私の住んでいる、北海道内陸部は雪は少な目なんですが・・・晴れた朝はマイナス20度を越える日もあります。
そんな朝に困る事!!、それは、バッテリーの電圧が寒さで弱る事です。
バッテリーは極寒冷地だと電圧が低下して、エンジン始動が困難になることがあります。
私のアオタマも、寒すぎる朝だとセルの回転が凄く遅くなり、ちゃんとエンジンがかかるか心配な事があります。
さて、そんな寒い地方の方に、こんなお役立ちパーツがあるんです。
「バッテリーカットターミナルぅ~」
(ドラ(ピー)もんの声で)

これがそのバッテリーカットターミナルです。バッテリーのマイナス端子側に装着します。
その構造はこんな風になっています。

つまりこれは、ネジをねじ込まないと通電しない作りなのです。ネジを緩めるとバッテリーのマイナス端子が外れて絶縁されるのと同じというわけですね。
こうする事で、自然放電を防ぎ寒い朝でもバッテリーの弱りを防ぐ効果があります。
職場の車が(24Vの古いクロカンディーゼル車)寒い朝にバッテリーが弱る現象が起きていまして。まあ職場の車ですからバッテリー交換もろくにしていないのが原因なんですが・・・もうバッテリーを変えましょうよ所長~!!(´Д`)。
ある方が対策でこのパーツを持ってきてくれました。
装着して今朝、ネジを閉めてエンジン始動!!効果はテキメン一発始動でした。
12V車にも装着できますが、ただし!!、ドアを鍵穴でも開けられる車であることが一番の条件ですよ。
何故ならネジを緩めている状態は、事実上バッテリーが外れている状態と同じなわけですから、イモビやスマートキーは当然ネジを締めないと通電しないので死ぬわけで。ネジを締めるためにボンネットを開けるためには、ドアを開けなければならないわけで・・・。
よって、最初は鍵穴でドアを開けなければならないということですね。
それと、通電しないのでオーディオなどの設定も「強制リセット」と相成ります。
まあ、上川地方あたりは更に寒くマイナス30度近くになるので、小さな鉄の入れ物に炭火を入れて、エンジンルームの下に置いて温めるという「これがロシア式だあぁぁぁ~!!」(byアルマゲドン)なやり方もあるそうですが。
余談、ロシアは第二次大戦の頃

このT-34という戦車を主力で使っていたんですが、この戦車、ディーゼルエンジン(二次大戦の頃はアメリカやドイツはガソリンエンジンでした、ディーゼルはロシアと大日本帝国が使っていました)だったのです。
極寒冷地では、軽油は下手すると凍ります、灯油もそうですよ。そこで、ロシアではこの戦車の後ろのエンジンルームの下に炭火を置いて温めていたそうです。
尚、日本帝国陸軍の主力戦車であった

「九七式中戦車チハ」、小さくて可愛くてハアハアだからチハではありません、中戦車の「チ」、イロハニホヘトの「ハ」、つまり中戦車の3番目の開発だから「チハ」なんですが、これもディーゼルでしたが(実は当時としては最先端だったんですよ)、満州北部ではエンジンがなかなかかからなかったそうで、はい、最悪の場合軽油が凍っちゃったんですね(´Д`)。
さておき、ちょっと取り付けが面倒、リセットを治すのが面倒ではありますが、部費単価は600円程でできる対策ですよ。
極寒冷地の特に社用車にはお薦めな対策です。
まあ、ある意味バッテリーのキルスイッチ(手動式)ですね。内外問わず旧車にも良いかもです。そしてちょっとした車両火災対策にもなると思います。特に古いイタ車にお薦めかも。
Posted at 2017/01/23 23:36:28 | |
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