平成10年排ガス規制車で2.55kg/cm2、平成12年排ガス規制車で1.6kg/cm2までのブーストアップが可能です。
ただし平成10年排ガス規制車(X4魚類顔初期型)のやたら高いブースト圧は、エンジン・補機類などの耐久性やECUの補正能力を考慮したものではありませんが、アホみたいに天井知らずにブーストアップできちゃうのですよ。
よって、初期型は1.3~1.7kg/cm2あたりで押さえておかないと・・・・

あれ?、何か違うような気がするけど気にしない気にしないたのむヨ謙さんホント(・ω・;)。
当然「俺のX4が死んでゆく・・・」となりますわな。
つまり、工場出荷段階でもかなりのハイチューンドカーなのです。
新車当時価格は139万円、駆動方式はフルタイム4WD、ミッションはクロスミッションの5MT。車重はなんと840kg、下手なワゴン系の軽自動車より軽い数値です。
そして、初期モデルにはエアコンやパワーウインドウはおろか、パワステ(なんとオプション設定w)すら付いていませんでした。
後にエアコンはディーラーオプションとして、パワーウインドウは2001年12月のマイナーチェンジで標準装備となります。
さて、全日本ラリーでデビューを果たした後は、しばらくX4ワンメイク状態だったとか。
その後、ダイハツ ブーン(ヨタではパッソ)にバトンタッチし、ブーンにはX4も出ましたがそれでもラリーに出てくる最早名車ですね。
さて、中古市場。
通常のストーリアは30万円あたりから見つかります。まあ、通常ので良いならヨタのデュエットでも問題ないわけで、むしろタマ数ならこちらの方が多いですよ。エンブレムが変わるだけですから。ただ、デュエットはMTが無いんでしたっけ?、女性&主婦向けでしたし。
そしてX4は初期で40万円あたりから、後期で高いもので80万円オーバーぐらいですね。
ただ、注意点が。
まず、ブースト計が付いていたり、過給調整の後付け装置が付いていたりしたら要注意!!、無茶な過給をしてエンジンがもうガタガタの可能性があります。また、流通しているのは走行10万キロ以上の過走行車がほとんどです。
それと、X4のエンジンオイルフィルター交換なんですが、これが非常に「超面倒くさい」ということを知っておいてください。
まず、フロントバンパーを外し(バンパーも2分割です)、更にインタークーラーを外して、その奥にやっとオイルフィルターがあるのですよこれが。
整備屋泣かせだったりします、当然、工賃も・・・・。
でも、低速トルクは薄いけど、かなりの高回転で回るエンジン、一度運転してみたいものです。
足回りはラリーサスで固めて、いたずらに車高は下げ過ぎずにイジりたい。
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2016/08/10 16:14:12