今回はイタリィ老舗のバイクメーカーより。
【MOTOGUZZI LE・MANS 850】
「モトグッツィ ル・マン 850」です。
大別すると、5種類ありますので、まずは簡単に順を追ってご紹介。
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初代ル・マン850、1976年に発売。
先代の750S(スポルト)
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白黒失礼、750は総生産台数が1000台行っていなくて、なんか日本に現存するのはたったの10台前後だとか?。
これをベースとして作られました。
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ル・マンII、1978年
3ピースの大型カウルを装備。スタイル的にはちょっと批判されがち。ル・マンⅠは一応、レーサーレプリカなんですが、Ⅱはツアラー的になりました。
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ル・マンIII、1981年
シリンダーヘッドの形状がスクエアと呼ばれる角型に、カウルはⅡより小型化され、ややレーシーさを取り戻しました。ル・マンシリーズでは初めてエアクリーナーを装備、実はⅡまでは直接キャブレターで吸入していたんです。更にアルミニウム製シリンダーへ変更されました。
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ル・マンⅣ、1984年
フロントホイールの16インチ化、この頃は猫も石神井も、いや、杓子もフロント16インチの時代。更に排気量アップで1000ccとなり、ツアラー色が薄れ、レーサーに近くなったモデル。Ⅳ(マークⅣ)とも呼ばれますが、ル・マン1000とも呼ばれています。ここからは同じル・マンでも別系統だとする声もありますね。
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ル・マンⅤ、1988年
結局16インチ化やフロントアンチノーズダイブサスは時代の徒花、百害の方が多かったですね。切れ込み過ぎてフロントから転けるなどなど。結局16インチ化は不評で18インチに戻されました。
以上が、ル・マンシリーズです。
スペックについては、初代のものにて。
空冷V型「縦置き」2気筒OHV、排気量844cc、最高出力は72馬力です。
空冷縦置きOHVのVツインは、現在ではピアジオ(ベスパの会社)グループ傘下になったモト グッツィですが。最新モデルにも搭載されている伝統のエンジンです。
このル・マン、特にⅠ~Ⅲまでは当時としては非常に高価なバイクで、日本でモト グッツィは高級バイクメーカーとして認識されていました。
しかし、いざ購入したオーナーは、割りと早く手離す方も多かったそうで。何故なら低速域では結構乗りにくいバイクだったそうです。
低速域では振動も多く、意外とレーシーなセパレートハンドルだったりと、街乗りでは案外厳しいバイクだそうです。
しかし、これが高速ツーリングでは、その縦置きツインは回せば振動が消えて行くタイプで、更に直進安定性も増していき、例えば100キロより120キロ、更に150キロと速度を上げて行けば行くほど安定性が増していく、当時の国産バイクより連続高速走行が疲れない特性なんだそうです。
つまり、最初は一応レーサーレプリカとして登場しましたが、高速アベレージツアラーとして、熟成されて行きました。
さて、中古市場
初期~Ⅲあたりまでは値があがりつつあり、初期やⅡの極上は200万円オーバー、Ⅲで120~150万円あたりの物が主流です。
Ⅳ(1000)はわりと安めで100万円
あたりから。Ⅴはタマ数が少ないようです。
乗るならⅠかⅢで、Ⅰは外観をカフェレーサー風にしてやるとメチャクチャカッコ良いんですが、高価ですね。
Ⅲあたりなら頑張れば、結構探せば整備してくれる業者さんも居ますね。
点火がCDIではなくポイント式だったりと旧態依然な部分もありますが、高速ツアラーとして乗りたい1台です。
最新のV7 Stoneも捨てがたいですが。
人とは違う輸入バイク乗りたい諸兄には、モト グッツィはオススメなメーカーですよ。
現在のモト グッツィは、比較的に国産リッターバイクより安価な新車もありますので、昔よりかはお求め易くなっています。
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Posted at
2016/08/11 23:44:40