さて、と。

はい、スズ菌です(バイクじゃないよ)。
今回ご紹介するのは・・・・

あのヘンリー&ヘンリージュニア(インディアナは飼っていた犬の名前)親子も追い求めたという伝説の秘宝・・・

浜松に伝わる伝説の【聖杯】です!

この聖杯、ちゃんと「型番」もある「純正部品」なんですよ!(本当w)

尚、聖杯には類似品が沢山ありまして・・・・・

誤った聖杯で茶を飲み干すと、急性スズ菌中毒症に陥り命を落とす危険性が・・・・

彼は・・・選択を誤った・・・・
🔥💢ボーッと生きてんじゃねーよ~!💢🔥

すみません真面目にやります・・・・。
今回はこちら!
【SUZUKI KIZASHI】

「スズキ メザシ」です・・・違っ!
「兆し」ですキザシな。
早速頭の上で?マークがぐるぐるしていそうですね。

これです、これがスズキ キザシです。
スズキ初の大型3ナンバーセダンとして、2009年にアメリカスズキで発表されました、はい、当初はアメリカ主導だったのです、生産は全仕様地向けともに日本国内でしたけどね。
この車、その比較的に短めの生涯の中で様々な憂き目に合っています。しかし、それによりある劇的な「特殊効果」が使えるようになったんですが・・・・(後述)。
ではスペック。
水冷並列4気筒DOHC16バルブ、排気量2393cc 、最高出力188馬力です。

エンジン、はい、簡単に言えば当時のエスクードの2.4リッターNAエンジンですね、スズキの最大排気量エンジンといえばこれしかありませんから(現在も)。横置きのFFレイアウトでCVTによる変速、元がAWDですから勿論AWDの設定もあります・・・AWDは電子制御のi-AWDです。

内装、派手さはありませんが本革の渋めの運転席。国内仕様はCVTのみでしたが、輸出向けに設定されていたスポーツグレードにはなんと「6MT」もありました。
日本国内では白、黒、銀色の3色のみのボディーカラー設定でしたが。

海外向けには赤などの設定もありました。
スズ菌最大のボディーサイズ、全長4650mm×全幅1820mm×全高1480mmでも数値を見てわかるように極端には大きくありません。
というのもキザシの当時のライバルはVWのパサートやホンダのアコードなどで、サイズ的にはミドル級セダンですね(欧州では一応Dセグメント)。

脚周り、235/45R18のタイヤ&18インチ8Jアルミホイール(オーバークオリティだと言われていましたがw)、フロントはストラット、リヤはマルチリンクとなかなかの物を持っています。
さて、皆様は街でキザシを見かけた事はありますか?、ほとんど無いかなと。
それぐらい日本国内では売れていません、いや、端から国内では売る気があまりなかったとも。
その証拠に日本国内では「完全受注生産」でした、マク(ピー)ナルドではなくモ(ピー)バーガー形式、まあ、やはり端から日本国内はどーでも良かったでしょ?と言えるわけですが(当時の車両本体価格は約285万円)。
しかし、ここからキザシの流転の日々が始まる・・・・。
まず、主要市場になるはずだった北米、スズキは2012年に北米から撤退しました。原因はリーマンショック起因によるGMとの提携解消だの色々ありましたが、キザシでも北米では車体が小さかったのが敗因とも。
仕方なく北米は諦め日、欧、中(国)へ販売の軸足を移したのですが・・・
「スズ菌車が300万円近く?、高っ!」(日&中)
「何が悲しゅうてスズ菌にパサートやらゴルフ並みのお金を払わにゃあかんのん??」(欧)
とまあ・・・こんな感じでしたw。
欧州に関しては以前スズ菌とVWが提携するというお話がありましたよね、その時に計画されていたのがキザシにVWパサートのV6エンジンを積むという話もあったんです・・・が。
提携条件が不平等であるとスズ菌側が交渉、そして提携解消となった直後に・・・

あのVWの排ガス不正問題噴出。
なんかこの頃~最近までスズ菌は覚醒していたのかな?w、危機回避能力が異常に高かったんです。
タカタの欠陥エアバッグ問題ではスズ菌は不具合の主因となった火薬成分を使った製品を採用しておらず、大規模リコールを免れたし(実際ZC31スイスポの時、リコールは無しでした)。
また米国の(ヅラではない)トランプ大統領(カツラだ!)が当選以降、

輸入車に最大25%の関税をかける方針を示した際、米国への輸入や販売への依存度が高い自動車メーカーが対策に奔走していた中、上記の通り既に米国市場から撤退していたスズ菌はなんの影響もなし。
最近では2018年に事実上中国からも(四輪部門、長安汽車との提携解消で)撤退、おかげでコロナの影響は一番少ない自動車会社に・・・・。

見えるっ!・・・そこっ!としか言い様がないこの「神回避」の数々・・・
全滅っ?、12機のド(ピー)が全滅だと?化け物か・・・・www。
しかし、それらに翻弄され続けたキザシは結局救われる事はありませんでした。パサートエンジンが実現していればA90スープラ状態だったかも?(500万円オーバーのキザシ爆誕?w)。
さしてテコ入れもなく、マイナーチェンジもなく、中国ではCセグメントにサイズを小さくした後継車の噂はありましたが立ち消え、そのまま2016年にはフェードアウトしました。
さて、中古市場。
お手頃です、いや、けっして造りは悪くないどころかむしろ良いんですよ、クラウンクラスのセダンと考えたらお手頃です!
走行5万キロが一つの目安ですね、それ以下で年式の新しい物なら180万円前後、それを越えたらいきなり80万円あたりから買えてしまいますw。値段の付け方がなんか極端ですね、過走行気味の物なら60万円あたりからありますよ。

スズ菌が北米で売るために出した初めてのDセグメントセダン、内容的にはなかなかスポーティーで堅実な造り、サイズ的にはやや小さめですが日本でなら使い勝手の良いDセグセダン、それがスズキ キザシです。
所有するなら?
北米仕様の6MTが手に入れば良いのですが。

まあ、19インチ大径ホイールでツライチ、ローダウンだけでもこうなりますよ。

USDMテイストにしてもお洒落かと。

スムージングをかけてギリギリまでローダウンなどなど、如何ですか?手を掛ければなかなかのモノになるんですよ。
個人的にはもう少し車高は高めでスポーツセダン化したいです。
・・・ん?、ああ、特殊効果ですね。
「スズキ キザシ」で検索してみて下さい、必ず出てくる言葉があるんです。
それは・・・「キザシ 煽られない」ですw。
煽られるのがとにかく嫌な方、「絶対に買い」な車ですよ!。
その特殊効果は法定速度以下でノロノロ走っても通用します、いや、むしろ、周りの車も同じペースになります!、ドラレコ?買わなくてよ~し!。
ただし、車自体はホイールすら一切の交換&改造は禁止、完全なノーマルでこそ効果を発揮します。
その理由は?、キザシを検索するともう一つの言葉が出てくるんですが。
「キザシ 覆面」
総生産台数は3500台と言われているキザシ、そのうちの約900台が警察車両として納入されたそうです・・・・売れ残りですな(^_^;)。

一般的な白黒パンダキザシもいるんですが(豆腐屋では無い)、一番多いのは

これが「覆面キザシ」ですよ。煽られ防止に買うのなら銀色が良いです、一番数が多いそうですから。
では覆面キザシの特徴を
・フォグランプがない
・パーキングセンサーがない
・ルーフ中央後部にアンテナが付いている(日本アンテナ製のユーロアンテナ(無線アンテナ)が付いている)
・内装が革シートじゃなくてファブリック
・ステアリングが革巻きでなくウレタン
・パドルシフト(CVT車は標準装備)がない
以上です。
フォグランプレス化のカバーは探せばあるそうです、それを取り付けるだけでも特殊効果倍増!
あとはアンテナをそれっぽくすれば快適なドライブは約束されたようなモノw。更に運転席と助手席に男性二人がスーツか青いカッターシャツを着て(むさ苦しく)乗れば絶対に煽られませんから!ww。
えっ?、おひとり様が多い?、ならば助手席に空気嫁を座らせて婦警さんのコスプレをさせれば・・・w
最後に格言
「キザシを見たら覆面だと思え」
ガチです、はい。
しかしまあレア車両過ぎて逆に目立ってしまう覆面って一体・・・・( ≧∀≦)