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マヨイガのブログ一覧

2024年05月31日 イイね!

好きな車(*≧∀≦)

今回は三菱、かなりの旧車です。あの車に影響された小癪(こしゃく)なヤツをご紹介。

【MITSUBISHI MINICA SKIPPER】
「三菱 ミニカ スキッパー」です。

1970年


ホンダがZを販売(紹介済)


スズ菌が1971年にフロンテ クーペで追撃(これもいずれ)
そう、ホンダのZを皮切りに軽スペシャリティクーペの時代が始まったのです。
横目で見ていた三菱さん、ウチもなんか出そうかなと


こちらの三代目ミニカをベースして出してきたのが


こちらのミニカ スキッパーです。1971年のデビュー。

スペック
水冷 2サイクル直列2気筒、排気量359cc、最高出力38馬力です。


横から見るとファストバックスタイルというのがよくわかります。というか、この色といいスタイルといいどこかで見たような?


デザインモチーフは同じ三菱のギャランGTO・・・♪こんな言いたいことも言えない世の中じゃ・・・じゃねーよ。
そう、このスキッパーは軽自動車ですが小さなGTOなんです。ちなみに車名のスキッパーとは?、小意気な船のキャプテン、一般的には小型のヨットの挺長または船長という意味です。


まさにギャランGTOを前後左右にぎゅっと縮めたようなスタイル、ホイールデザインもなんか昔のポルシェ風の合わせホイールでカッコ良い。Cピラーのダクトも再現されています。


エンジンは水冷2サイクル2気筒をフロントに直列で搭載、最上級のGTはSUツインキャブを搭載で360ccながら38馬力を出力します。動力伝達はドライブシャフトで後輪へ、小癪にもFR駆動なんですよコイツ。




車内とインパネ回り、小癪にも左からタコ、スピード、各温度計の3連メーターを配置、アルミスポークのナルディ風なハンドルです。一応乗車定員は4名ですが


リヤシートもありますけど頭部のクリアランスが無いので、2by2と割りきったほうが良さげです。お子様向けシートですかね。


フロントは独立マクファーソンストラット、リヤは固定の5リンクコイル式の足回り、この時期の車にありがちなリヤは板バネ(リーフスプリング)ではありません。ブレーキは前後ドラム式、トランスミッションはマニュアルの4速です。


フロント回り、やはりギャランGTOを意識した顔、外側がヘッドライトで内側はフォグランプです。


左後方斜め、スラントしたリヤウインドー回りがまさにクーペ、Cピラーのエラ(ダクト)も結構ちゃんとしています。後方視界が悪そうだな?そこはちゃんと対策をしてありまして。



 
テールランプ上のこの黒い部分、アクリル製で半透明になっていて、一応車内から透過して見えます。CR-Xやプリウスと同じような感じですね。まあ、無いよりかはマシのレベルだそうですが。そういえば給油口が見当たらないんですが。


わかりますか?、リヤのナンバープレートが後方に倒せるようになっていて、そこに給油口があるんです。この時期の車は後方に給油口がある車もあって、初代セリカとかもそうだったみたいですね。かなり古いクラウンなんかはトランクの中ですよ。ある時期から後方衝突時の安全性を考慮して、車体後方に給油口を配置するのは禁止になったんだそうです。


リヤガラス部分が開いてトランクにアクセスするタイプ、この時期のクーペには多かったですね。


フェンダーミラーが砲弾型でフレームに肉抜き穴があり、凝った造りです。これはGTグレードの装備で他のシングルキャブ仕様のL/Lなどでは別のものになります。GT以外のグレードは34馬力です。
1972年の秋ぐらいに、当時叫ばれ始めた排気ガス問題に対応するために、エンジンが2サイクルから4サイクルに変更となりました。
4サイクルエンジンのスペック
水冷直列4サイクル2気筒SOHC4バルブ、排気量359cc、最高出力36馬力です。
これにより、車名もスキッパーの後にⅣがついた


スキッパーⅣ(フォー)に変更、2馬力ほどパワーダウンしていますが、そもそもこの時代の軽ですから車重が450kg台と軽量なので、さほど問題にはならなかったそうです。シングルキャブ仕様は32馬力へダウンしています。
以降は小変更を繰り返しながら3代目ミニカの生産終了とともに1977年に販売終了、以後こういうクーペボディは出なかったので1代限りのモデルでした。
さて、中古市場
かなりの希少車です、なかなか出てきません。参考までにベースとなった3代目ミニカの中古車はありましたけどお値段は244万円ほど、多分後期の4サイクルモデルかなと。それといわゆる某掲示板系に個人販売のレストアベースのスキッパーがありましたが、そちらは110万円あたりでした。レストアベースなのでボロボロですが、恐らく程度が良ければ300万円あたりから350万円あたりになるのではないかと、部品ももう無いそうなのでドナーになる車体も必要かもです。


















「こしゃく(小癪)にも・・・クーペです。」
これがスキッパーの販売時のキャッチコピー、だから本文中でも小癪を多用しましたw。
ホンダやスズ菌のZやフロンテ クーペを追撃するために、三菱が3代目ミニカをベースに開発販売した軽のスペシャリティスポーツ、その姿は兄貴分のギャランGTOをぎゅっと縮めたようなクーペスタイル、軽量な車重でFR駆動やツインキャブ装備で機能も走りも抜かりなし。まさに小癪なGTOの弟分、それが三菱ミニカスキッパーです。
所有するなら?、初期の2サイクルモデルがいいなぁ。しかし2サイクルエンジン車は正味1年ちょいぐらいしか販売されていないのでなかなか残っていませんけどね。


純正オプションも豊富で、様々なドレスアップパーツもあります。


リヤウインドーのルーバーと、ダックテールなリヤウイングは着けたいところ。豊富な純正オプションパーツで楽しむのが良さげですね。ちなみにエアコンもオプションで、助手席側の足元に吊り下げのタイプとなります。
後はホイールは初期の合わせホイールかロンシャン風なホイールも良いな。フロントにチンスポイラー装着は国産旧車のお約束かと。


これ、まさにイメージ通りな1台です、カッコ良すぎる!。めちゃくちゃ綺麗だし最高ですね。タイヤハウスのオバフェンもキマッています。こんな感じで乗りたいな。
実はこの車の存在を知ったのはわりと近年で、こんなのがあったんだ状態でした。実物を見てみたいなぁ。

上記のオプションの画像で何かボンネットの上に得体の知れない黒い物が。


矢印の先にあるこれなんですけど、オプション設定されていたそうですが、だからこれはなんだよ?。


調べたらボンネットメーターなるもので、ドライバーの視線の移動量を減らすための物だそうです。結構レーシーなオプションですね。ただし、これを装着した人はかなり少なかったそうですが。雨が降ったら意味が無さそうですしそりゃそうなるわなw。
Posted at 2024/05/31 17:10:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 好きな車
2024年05月17日 イイね!

好きなバイクo(^o^)o

1980年代前半、バイクもターボブームへ


ホンダCX500ターボ


カワサ菌GPz750ターボ


スズ菌XN85ターボ

ここまで紹介済、あ、いかん、アレを忘れとる・・・というわけで今回はヤマハさん。

【YAMAHA XJ650 TURBO】です。

まぁ~ターボ勢の中では一番影が薄かった子なんで私も正直忘れていましたw、4社共にターボバイクを出していたんですよ、はい。
1982年のデビュー。
ベースになったのは


こちらのXJ650、一応ペケジェーの系譜ですがシャフトドライブ採用で、ツアラー的なバイクでした。これは海外欧州がメインで


日本ではXJ650スペシャルで1980年に販売、うん、邪メリカンだねっ。
これがどうなったかというと。


これがXJ650ターボ

オイ、並べるなってw、なんだろう、スズ菌感があるなぁ・・・w。
スペック
空冷並列4気筒DOHC8バルブターボ、排気量653cc、最高出力90馬力です。


最大の特徴というべきターボチャージャー、エンジン後方のエキマニの集合部に鎮座しております。下側にセンタースタンドが見えていますよね。メーカーは三菱製のタービンです。他社のターボバイクは燃料供給はインジェクションを採用していたんですが、このXJ650ターボはなんとキャブターボだったそうです。


それ、なんという悪魔のZ?w。


排気と吸気とタービンの経路図、エンジン後方下にタービンがあるのがわかるかと。エアクリから吸ってエンジン後方下のタービンで加圧、そのまま上に行ってキャブへ送りこむ形ですね。前方からの排気でタービンを回します。
ちなみに、CX500が82馬力、XN85は名前の元ネタでもあるので85馬力、GPzは112馬力・・・まあ、84年製で最後発ですし排気量も他社より大きいし。よって唯一のキャブターボで90馬力ってかなり凄いかなと。当時のリッタークラスに迫る出力ですね。通常のXJ650シリーズは64馬力ぐらいですから、26馬力ほど上乗せとなっております。
足回りは前輪19インチに後輪18インチで直進安定性重視なもの。フロントダブルディスク、リヤはドラム・・・いや、ターボモデルにそれ?と言いたくなりますがドラムブレーキですw。駆動伝達はシャフトドライブを採用。
サスペンションはフロントは正立フォークにリヤはオーソドックスなツインサスのスイングアーム式、マイナー車種だから細かいデータが少な~い!w。ターボ装着で車重は230kgオーバーとかなり重たいですね。


見えにくいかもですがメーター、左右はスピードとタコ、真ん中下の液晶部分にブースト計もあります。中央のturboの文字が当時物という感じ。


このカウル、空気抵抗を少しでも下げるためにヤマハの船舶部門が協力して開発したそうですよ。


前側にはしっかりとturboの文字が、この頃流行った逆書きの鏡文字ではありませんけどね。
その走りは?、高回転域での過給能力、つまりはパワーの追求を抑えタイムラグが少ない小型タービンを採用したことによりブースト圧も0.5と低めです。中速からフラットに過給が行なわれるようにセッティングされています。つまり、この頃のターボにありがちなドッカンターボでは無いそうです。というか二輪でドッカンされたら怖いわなw。しかしアクセルをガバッと開けるとそれなりに加速がドン!と来るとか。ホイールや足回りから見てもわかるように、ワインディングをヒラヒラなタイプではなく、直進メインな重量級ツアラータイプですね。実際走りだすと豊かなトルク感があり長距離でも苦にはならないとか。
ちなみに、日本国内での販売は無し、というか他社も全部そうでしたからね、ターボつきバイクは軒並みお上(当時は運輸省かな)の認可が降りなかったのです。よって輸出専用車となります。


こういう派手目なカラーが北米向け。


グレー系の渋目なカラーが欧州向けだったそうです。しかし横から見ると寸詰まりなスタイルだなw、タンクの造形もなんともいえない。
いつ頃まで生産販売されたのかはわからず、正味3年ほどだったのでは?とのこと。国内に居るのは逆輸入車となります。
でも、日本でも似たようなのが居たようなですと?。


驚くほどそっくりさんですが、こちらはXJ750D(限定のD-Ⅱもあります)、つまり国内仕様はタービンを外した空冷4気筒エンジン、排気量を100ccほど上げて750ccとして1983年に販売したのです。最高出力は70馬力、何故かこちらはキャブレターではなくフューエルインジェクションを採用しています・・・なんでだよ?w。
普通ターボはインジェクションによる燃料制御のほうが相性がいい、というかインジェクションによる安定した燃料供給が一番なんです、だから他社はわざわざ二輪用のインジェクションまで用意していたわけで。


これにはこのバイクの生い立ちが関係していまして。当初ターボバイクの試作の段階では、ヤマハはキャブ装備とインジェクション装備両方を造ったんだそうで、いざ比べてみるとヤマハ的にはキャブレターのほうが穏やかでいい感じの出力特性になったんだとか。もし、この650ターボをスーパースポーツとして造っていたらインジェクションになっていただろうと、しかしツアラーとしてはキャブのほうが出力特性がいい感じだったということらしいです。それと、黎明期の二輪用インジェクションは故障が・・・。GPz750ターボのオーナーさん、それでキャブに変えたなんて話も多いですから。
しかし、せっかく造ったインジェクション、使わない手は無いだろうとNAの750Dに搭載したわけですね。


ちなみに、試作段階では当時のXJシリーズの最大排気量車であるXJ1100にターボをつけたのも試作して650の試作車と同時に東京モーターショーで展示していました。こちらはインジェクションだったそうで130馬力ほどを出力していたとか。ある意味少し早すぎたV-MAXですかね。結局ターボとして市販したのはキャブターボの650だったわけですが。
さて、中古・・・ねぇなぁ~。本当にありませんわ。レストアベースのコテコテなら30万円台でありましたが。オーナーはそれなりに居るんですけどね。皆さん海外からの購入だったらしい。















そのバイクは・・・狂おしくなく素直に身を捩らずに走るという。時代に反逆するキャブターボ、スポーツというよりか長距離ツアラーな悪魔の・・・いや、天使のターボ、それがXJ650ターボです。穏やかな特性で重いけど乗りやすいそうですよ。
所有するなら?・・・イジろうにもパーツが無いそうです。生産期間も短かったし、やるならホイールを流用したり、アルミ鍛造の物にしたりで足回りの軽量化が効きそうです。ただし、リヤがドラム式ブレーキなのがネック、かなり骨が折れそうな予感。リヤサスはツインなので内外の色々な会社のが流用できそう。一番の問題はマフラーですね。タービンの場所が場所なので集合管への交換はほぼ無理、スリップオンならありそうですが、間違いなく高いであろう排熱に耐えられるかどうかが問題ですね。タービンって真っ赤に焼けますから。しかも位置がエンジンの後・・・排熱が高いまま後ろへ出ると思われますし。ノーマルのまま、綺麗に維持するのが一番かと思われます。整備メインですね特にタービンは気難しいんじゃないかなと。
まあ、正直なところ、ターボへのこだわりが無ければ、素直に750Dを購入したほうが楽かもしれませんね。ちなみに750Dの中古は100万円前後の市場価格、まずは実物を見てみたいバイクのひとつです。

余談、何故ターボバイク達は短命に終わったのか?。


CXはヤマハに馬力で負けたのが悔しかったのか、すぐに排気量を上げたCX650ターボへ進化。馬力も100馬力へジャンプアップ!。ただし、かなり無理をしたらしく、排気回りの部品の妖怪・・・いや、溶解、酷い個体はピストンが溶解したなんてお話もあります。やっぱりホンダは熱対策が弱い、今もですよこれ。ホンダはやはり優等生では無いと思います。


スズ菌XN85、これは逆におとなし過ぎた感が。スズ菌らしく耐久性に降ったのが仇になった模様。フロント16インチリヤ17インチで意外にも運動性は一番良かったそうですけどね。コイツベースはロッパンジー(650G)なんだよな。かなり重くなったのもネック。


750ターボ、コイツはとにかくインジェクションが逝きやすいそうで、キャブに変えている人も実際多いです。速さはピカイチですけどね。今も一番人気で改造ノウハウはいっぱいありますが、ジムニー純正のインタークーラーを流用したりとか。
結局、黎明期のインジェクション起因による故障とか、故障を恐れたらターボらしさに欠けるとか、どうしても重量増になってしまうなどなどこの辺の理由で支持されなかったのです。勿論メーカーにしてみれば高いコストをかけてまでつけなくても良いとなり、購入する側も車両価格が高騰するわけですからメリットが無いんです。


国産で成功した過給機つきバイクは、カワサ菌のNinja H2シリーズぐらいかと。まあ、これはターボではなくスーパーチャーシュー違っ!スーパーチャージャーですけどね。
Posted at 2024/05/17 16:50:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイク
2024年05月03日 イイね!

好きな車( ´ー`)

今回はイタリィから、いわゆる60~70年代スーパーカーの一員でもある車です。

【Detomaso mangusta】
「デ・トマソ マングスタ」です。

1967年のデビュー、デ・トマソは1964年~1968年の間にヴァレルンガ(細部はまた別の機会に)という車種を造っていたんですが、ほとんど手作りの少数生産で、排気量は1500ccほどのライトウエイトカー、基本的にはサーキット走行を前提とした車でした。そこで本格的なロードゴーイングスポーツとして


マングスタを開発、発表したのです。ボディデザインは巨匠ジョルジェット・ジウジアーロ氏が手掛けました。

スペック
水冷V型8気筒OHV16バルブ、排気量4727cc、最高出力305馬力です。

車名のマングスタとは?、イタリア語のマングースのこと。何故この名前になったかというと。


シェルビーコブラ、そう、マングースでコブラを喰ってやる!というのが根っこにあります。まあ、実は動物のマングースって蛇を狙って捕食するのは稀だそうですが。だから沖縄にハブ退治のために導入したけど、普段は貴重なクロウサギとか家畜の鶏とかを襲うから現在は害獣扱いで、駆除対象になっていますけどね。ちなみにクロウサギとハブって巣穴を共用する共生関係だともわかったとかw。
さておき、名前がコブラを喰うマングースになったのはデ・トマソ氏とシェルビー氏の関係が険悪になったからとも言われています。細部の理由は不明ですが、車両開発絡みで一悶着あった模様、後述します。


これが搭載されたV8エンジン、フォード製です。デ・トマソがアメリカンV8エンジンを積むようになったのはこのマングスタから始まりました。この後のパンテーラでも排気量をアップしたアメリカンV8を搭載しています。縦置きで搭載位置は車体中央のミッドシップレイアウトです。ただし、重量配分は32:68とミッドシップのわりにはかなりリヤヘビー、コーナリングや直進安定性はかなり問題があるそうです・・・これ、ミッドシップの意味無くね?ww。これならフロントミッド搭載の昔のコルベットのほうが重量配分が良いぞ。
標準仕様のエンジンが305馬力のチャレンジャー289V8(排気量4727cc)、北米向けは公害対策による性能低下を補うためチャレンジャー302V8(排気量4949cc)が搭載されて306馬力です。


最も特徴的なのはエンジンフード、上面がガラス張りでこのようにガルウイング様式で開きます。左右のドアは普通なんですけどね。ただ、これのせいでエンジンの整備性はあまりよろしくない・・・つまり単に邪魔だったという話も、見た目は良いけどダメじゃんw。


こちらがシャシー、いわゆるバックボーンフレーム式で基本的には上記のヴァレルンガがベース、その後造られたデ・トマソP70という試作車両のシャシーを改良して用いています。画像はそのP70の物ですが、ほぼ同じだそうです。


透視図、足回りは前後ダブルウィッシュボーン式、ブレーキは前後共にディスクブレーキを採用、この頃のレーシングカーの基本型を踏襲。5リッターに迫るエンジンを搭載していますが乾燥重量で985kgとかなりの軽量、装備重量で1100kg台と軽さが武器な車です。


内装、本革をふんだんに使ったゴージャスなもの、座席はフルバケットで2シーターです。


インパネ回り、横一直線に計器類が並んでいて、この年代のスポーツカーらしい雰囲気、トランスミッションは5速MTのみでいわゆるH型ゲージがいかにもイタリア車、ランボやフェラーリと同じですね。
上記の通り標準仕様(欧州仕様)と北米仕様があり、違いはエンジンの排気量の他に


こちらが標準仕様(欧州仕様)、ヘッドライトは丸目の4灯でフロントに固定式です。


こちらが北米仕様、丸目2灯ですがなんか変な顔だな。


実は北米仕様はセミ・リトラクタブルの開閉式なんです。


このように開きます、蓋は上部のみで閉じている時はヘッドライト自体は斜め下向きに露出しています。
何故こうなったか?、北米のヘッドライトの位置の規定で欧州仕様のままでは位置が低すぎてアウト、それを稼ぐためにセミリトラクタブル式を採用したんだとか。80年代ぐらいまで北米はヘッドライトの規定が厳しくて、装着位置の高さもそうですが形状も規定があって、丸目か角目じゃないとダメでいわゆる異形の角目はアウトだったんです。わかりやすい例を上げますと


メルセデス・ベンツの80年代のW116モデルのSクラス、これは欧州向けで異形の角目ヘッドライトですが。


こちらが同じ時期の北米仕様、丸目の4灯に変更されています。この頃の北米にありがちなビッグバンパーも装着、つまり欧州仕様みたいな異形の角目はダメ、真四角の角目はOKという変な規定があったのです。他にはトヨタのAE86レビン・トレノも北米にカローラGTという名前で輸出されていましたが、ヘッドライトはリトラクタブルのみでつまり日本でのトレノだけでした。この時期の北米規定で形が変になった欧州車や日本車はまだまだ沢山ありますよ。
最終的に401台ほどが生産されて1971年に生産終了、実質4年間ほどの短めな生産期間で台数も少ないです。レース等への公式な参加はなかった模様


後継車はそう、デ・トマソ パンテーラですね、こちらは24年間ほど生産販売されています(紹介済)。

さて、中古市場
生産台数が401台と少なく希少です。現存車両は何台あるのやら?、よって長期間生産販売されたパンテーラよりかはかなり高額になります。1台国内に欧州仕様の売り物がありましたが応談(ASK)、海外のオークションに出品された北米仕様の落札価格が2000万円台だったそうですから、それ以上の価格になると思われます。3000万ぐらいは行くかも?。














デ・トマソが初めて本格的に生産販売をしたロードゴーイングスポーツ、アメリカンV8エンジンをミッドに搭載した2シーター、大きなエンジンを搭載しているわりには軽量で運動性能も高く、ジウジアーロ氏による流麗なデザイン、生産台数は少なかったですがそれなりにはセールスは良いほうで、次のヒット作であるパンテーラにバトンを渡した車、それがデ・トマソ マングスタです。個人的にはパンテーラのプロトタイプといえるんじゃないかなと思います。
所有・・・無理無理ゲーw、でもパンテーラもそうですがアメリカンV8のおかげてエンジン回りは部品が出る・・・らしい。個人的には欧州仕様のライトが好きですね。スーパーカー気分を味わうなら北米仕様かな。なんにせよ希少ですから改造はご法度でしょうね。




こんな風にカラーリングで楽しむのが吉かと、本当はこれすらもダメかもですが。
日本にも数台居るみたいですが、まずは見てみたいなぁ。

さて、上記したシェルビーとデ・トマソとの確執


こちらのマングスタ、実はシェルビーによるチューニングが施されています。本生産に先駆けてデ・トマソが1966年に試作した一台をフォードへと送り、そこでキャロル・シェルビーがカスタムしたのがこの個体だそうです。つまり、最初は販売前にマングスタをベースにしたレーサーをシェルビーの手で造ろうとした模様、ただ、このプロトマングスタの納期が大幅に遅れてシェルビーさんブチキレ、販売前のプロモーションのためにレースに出すんじゃなかったんかい!とね。シェルビーさんキレちまったよと。販売1年前じゃあねぇ、ただ、両者の上司ともいえるフォードがとりあえず造れ!とシェルビーさんに圧をかけたらしくそれで「しぶしぶ」造ったのがコレだとか、つまり「納期とパワハラのツインターボ」状態だったわけですかねw。だからシェルビーのカラーであるブルーに白のレーシングラインにはしなかったようで、これはシェルビー氏のフォードに対するささやかな反抗(というかブチキレ💢)の証らしいです。これがデ・トマソとシェルビーの確執の概ねの内容だとか。
ちなみにこのシェルビーマングスタはオークションにかけられて3600万円以上になったそうです。
いつの世も海外でも納期とクレームのツインターボとか上司の圧力のダウンフォースとかはあるもんなんですね。

その車は、身を捩るように走るという。納期とクレームのツインターボ、上司の圧力のダウンフォースの社畜のプロ(ピー)ックス、人事、俺の声が聞こえるか・・・。
VS
湾岸の黒い会社(の社員)、パワハラでボディ(肉体)を切り刻んで軽量化、ブラック(企業)バードことA(ピー)バン


社運をかけた戦いが始まる・・・

Posted at 2024/05/03 16:58:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | 好きな車

プロフィール

「「スズキ株式会社は、スズキを代表するスーパースポーツバイクGSX-R1000、GSX-R1000Rのエンジン、電子制御システムを大幅に改良し発表しました」、今年はGSX-Rの40周年で特設サイトが開かれていたりしますが、米国や欧州で改良型を出すんだ。日本では売らないようですが。」
何シテル?   07/31 20:47
マヨイガです。現在北海道在住、出身(実家)は福岡だったりします。 怖がる事はない。恥ずかしがる事はない。オヂサンと一緒にアブナい世界に行こうね…(嘘です嘘) 追...
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